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ダブルフラットで見た百名ヒロキさんの話

2018/12/26(水) ~ 2018/12/30(日)
赤坂RED/THEATER 
[構成・演出]小野妃香里 [振付]舘形比呂一
[出演]木内健人 / 百名ヒロキ / 柴原直樹 / 宇月颯 / 月影瞳
※敬称略

ミュージカル俳優の百名ヒロキ、爆誕しました

ってちょうど半年くらい前、不徳の伴侶の初日の途中でつぶやいた気がするんですけど。
やっぱあれ、ナシ、ナシwww
百名ヒロキ爆誕記念日は2018/12/26で決定です。これはもう間違いない。

歌が!!!とうとう普通に聴けるレベルにまで!!!来ました!!!
やっと、やっとミュージカル俳優の土俵に乗れたよ…まだまだ端っこにいるけど。それでもようやく乗れたと思う。
ほぼ素人のような状態だった「終わらない世界」から1年か~。長かった…、いや早かったな。ようやく、とは言ったものの私が思ってるより断然早かった。

最初に歌った曲は健人兄ちゃんと2人で「blood brother」かな。これはオリ曲だと思うんだけど。
最初がなんとボイパとラップで始まるw百名さんがボイパ始めた時に客席からクスクス笑い声聴こえて来たw
まぁボイパとかジャニヲタ的にはお馴染みなんでね~。あの生まれたてのヒヨコのような初々しいボイパやられたら笑っちゃうよね。かわいくてw
最初がこういうビート刻むような曲で来るとは思わなかったからちょっと意外。途中ダンスも挟みつつノリノリで歌う。
歌い上げるような曲ではないけど、もうこの時点で声の出し方が今までと全く違ったのが分かった。不徳の伴侶の時のような、女声のような細いハイトーンじゃない。宝塚BOYSの時のような、基本的な音程すらも危なっかしい感じでもない。メインの旋律は健人兄ちゃんで、下ハモを百名さんが歌っていたのであぁいつの間にかちゃんと低めの音も出るようになったんだなぁと。
タイタニックの時は少しの芝居歌だけだったから分かりにくかったけど、大きな劇場でもちゃんと声は通るようになってたし、初日と楽でも特に大きな差は無かったと思うので確かに成長は感じられていた。それがダブルフラットでよく分かった。

次に歌ったのは「コーナーオブザスカイ」。これはカバー曲ですね。
と言っても基本的には健人兄ちゃんのソロ。元は普通に1人で歌う曲なのかな。でも1フレーズだけヒロキ弟が掛け合いで入ってくる。
「Got to find my corner of the sky~♪」の一部分だったと思うんだけど、時々わざと声を鼻にかけつつ歌うという、なんかプロっぽいテクニックを入れて来たので私は少々面喰ったw
ちょっとアナタどこでそんなの覚えて来たの!?!?!?みたいな。もう完全に悪い遊びを覚えて来た息子を叱る母の気分である。

多分次は健人兄ちゃんが弟を思いつつ自分の罪を悔いながら歌う場面があって、そこで少し兄ちゃんとしばちゃんと一緒に3人で歌う機会があった。
ここはハーモニーというよりも3人の声のぶつかり合いで、メインで歌う健人兄ちゃんは床に這いつくばって下向いた状態なのに全く関係なく切り裂くような声を響かせていて、しばちゃんもいい声だし、少し百名さんはパワー負けしていたかもしれない。しかし、今の百名さんが歌で健人兄ちゃんを上回ることは出来ないし、それが役の上での兄弟の力関係とも合っているかなと。

