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長年独裁していたコミュニティを爆破しラスボスとなった日 その1

2021年6月13日、私は4年間管理人を務めたコミュニティを爆破した。

…とだけ言っても関係者以外は何のことか分からないと思うので、もうちょっと細かく説明すると、

その当時、私が管理人を務めていたゲームコミュニティとそのサイトを一時的に閉鎖した。

総在籍数約200名、アクティブユーザー数50名のちょっとした規模のコミュニティだった。
事の原因や顛末は一言で表すことができない。いや、強引に”不和”と言えばそこまでなんだけども。
別にネットコミュニティの栄枯盛衰なんて日夜インターネットでは起こっていることで、こんな記事書くほど特別な事件でもない。

それでも、この事件は私が多くの人間を巻き込み仕掛けた一世一代の大勝負であり、私にとっては様々な事が変化した区切りの大事件だった。
正直このままそっとしておくのが吉ではあるとも思ったけど、私はこの件を自分の中で風化させたくないと思ったので、丸3年の月日がたった今、この記事でまとめて振り返ろうと思う。
関係者にとっては「何を今更」とか全く面白くないだろうが、んなもん知らね~!べろべろばー

尚、本シリーズはたぶんめちゃくちゃ長い。複数回連載にしたけど長い。可能な限り全部絞り出したので。
今回の記事は「で、結局お前はどこで何をしたんだ」についてのみ簡単に説明している。
今後の記事で、これらの詳細について語ることにする。


私のいたコミュニティと私

サンドボックスゲームとミリタリー

この事件で私がぶっ飛ばしたコミュニティはどういう集まりかというと、サンドボックスゲーム内で兵器を作るプレイヤーのコミュニティだ。

サンドボックスゲームはなんかこう、自由度の高いゲーム。有名どころだとテラリアARK: Survival EvolvedRAFTとか。

その中でもなんか色々作れるやつがある。
有名どころだとMinecraftBesiegeStormWorksなどが挙げられる。

こういう色々作れる系のサンドボックスゲームには、ほぼ必ず兵器を作る集団が自然発生する。
乗り物クラフト系だと顕著だが、別に関係なく現れる。ゼルダにもいる。
私が長年在籍し、そして最終的に爆破したのも、こういったサンドボックスゲーム内で兵器を作る異常者集団のコミュニティだった。

あまりどのゲームか言及したら面白いぐらい簡単にバレる(そして現段階でも大して隠せていない)ので、ここではなんかのサンドボックスゲームだということにしといて欲しい。本筋と関係ないので。

そんな私のコミュニティ(…以降、メインで利用していたサービス名にあやかって「@wiki」と呼ぶ)は、そのゲームのミリタリー界隈では特に大きなコミュニティだった。

兵器というものはそれを運用する軍隊や国家があるので、ゲーム内で作った兵器にもそれを運用する軍隊や国家が求められるようになる。
そうなると、製作者個々人がオリジナルの国や設定を作り出し始める。ゲームで作ったものを中心としたシェアワールドやロールプレイが行われるようになり、それらをまとめた情報サイト…wikiが作られる。
@wikiは、そういったwikiたちの中で一番初めに作られただけでなく、メンバー数も最多の、文字通り覇権wikiであった。

まぁ爆破したんですけども。

そんな異常者集団界隈(既にいない界隈をめちゃくちゃ悪く言うが、黎明期から居たんだから多少許してほしい)の中の1コミュニティである@wikiは、先述の通り最古かつ最大規模を誇る。
改めて規模の話をするなら、総ユーザー数200人&アクティブユーザー数50人という規模は(関連コンテンツ数から推察して多く見積もっても)~1000人程度の界隈からしたらシェアがデカい。
期間の話では、具体的には現サイトは2014年2月に開設しているのでもう10年になる。もっとも現@wikiはクーデターにより誕生したwikiなので、厳密に言えば最古とは異なるが、一応正式な後継コミュニティではあるので、ここでは同一の物と見做している。


