UTMF2019 ボラ・応援隊日記
国内トレイルランニングの一大イベント UTMF(Ultra Trail Mount Fuji)2019に参加してきました。選手じゃなくてボランティアと仲間の応援・サポートとしての参加です。昨年同様のボラ業務をアサインいただけたので、ボラの合間に移動しながら仲間の応援をする事ができました。大会は降雪の影響で短縮開催となりましたが、まずは自分達の動きを自分達の視点でつらつらと書いてみます。
1. 大会前:「UTMFなひとびと2019」グループ作ってみた
今回大会にあたり、エントリーリストからお仲間を探してみると50人程度の知ってる名前を見つけ、参加する人達でグループ作って情報交換したら役に立つかなと思い、「UTMFなひとびと2019」なるグループを作ってみたら、友達の友達を...と輪が広がって、大会前の2週間弱で140人程度が集まりました。その中で急遽、補給・サポートに関する直前講習を開催してくれたり、お互いの知ってる情報や経験談を共有してくれたりと、短期間で中身の濃い情報交換ができたように思います。
(写真は直前セミナー「ロングレース攻略法〜ランナー編&サポート編」の様子 ... Produced by あべっち(Team RaidLightメンバー))
自分からは昨年までの実績を踏まえたギリギリ完走ランナー向け想定タイムテーブル等をシェアしました。(今回の悪天候までは想定できてなかったので役に立ったかは微妙ですがw)
2. スタート会場にて
スタート会場の富士山こどもの国までの道中で結構な雨が降ってきた。(この時はまだこれから起きる状況は誰も想定してなかったはず)
まずはグループのメンバーで10:45にステージ前で集合写真撮影(トップ画像)。悪天候の影響もあって選手の皆さんはこの時間に集まるのは難しかったですね。スンマセン。
その後はお祭り気分で会場内をウロウロ。仲間をみつけて写真撮ったり、1年ぶりの再会を楽しんだり。みんな浮かれてますw
スタートはちょい先の所から応援しました。これからのドタバタを知るよしもないみなさん、浮かれてますw
3. 天子山地序盤の誘導業務
その後は最初のボラ業務、天子山地入口の誘導場所へ。こどもの国駐車場から出るのに1h近くかかったのは想定外。近くのファミマ白糸の滝店でコンビニへ、昼飯のカツ丼を買ってたら、ヤマケンと望月将悟さんと遭遇!(ファミマ店内トイレ待ち状況で写真お願いするのも気が引けて自粛/後悔)
で、指定集合時間の14時前に現地到着。すでにメディアや応援の人やらが到着済でみんな早いなあと思いながら、リーダのクララさんからボラ資材を受取り説明を受けてたら...トップが到着!持ち場はその場所とその先1kのトレイルの先(今年は道があれてて4WD車じゃないと現地にいけない)なので、クララさんが慌ててジムニーで現地へ。我々も急いで準備して、上位選手が続々と走ってくるコースを邪魔にならないようよけて応援しながら登ります。持ち場までの1kのトレイルはゆるい登り。トレイルは多少湿ってるけどさほど荒れてはいない状況でした。
慌てて移動した際、昼飯のカツ丼を忘れたので、しばらくして落ち着いたらトレイル入口へ戻り、急いでカツ丼を選手を応援しながら立ち食い。しばらくトレイル入口付近で誘導・ご案内を。ちょうど登山道の案内看板があったので、この看板を使ってみなさんにガイドをしました。
(この写真の看板脇のボラが自分ですね)
『お待たせしました。みなさんお楽しみの天子山地でございます。
天子ヶ岳は標高1330m、ここは標高500m位なので約800m登ります。登山のコースタイムで150分、距離 約3.5kです!(試験に出るので覚えておきましょう!w) じゃ、張り切っていきましょ~!』
しばらくして元の奥の持ち場に戻ります。再度登るトレイルは雨と選手の足跡でかなりスリッピーになっていました。
1k先の誘導地点、前の地点から1k進んでるけど登ったのは標高差100m、まだ700m/2.5k登らないといけません。ここまでは助走、ここから本当の天子山地のはじまりです。一旦ロードに上がる場所は泥んこが練られてかなり滑りやすくなってました。後半になるほど黙々と登ってくる選手にハッパをかけつつ、仲間を見つけて声掛けしました。『送電線下トレイルが渋滞で時間かかった~』とのコメントが多かった。まだみんな元気。
スイーパーも暗くなった後に無事到着しここの業務は終了。今回は特にトラブル・傷病者はなく、昨年何人かいたこの地点でのリタイアもゼロでした。
(スイーパーはその名の通りホウキを持ってて面白かったのでww撮影)
手前の地点まで暗闇の泥んこトレイルを戻ります。来た時よりも相当トレイルは泥んこで荒れてるし、霧でライトが反射して見え辛く、ほんの少しだけど選手の苦労を実感できました。その後はA2麓エイド近くのボラ仮眠施設に荷物をおいてA2の応援に備えて身支度を。
4. A2麓で応援(という名目の押し売りサポート)
麓エイドは屋根のあるオフィシャルエイドの奥の野ざらしエリア。奥の仮設トイレ脇に基地を作って仲間を迎えます。安走会11期メンバーの中盤以降の選手を中心に、エイドに入ってきた仲間を見つけて客引きし、サポートなしの選手へ押し売りサポートを実施しました。押し売りでも知った顔と会話を交わすと少しは元気になってくれたのかなと。止まってると体が冷えるので、短時間でもエマージェンシーシート等を使う事が意味があったかな?