次はソロの「見覚えのある場所」かな。ヒロキ弟は1人でどこか見覚えのある場所に来たけれど、そこがどこかよく分かっていない。途中で水の中を落ちて行くというような動きをしていたので、私はそこは多分生命が生まれる原始の海のような場所だと思った。(原始の海、という単語はFGOから拝借w)
母や兄の姿を追い求めるが誰もいなくて、1人ぼっちになってしまった弟ベル。ステージで膝を抱えて体育座りして、上目遣いに不安げに歌いだす姿は完全に迷子になっちゃった幼子のようで。つい手を差し伸べて、頭を撫でてあげたくなるような。
「僕はひとりで来てしまった ここは見覚えのある場所~」
「あったかくてゆらゆらして わずかな不安を携えて~」
「そうだね 生まれる時が 誰もが1人だ~」(※イメージなので歌詞違うかも)
この歌い出し部分と、同じフレーズを歌う最後の所は少々気になった。
歌い方を完全にミュージカルっぽく、喉を開けて胸に響かせるような発声にしていたけれども、こういう抑え目にスローで歌う箇所はもう少し普通な感じで、あまり響かせようとせず囁くように歌った方が自然な感じになるかもしれない。
多分百名さんは楽譜に書かれている音符通り、きっちり歌っていたのだと思うのだが、それだと少しのっぺりした感じに聴こえてしまうので、もう少し台詞を喋るように歌ってみたら良かったのではないかな~?いやもちろん、歌唱指導の先生の指示通りでいいと思うんですけどね。私は何となくそう思いました。
歌は元々声を張った方が歌いやすいというのもあるけど、百名さんは見た目の無邪気なかわいらしさとは裏腹に激しい感情を隠し持っているようなところがあると前から思っていて、この曲の盛り上がって感情を爆発させるところはとても良かった。

愛はいつも目の前にあって
眩し過ぎて見えなかった
幼すぎて気づかなかった

光が当たれば影が出来る
光が当たれば闇が出来る
壊したものはもう戻らない

blood brother
(※記憶曖昧)

「光が当たれば~」のあたりが最高潮なんだけど、千秋楽補正も加わった最後の1回は気迫が凄くて、私は彼の歌声で初めて鳥肌が立った。
声を張った時に少し苦しげにも聴こえたので声の出し方にはまだ改善の余地がありそうだけど、この曲は兄の葛藤に気づかなかった自分の愚かさを悔いる曲だと思うので苦しげなのも良かったと思う。
「blood brother~!」のところは最後の音伸ばしながらピッチ上げてく例のやつをやってた。不徳の伴侶の時に頑張ってたアレ。今回はもう初回からバッチリ決まっててかっこよかったですぜ。
最後、体育座りで歌い終わった後はそのまま床に倒れるようにして眠ってしまうのだけれども、その時のポーズが母親のお腹の中にいる胎児のようであった。

百名さんの、というかこの作品的に1番の聴かせどころなのは、最後に兄弟2人で歌うデュエット曲であった。曲名は「別れ」でいいのかな。
歌い出しは健人兄ちゃんのソロ。「もしもお前が星になるのなら~俺は顔を上げて生きよう」
ヒロキ弟の歌い出し。「行かないで~ほんとはそう叫びたい~」
素晴らしかったのに歌詞をあまり覚えられなかったのが悔しいが、この曲はね、ほんとに良かったのです。
まず曲がいい。素直で、言葉もすっと入って来るようなメロディーで、それを2人で息を合わせて歌っている。
百名さんの歌は凄く良くなったとはいえ、比べてしまえば実力にはまだまだ差があるはずなのに、この曲はそれを全然感じなかった。きっとヒロキ弟は凄く頑張って練習したし、兄ちゃんはそれを助けて、一緒に練習に付き合って。2人で何度も何度もハーモニーを確認して丁寧に作って来たんだろうなぁ、っていうのがよく分かる歌。
もちろん気持ちさえこもっていれば音外しても許されるとかそういうものではなく、ちゃんと基本的な事は練習してこなした上で、その上で「上手いか・下手か」みたいなことを判断する必要の無い歌だった。そういう次元で聴くようなものではない。ありきたりな言い方だけれど、「心」で歌っていたし、それが演者のひとりよがりではなくちゃんと聴き手にも伝わって来た。
推しの尊敬するアッキー先輩や藤岡部長のような才能ある人が、さらに努力をして身に着けた素晴らしいテクニックや、他の誰にも無い特別に恵まれた声とか。
そういうものがなくても、歌で人を感動させることは出来るんです。
映像でもう一度見たいなぁ~とか音源欲しいなぁ~とかちょっと思ったりもするけど。でもあの感じはやっぱり生で聴かないと味わえないだろうなぁ。

