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【連載】私、公務員辞めます。
先日、私は5年間の公務員人生に幕を閉じた。
別に公務員に特別なりたかった訳でもなかったし、公務員として過ごした5年を誇りに思っている訳でもない。
ただただ惰性で過ごした5年間だった。
そんな私の人生の少しだけを皆様にお話ししようと思う。
私は、普通の街のごくごく普通の家に生まれた。
小さい頃から習い事にも沢山通わせてもらって、父も母も健在で、一軒家に住み、犬を飼い、何不自由なく生活をしていた。
周りから見たら、すごく恵まれた環境で育っていたのだと思う。
しかし、こんな家族に私が違和感を感じるようになったのは、中学生になった頃からだった。(友人に家族の話をしたところ、いわゆる毒親にあたるそうです。この話はまた別の時に詳しく話せたらなと思っています。)
そこから、私と両親の関係は悪化。
しかし、心のどこかで両親に認められたいと思っていた私は、両親に求められるまま某進学校に進学。それなりに勉強もして、部活もして、友人も彼氏もできて、楽しい高校生活を謳歌していた。
このまま私は両親に求められるがままに大学へ進学して、教師にになるのだろうと漠然とそう思っていた。
私は、特別出来がいい訳ではなかったが、中学生の頃は上位10%を維持し、高校に進学した後も持ち前の要領の良さで学年の上位30%に入るぐらいには勉強はできた。しかし、中学生の頃からテストの度に母から「あなたにはこれだけのお金をかけて塾に行かせているのだから、もっと上の成績を出して当然。努力が足りていない。」と塾の契約書を見せられながら何時間も怒られた。私は、そんな日々に高校2年生の夏頃から限界を感じていた。
そこで私は高校2年生の秋からアルバイトを始めて、塾代を自分で賄うようになった。そうすることで、母から塾代に関してこれ以上言われることはないと安堵していた。
しかし、高校3年生の夏、受験期真っ只中に突入した私と母は大喧嘩をすることになり、この喧嘩がきっかけで私は公務員へと進路を変更することとなる。
【次回更新日】
5月12日(木)06:00
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