…クーデターにより始まったwikiなのである。


お察しの方も関係者の方も居られるだろうが、このコミュニティ、常に何処かで煙が燻っている。つまるところ治安が良くない。

というか、そもそもとして”軍事”という趣味界隈自体があんまり治安よろしくないので、ある意味必然ではある。

そんなコミュニティでトップやってたら、そりゃまあ色々あった。

独裁者わたし

そんなコミュニティのトップであった私は、端的に言えば独裁者だった。

というのも経緯は今後書くが、@wikiは何度か機能不全に陥り、まともなコミュニティ運営が為されない時期があった。
そういった時期に応急的にトップの権限を強化した結果、本来なら複数人体制で無いと運用できない意思決定その他業務をワンマンで担う独裁者が誕生した。そして担い手も特にいないので私が祭り上げられた。
事務雑務だけやってくれる人とかもいたし、後期は完全な独裁ではないにせよ、なぁなぁの身内で固めた運営グループ内で特に多くの裁量権を持っていたのは間違いない。

独裁体制の便利なところは、なんにせよ意思決定のスピードが速いことだった。まともに事務雑務が機能しておらず、イレギュラー対応もできず、崩壊しかかっていた泥船コミュニティを復活させるには必要な役回りだった。

が、その後独裁者が必要かと言われたらそんな訳もなく。コミュニティが立ち直れば、独裁者は不要となる。だがここで決定的に失敗した。

原因は複合的ではあるが結果は非常に明瞭で、本来船頭を取るべきユーザーにコミュニティの手綱が渡らず、私が船頭を手放せなかった故に、一度立ち直った@wikiが再度沈み始めた。

この浮き沈みの過程については今後書くが、とりあえず色々あった末、私は@wikiというコミュニティのトップでありながら、@wikiユーザー全員に喧嘩を売り、爆破もとい閉鎖を実行した。

@wiki爆破計画

で、結局何をしたのかのメインがこの”@wiki爆破計画”である。
計画と銘打つだけあり、入念な準備の下で行われた爆破計画だった。
”ストレス溜まってどうにもならなくなったから自暴自棄になった”ような訳ではない。

詳細については今後書くと思うので、簡単にその趣旨と目的を述べると、

”運営(私)の独裁体制下で、コミュニティ運営に対し参加者が当事者意識を失った現状を打開するため、コミュニティ存続を人質に取った民主化革命”

が、爆破計画の表の目的だった。
もっと端的に言えば。”俺に任せずてめーらで運営するか、ここで解散するか選べ”である。

表と言うからにはもちろん裏もある。
というか個人的にはこっちの方がメインだったが。

@wiki爆破計画、裏の目的かつ真の目的は、

”お前ら文句ばっか垂れていっちょ前に要求してくる癖に運営はやりたくないとか自分勝手だなぁ~~~~!?!?!?!?そんな自己中心的な連中に渡す@wikiはね~よ!心中してやるからな!お前らの好きになんかさせてやらね~!べろべろべ~!”

である。
完全に皮肉と私怨である。

表向きに澄ました顔して「もうちょっと皆で考えよ?」みたいなことを言った後、連中(@wiki参加者)が舐め腐った態度を取った瞬間にコミュニティを奪い取る快感を得るためだけの計画である。

そんな最低な計画の顛末が、今の私を作る大きな出来事であり、私がインターネットを通じて発信する活動において大きな転換点となった。

正直、当時の関係者はもうとっくに忘れているか、あまりにもひどかったので思い出さないように蓋をしてるかだと思う。
でも今後の記事でこじ開ける。だって私が忘れたくないから。

ということで読む人がいるか分からんが、ここまで読んでくれたってことはきっと僕の過去に興味がある稀有な方だと思うから、今後数回全部読んでくれるってことだよねッ。よろしくお願いいたします。

次回

泥船コミュニティ@wikiくん、なぜ沈んだの?の回


蛇足

劇場版少女歌劇レヴュースタァライトの大場ななさんの口上です。

今は今はと言い訳重ね
生き恥晒した醜い果実

星の遠きに望みを絶たれ
君 今死にたもうことなかれ

99期生 大場なな
熟れて堕ちゆく運命なら
今君に 美しい最期を

同じマインドしてるんだなぁ…なんか嫌だなあ…ってなりました。

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