最後の曲は、本編終わった後のショータイム的な?扱いの「ボヘミアンラプソディー」。洋楽ほとんど知らないけど、さすがにこの曲は知ってた。基本的には宇月さんメインで歌うけど、最初とか途中に入って来る合唱パートの百名さんが結構面白い感じだった。
「ガリレオ~!」のあたりでここまで出番のなかった得意のファルセットを披露したと思ったら、その後は1番低いベース音のようなパートを担当していて。ここだけ聴いたら何めっちゃ音域広くない?みたいな感じだったw
この曲はみんな楽しそうだし、宇月さんの歌に合わせて健人ヒロキ兄弟が踊るのも素敵だった。

歌以外の話。
本人が踊ります踊りますって言ってた通り、かなり踊ってたと思うけど、やっぱり他の人と比べると「うわ~ジャニーズっぽい!」って思う踊り方なんだと実感した。
百名さんの踊り方はタメがきっちり取ってある感じで、そのタメの間にちょっとした味付けが入ってくるので良く言えば目を惹くし悪く言えば主張が強いw同じ振付でも健人兄ちゃんはもっとシンプルな踊り方をしていたので、あの独特の味付けってとりあえずダンスで目立たないと生き残れないっていう世界に何年も身を置いていた元ジャニーズジュニアだからこそなんだろうなぁと。
しかし私はああいう、よく言えばしなやか、悪く言えばねちっこい踊り方が好きなのであるw何と言うか…水っぽい感じ?
初日を友達と一緒に見て、帰る途中でああいうダンスが好きなのよ、と言ったら「分かるわ~。中丸くんも藤ヶ谷も同じ系統だよね」って言われたw
そうなんですよ。ふじがやはかなりアクが強いので分かりにくいかもだけど、中丸くんは分かりやすいかな。中丸くんもパッと見は飄々としてるけど、中身はものすごく水っぽい人だと思うんだよねーw あとジャニーズじゃないけど、多分フィギュアの大ちゃんも同じ系統だと思われる。
初めて百名さんを見たらしき方が、「身体表現能力が凄い」と言っていたので、なるほどただ単に身体能力が高いだけではなく身体を使った表現も出来るというのは凄いことなんだなぁと。兄ちゃんに殺されてしまう場面が最初と中盤に2回出て来るけど、首を絞められるそぶりでほぼブリッジした状態で結構長い事耐えてたり、あの水の中を落ちて行く場面でもワイヤーも何も無い状態で自分の身体だけでそれを表現していたりとか。本人は元々これくらい筋肉ある!と言ってたけど、やっぱり宝塚BOYSの時はもっと細かったような気がするんだけどなw今の百名さんの身体つきは体操選手みたいだな、と思った。

ちなみに同行した友達はジャニヲタ兼ミュヲタで俳優にも作品にもめちゃめちゃ詳しい、目も耳もめっちゃ肥えてる子なんだけど、百名さんがどうだったか恐る恐る聞いてみたら、「タイタニックの時はもう少し頑張れと思ったけど、今日は結構大丈夫だなと思ったよ」と言うので、調子に乗って「あと10年くらいで帝劇の主演行けると思う?」と聞いてみたところ「…うん。頑張れば行ける」って!
やったーーー\(^o^)/頑張ろーーー

