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美大生に知ってほしい

こんにちは、美大4年生のもとです。大学生活も後半に差し掛かり、進路や就職について悩む2〜3年次生多いのではないでしょうか。特に、デザイナーを目指す美大生には、学生時代にぜひ意識してほしいことがあります。今回は、私の経験をもとに『後悔しない学生生活を送るための具体的な方法』をお伝えします。

ポートフォリオだけで安心できる?

大学教授に言われ、課題制作を通じてポートフォリオを意識している人も多いと思います。しかし、実際に会社でデザイナーとして働き始めた時、「学生時代の延長でいいのだろうか?」と不安に感じる人もいるはずです。業務の進め方やクオリティの求められるレベルはどう違うのか。そうした疑問を解決するためには、学生時代から以下の2つを意識することが重要だと感じています。

私自身、在学中に警察との詐欺防止冊子プロジェクトやNPO団体の子ども向けイベントの冊子制作、個人向けのイラストレーション制作など、さまざまなデザイン経験を積んできました。その中で学んだ実務と課題の違いについて、学生時代に意識すべき2つのポイントをお伝えします。

課題に集中

課題に集中するとは、学生時代の課題を単なる学校の課題と捉えるのではなく、実際のクライアントワークのように取り組むことを指します。例えば、3年時に行ったカレンダー制作の課題やキャラクターデザインでは、制作フローが実務に似ているととても強く感じました。下調べ、途中経過の共有、最終成果物の提出といったプロセスは、仕事でも基本的に変わりません。

クライアント(教授)からの要望(課題)を下調べし、実際に作りたいもの共有(説明)して、実際に作業や企画に入る。この流れ自体は変わりません。

ただ単に課題だけをこなしていれば良いのかと言われるとそれは最低ラインなので、そのラインは必ず越えなければなりません。課題と仕事は同じとは言いましたが、そのクオリティは仕事レベルに合わせた方が良いでしょう。まだ学生だからとこのくらいのクオリティで大丈夫だと自分に言い訳をして妥協してしまわないように心がける方が後々楽です。そのレベルは誰が決めるんだと言われたら、それは自分です。今自分が作ってみたもの、デザインしたものが実際に世に出ていることを想像してみると、何が足りないのかがわかってくると思います。(私自身、そのレベルに到達している作品が大量にあるのかと言われたらそんなことはないけれど、心がけてはいます)

デザイン系のインターンへの参加

実際の現場を体験するインターンは、学生時代にできる最も効果的な学びの機会です。私が参加したデザイン系のインターンでは、進行中の企画を学生チームで担当し、最終的には成果物を社員やクライアントに提案するプレゼンテーションまで経験しました。

このようにインターンでは、業務の進行フローや現場の雰囲気を直接体験できます。また、複数の会社を比較することで、自分に合った働き方や企業文化を見極めるヒントも得られます。少なくとも3社程度のインターンには絶対に参加することをおすすめします。これは合法的に複数の企業を体験できる貴重な機会です。必ず、参加しましょう。

まとめ:恐れずに行動しよう

私が最終的に言いたいのは、「恐れる必要はない」ということです。社会に出れば、正解は社会が決めます。その社会の一員であるあなた自身も、その正解を作る一人なのです。学生時代にできることを全力で取り組み、インターンなどを通じて社会を知る努力をすれば、必ず良いスタート切れると思います。インターンには基本的に行ってほしいですが、行きたくないと思ってる人もマクロで解釈すれば、ワークフローは課題と似たり寄ったりだと思います。(職種が違えばもちろん働き方も異なりますが、、、)自分を信じて、行動するのが大切です。


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