将来の我が子へ送る言葉
なんでこんなことを書こうかと思ったかというと、シンプルにいつ自分の人生が終わるか分からないから。
最近はふとした瞬間にそんなことばかり考えます。
きっかけは間違いなく父の死。
余命一ヶ月を宣告され、本当にぴったり一ヶ月でこの世を去ってしまいました。
余命が分かっているだけならマシかもしれません。
それと、森岡毅さんの著書『苦しかったときの話をしようか』にかなり影響を受けています。
私はごくごく一般的なサラリーマンですが、自分の歩んできた道を文字として残しておこうかなと。
Webライターとしてこれくらいのことはしておこうと思い、パソコンに向かっています。
将来、少しでも子供たちの役に立てば父親として幸せです。
人と違うのも個性
君たちにも話したことあるかもしれないが、私は昔から何をやっても「普通」でした。
運動も勉強もとにかく平均並み。
中学の成績はオール3、隣町の中の下の高校に通い、整備士の専門学校も真ん中の成績で卒業しました。
自分には突き抜けた取り柄がないと思っても「なんでもできる」と考えれば人生が少し楽になります。
父親なので、君たちには尖った個性があることを知っています。
人には『できること』『できないこと』が必ずあります。
頑張ってもできないことはたくさんあります。
無理そうだな…と思ったらできることを目一杯やってください。
全力で向き合って壁にぶち当たったときは「これは自分には向いていない!」って思ってもいいかな。
周りの友達にもいるよね?勉強は苦手だけど運動が得意な子。
勉強も運動も苦手だけど、フォートナイトやスマブラがめちゃくちゃ強い子。
特に日本人は苦手なことをバカにしたり、無理やり直そうとするんだよね。
『普通じゃない』ことをやたらに指摘してくる人がいる。
そんなのは気にする必要ない。
大人になったら自分の得意なこと、苦じゃないことを仕事にしないと辛い。
自分で「普通以上だ!」「苦じゃない!」と思える世界で生きていこう。
大人になってからの勉強は大変
普段の君たちを見ていると、特別勉強が嫌いって感じには見えないね。
「勉強」って聞くと抵抗感があるかもしれないけど、大好きな釣りだってサッカーだってうまくなろうと思ったらハマるよね。
何度も練習するし、時間なんてあっという間に過ぎる。
大人になるまでに色々な教科を勉強するけど、どんなことに興味があるのか?得意な教科は何か?を意識ておくといいよ。
せっかく日本に生まれたんだから、恵まれた環境で小学校から高校までの12年間(大学までなら16年間)いっぱい学んでおいて損はない。
勉強に苦手意識があった私は大人になって困ってる。
だから、35歳くらいから英語を勉強したりたくさん本を読んでる。
ただ大人になって勉強しても頭に入らないんだ…時間も限られるしね。
勉強ができなくても、もちろん生きていくことはできるよ。
やる気次第ではお金持ちにだってなれるでしょう。
だけど、いっぱい勉強してきた人たちの頭の中には知識がいっぱい詰まってる。
そして大人になっても学び続けている。
知識が多ければ多いほど、人生の選択肢も多くなる。
せっかくなら広い視野で、広い世界を君たちには見て欲しいかな。
お金はあるに越したことはない
私の子供たちだから今更伝える必要ないかもしれないが、お金はあるに越したことはない。
お金があれば美味しいものを食べたり、好きな場所に旅行にも行ける。
聞いたことがあるかもしれないけど、「今この時間」家族と楽しい時間を過ごすためならお金は惜しまず払う。
観光地の高いご飯、アトラクションの料金、有料の記念写真なんてどれも良い思い出になってる。
「たけー、たけー」って言って何も経験しない方が損してると思う。
子供時代の経験なんて後からお金では買えないからね。
そう考えると、お金がたくさんあれば将来の選択肢は増えるから、あるに越したことないと思ってる。
さっきの勉強の話に戻るけど、勉強もできた方が視野も広がるし、選択肢も多くなる。
だから将来いっぱいお金を稼ぐために、社会に出る前に、勉強という貯金をいっぱいしておくと良いよ。
もちろん、それ以上にたくさん遊んで好きなことをやり続ける経験もいっぱいした方が良いね。
何が得意か?何ができるのか?
社会に出る前に、アルバイトとか自分でお金を稼ぐ経験をすると将来に役立つ。
10代、20代のうちはとにかく色々やってみて、向いている仕事を探し出すことに時間を使おう。
「これは得意だな?」「これは自分に向いてないな?」というのが徐々に見えてきます。
無理に向いていない仕事(苦手なこと)に時間を使っても、伸びしろにはあまり期待できない。
ただし「好き・嫌い」ではなく、「得意・苦手」という考え方がポイント。
あまり好きじゃないけど得意なことって意外とあるんだよね。
ストレスなく、呼吸をするようにできることがあれば、それは得意なジャンルだから見逃せない。
その仕事に全集中できれば、簡単に周りよりも突き抜けることができる。
親だから君たちの強みと弱みはよく理解しています。
だけど家にいるときの君たちのことしか知らないから、最終的には自分と相談しながら選ぼう。
勘違いしていた将来の夢の考え方
私の小学校の頃の夢はサッカー選手でした。
サッカー少年団に所属もしていないのに今考えると血迷っています。笑
ちなみに、少年団に入らなかったのは同級生が女の子ばかりだったというのが理由です。
中学生になってようやくサッカー部に在籍しますが、そこでも将来の夢はサッカー選手だったのを今でも覚えています。
さすがに無謀だし無知すぎるのは当時の両親も分かっていたはずなのですが…
今思えば、現実を突きつけて欲しかったなと思っています。
幼稚園からサッカースクールに通っている君たちがサッカー選手になれるか?については率直なところ厳しいかなと感じています。
ただ、J1のチームだけがサッカー選手ではないと考えると、可能性は高くなる。
J2、J3、JFL、社会人チームとカテゴリーを下げれば可能かもしれない。
当時の自分にはこの考え方がなかった。
テレビに映るJ1のチームだけが「サッカー選手」だと思っていた。
今の時代ならもっとすごい。
フットサル、ソサイチ、サッカー系YouTuberなどなどサッカーでご飯を食べている人はたくさんいる。
もちろん、選手としてではなく、監督、コーチ、トレーナーといったキャリアも視野に入れられるよね。
この考えは学生時代の私にはありませんでした。
もし「サッカーが好き」を軸に将来の夢を考えるなら、選手だけじゃなくて自分のスキルを活かせる仕事にポジショニングを変えてみよう。
いくつになっても君たちの親である
まだまだ若い君たちは、この先何度も「つらいこと」「苦しいこと」など壁にぶち当たることでしょう。
君たちは野生動物ではないので、いつでも困ったときは相談に乗るし、可能な限りサポートします。
いつでも逃げられる場所があるというのは、精神的にも安定するのを私は身をもって経験しています。
人生100年時代なんて言われていますので、細く長く楽しんで生きていきましょう。
学校に行くのが辛ければ休めばいい。
仕事に行くのが辛ければ辞めればいい。
人間関係が辛ければリセットすればいい。
ずっと走り続けるのは大変だから、ときどき休むことも大切。
ここぞ!というときには鬼ダッシュで駆け抜けるのも実は大事。
人生もサッカーも意外と共通点あるよね?
私の子供として生まれてくれてありがとう。
とても感謝しています。