健人兄ちゃんが宇月さんと2人でタンゴ踊るところが凄く大人の男って感じでかっこよくて素敵に見えたんだけれど、百名さんが宇月さんをリフトしたりしてもどうも大人の男感が無いんだよなぁw
やっぱりジャニーズと宝塚って性質的に似てるところがあると思うので、男女の踊りって感じが出にくいのか?と思ったけど、そもそも百名さんから大人の男の色気というものを感じたことが無いわw
ジャニーズ退所する直前の、ちょっとちゃらい外見の時には確かに色気のようなものもあった気がするんだけど、あれはジャニーズとしてのものなので多分あの雰囲気はもう出ない気がするな~。
まぁ現在そういったものを求められる役は来てないし、あと数年は少年っぽい役どころを求められることが多いのでしょうな。むしろ25歳にもなって、あの迷子の子供のような顔を出来る俳優は貴重だと思うし。
大人の男、まではまだ行かなくても、今恋愛物をやったらどうなるのかな~って興味はあるな。ロミオ見たいぜロミオ~!

大人の男感は無かったけど、生身の人間の男の子だなぁって感じは今までで一番強かった気がする。
私は今までずっと百名さんのことを、どこか現実味の無い沖縄から来た妖精のようにとらえていて、今は俳優だけれどもこの世界に疲れ切った時にはフッと消えて沖縄に帰っちゃうんじゃないか?とか半ば真面目に考えていたのだけれどもw、宝塚BOYSの幹夫ちゃんあたりからだいぶ生身の人間っぽさが出て来たなと思っていた。
タイタニックのベルボーイは子供のまま死んでしまう天使の化身のような役だったのであの非現実感はいいとして、このダブルフラットは創世記の話ってことで、オカリナを吹く少年なんてそれこそRPGに出て来る聖獣使いの妖精の子供みたいになっちゃうんじゃないかと思っていたのだがw、健人ヒロキ兄弟は紛れもなくちゃんと血肉のある人間の男の子だった。
反面、語り部しばちゃんと妖精宇月さんと母親月影さんはまさに神話の中に出てくるような、どこか神聖な雰囲気だったけれども、このお話でカイとベルの2人だけはリアル感があった。
パンフレットの場面説明?に「天使の死」という記述があったが、私は弟ベルは天使には見えなかったなぁ。ベルは普通の男の子、兄ちゃんが大好きで純真無垢でとびきりかわいい、でもちょっと頭の悪い男の子だと思う。
だってベルくん鈍すぎるよ~w君が妖精とウフフアハハってやってる時の兄ちゃんの醸し出す空気、ちょっとは気づこうよ~。「野原に行こう」って誘う時の兄ちゃんも明らかに様子が変だったじゃないの。
なのにベルくん全然気づいてないw
お母さんが言った通り、嫉妬することは別に普通のことだと思う。人を殺すのはもちろんいけないけど。何度も見ているうちに、このかわいいベルくんが段々憎たらしく見えて来て、「おまい顔がかわいいからって何やっても許されると思うなよ~!」みたいな気持ちにw
だからこそ、見覚えのある場所でベルくんも後悔して歌っているんだけれどもね。

そんな訳でベルくんは一応ずっと「良い子」のままでいるんだけれども、途中兄ちゃんが嫉妬に駆られて闇に落ちる時にその葛藤を他の4人で表現していて、百名さんが一瞬ベル以外の別の何かになる時があって、あの凶悪な感じとても良かったわーw
めっちゃ悪そうな顔して後ろの箱に座って足組むんだけど。あれは悪魔か何かかな。この作品ではなかなか登場する機会の無かった、彼の隠された闇の部分が垣間見えて興奮しました。
不徳の伴侶のダーンリちゃんも悪い奴だったけど、彼は遊び人のおバカさんだったので、頭が切れてかつ心底悪人の役っていうの見てみたいねぇ。きっとハマると思うんだよね~イヒヒヒヒ。
もしくはかわいい顔した悪魔ね。堕天使的な。もしかしたらそれで色気も出て来るかもしれないし……甘美な毒のようなものを味わって客席で死にそうな気分になりたいですね!毎日通います(あ、つい私の個人的な性癖が……)

百名さん以外の人の話。
まずは何と言っても健人兄ちゃんの凄さ!宝塚BOYSの時から、しみじみと台詞に気持ちが入っていてとても上手な人だなと思っていたけど、今回のカイ兄ちゃんは本当に素晴らしかった。タイタニックは演技というよりも、ハートリーとして歌うのがメインだったからなぁ。
ミュージカル俳優って、出自が色んな人達が集まって来るのが面白いと思うんですけど、やはりスターとして売れるのは歌が得意な人の方が売れやすいと思うんですよね。
健人兄ちゃんはボーカリストとして何か凄い突出したものがある訳じゃないけど、歌の前にまず前提として素晴らしいお芝居があって、その芝居と歌が完全にリンクしてるところがまじで凄いと思う。これこそまさに『ミュージカル俳優』なのでは!?年齢も近いし、百名さんにとってはきっと身近な良いお手本だと思うよ。本人の人柄か、基本的には温かみと透明感のある声と歌い方をする人だけど、今回は弟を殺してしまった後悔に襲われながら歌う場面も多くて、その時の切なさとか、身体の奥から血反吐を吐くような叫びの歌声とか。全体的に感情表現が繊細で、私はこういう歌好きですね。

追放された兄ちゃんが一度捌けてから再び戻って来て、空を飛ぶ鳥の声に弟のオカリナの音色を重ね合わせて、空の上にいる死んだはずの弟と会話をする時。最初はどこか夢見るように自問自答していたのに、弟のことに思いを馳せていくうちにだんだんと目が赤くなって行って、最後には涙が溢れる。あそこの兄ちゃんの表情の移り変わりが素晴らしくって、しかも毎回同じように素晴らしくって。後ろでヒロキ弟も演技しているけれど、推しがいるっていうのにあそこは兄ちゃんをどうしても見てしまう。
千秋楽、今日でいよいよ最後か…今日も兄ちゃん凄いなと思っていたら、ついうっかり少し涙が出てしまって、千秋楽だからって泣く自分もまだまだ客として未熟だな…なんてひとりごちていたら、後ろにいるヒロキ弟も泣いてるやんけwwwwwwその後、腕に顔をうずめて寝ようとする時にこっそり拭いてごまかしてたけどバレてるよwww君、前楽までは泣いてなかったよねwww
健人兄ちゃんはすぐにでも大劇場のメインの役どころ出来そうなのに、と思うけど、多分少し優しすぎるのかもしれないなぁ。もっと俺が俺がって主張してみていいのかもしれない。ヒロキ弟は謙虚なように見えて、実は野心家だと思いますよヤツはwそういうところも気に入ってるポイントでもあるが。
そして宝塚退団されたばかりの宇月さん。っていうか、客席の半分以上が宇月さん目当てではなかったですか?wそりゃチケ取りにくいはずだわ~w
宇月さんは何て言うか、まだベテランまでは行かないけど、本当にプロとして成熟した1番いい頃なんだろうなぁって感じがした。女優さんとしての演技がどうかと言われるとあまりそういう役どころではなかったけど、出て来た時のステージ上での存在感と華が突出していた。これがタカラジェンヌの凄さか!と間近で見て感動。レッドシアター狭いし、今までずっと大劇場で見ていたファンの方たちはとても楽しかっただろうねぇ。
宇月さんの私的見どころは何と言っても「レです」の一言wあんなに見た目華奢でかわいらしいのに、向こうの世界に行ったら男役だっていうんだから不思議ですなw
月影さんはリンゴを食べてエデンを追放されたイブの役で、神から自分に与えられた罰について嘆いたりするけれども、この舞台ではほぼ聖母マリアみたいな役どころ。
しばちゃんは語り部だったり弟だったりするけどとりあえずバレエが凄くて客席から感嘆の声が漏れていたw歌も上手い。パンフの写真みたいに茶髪の方がいいかもね?世の中、若くて凄い人もたくさんいるもんだ。
バレエといえば、いかにダンスの上手い百名さんもそっち方面はあまり得意ではなさそうですな^^;姿勢とか、体のポジション?の作り方が違うよね。やはり今は歌と演技に重きを置いていかないとだと思うけど、もしも余裕があったらバレエのレッスンも出来たらいいかもしれないねぇ。

思い返すと本当にダブルフラットの百名さんは素晴らしかったし、「あぁ、生きてるわ!」って感じがして大好きだったな。生き生きしてるとか輝いてるとか、そういうありきたりな言葉しか浮かんで来ないのが悔しい。本当に「生きてる」。命の炎を燃やしている。
私が彼の1番好きなところは多分そこだと思う。
あの生きてるって感じ、どう頑張っても自分には無いんだよなぁ~……多分多くの普通の社会人は、あんなに「生きてる」感じしないと思う。子供だったらまた別だけど。
年末の舞台の感想を書くのになぜこんなに遅くなってしまったかというと、ここしばらくの間、余計なことで頭を悩ませていたからなんですが。
ふと過去の自分が書いた感想を読んで、あぁこの時もこの時も推しは素晴らしく良かったなぁ、というのを思い出して、年末にもこんないいものを見たのにそのことを忘れてしまって、負の感情に支配されたままではいけないと思ったんですわ。
毎回、現場で見る百名さんは素晴らしいんですよ。技術的な部分でまだまだだと思う時はあるけど、それでも見に行って後悔したこと一度も無い。今日はなんかイマイチだったなぁ、とか覇気が無かったなぁとか全く無い。
頑張ってビブラートかけて歌おうとするんだけど、全然ビブラートになってない未熟な感じすらも愛しいw

現場でこれだけいいもの見せてもらってるのだから、それ以外のことでいちいちイライラしたり泣いたりしてるのもおかしな話だと自分でも思うのですがねw
推しに対してどういうスタンスで応援するのが良いのか、というのを考えるんだけれども、そりゃ100%全てを肯定して、言い方を変えれば全てを許して、楽しく前向きな気持ちだけで応援してあげるのが1番いいんだろうけど。
うん、無理ですわw基本的な思考がネガティブな人間なんで。
私が彼に対して「大好き」だと思うのは、同志に向ける仲間意識のような友愛の気持ちであったり、時には世話焼きの姉のようであったり、あるいは母の愛に似たような気持ちになったり、でも一番近いのはぬこおおおおおおお!ってなってる時の感情に近いんだけど。いわゆる男女の色恋の「好き」とはまた別の物で。そういう「好き」とか「愛してる」よりももっと純粋で、大きな愛なんですけど。
……まぁ1ミリも意味が無いわw
世の中に果たしてこんなに意味の無い愛情があるのだろうか??それこそ何の生産性も無い。
いやファンがタレントに対してお金を使うのは応援として意味あることだと思ってるけど。むしろ、言葉で好きだとかずっと応援してますとか言うだけなら簡単で、やっぱり推しへの愛情はお金を使うことでしか表せないと思ってるから。
でもそれでも、こうしてクソ長い感想文を書くことも私にとってはひとつの愛情表現であり。まぁ一番の目的は、思ってることをどこかに吐き出してしまわないと頭の中がパンクしそうな気分になるから、というのが大きいんだけれども。

今日も私はこの広大なインターネッツ世界の片隅で、推しへの無意味な愛を叫ぶのであった。

百名ヒロキさん、
貴方の表現する世界を私は愛しています。

#百名ヒロキ #ダブルフラット #沼から出たいと思っているうちは沼

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