※写真はサポートした風を演出してますが、マジメにサポートしてますw
みんな口をそろえて「熊森山からの下りがズルズルで渋滞がすごくて時間かかった」との事。その状況でみんなどう対応したか、気になります。
ギリ完走選手にはよりツライ状況で、みんな設定した到着時刻からかなり遅れて到着。そして関門In時刻の1:20、仲間のギリギリ到着を期待してエイド入口付近で待つも、残念ながら間に合わない仲間もいました。後で聞くとエイド手前で転倒し怪我して関門に間に合わなかった人もいたようです。
一方ギリ間に合った仲間も元気に出発していきました。
我々は関門Out時刻の1:30までで撤収、近くのボラ用仮眠施設で布団でぬくぬくと朝まで睡眠をとらせていただきました。
5. 登山者アンケート@石割神社駐車場付近
2日目のボラ業務は登山者へのアンケート依頼。大会開催による悪影響がないか登山者の方に説明し、アンケートをお願いする仕事で、これも大会としての業務の一つです。昨年は石割神社での実施で大会コース上にあり、選手も応援しながらだったけど、今回はコース変更によりコース外地点での業務となりました。到着後から少しづつ雨が降り出し、気が付くと結構な雨に。また天気も悪かったので登山者も少なく、寂しい業務となりました。でも最初の雨が降ってない時間帯を中心にアンケートは協力いただけ、みなさん概ね好意的なご意見でした。というか大会の距離・日程・エリアを説明すると期待通りに驚愕してくれます。
雨はどんどん強くなり、駐車場に戻ってくる登山者の方にアンケートをお願いするのも失礼な状況になってきたので、クララさんと相談の上、少し早めに業務終了とし、石割の湯へ移動し、冷えた体を温めました(選手のみんなは寒い中頑張ってるんだよなあと思いつつぬくぬくと)。
お風呂からあがったら雪が舞ってきたので、最新状況を確認し、雪が降ってきたから注意してねの投稿をしていたら...A9にいる仲間からレース中断?の一報が!
6. 大会中断後の対応
石割の湯の休憩室で、各地にいる仲間と連絡し合い、公式情報を確認。中断?中止?短縮?との情報が錯綜する中、それぞれ到着のエイドまででレース終了なのは間違いなさそう。2016年のSTY中断時の記憶が蘇ります。あの時も須走エイドに向かってたら中断となり、太郎坊まで車で迎えに行ったっけ。それと同様の状況だと迎えのバス配置も時間がかかるので、各エイドで選手が長時間寒い中待たされる事になります。そこでボラ隊の仲間と手分けして仲間の選手の動向を確認し、各エイドで選手をピックアップする事にしました。結果、車4台を各エイドに移動させ、8人程の選手のフィニッシュ会場までの移動をお手伝いする事ができました。(冷静に考えるともう少し多くの方をサポートできたかも...サポートできなかった方ゴメンナサイ)
皮肉にも中止後には雪もあがって快晴となり、山中湖畔の富士山も非常にキレイに顔を出しました。が遠くに見える杓子山・霜山とかは真っ白な雪に覆われていました。
きらら手前の平尾山あたりでもかなりの降雪だったそうです。
【参考】A8~A9間の雪の様子 by 石川弘樹さん
最難区間 A8二十曲峠~A9富士吉田区間の雪の様子は、中止決定後に急遽この区間のサポートに行った石川弘樹さんが詳しく書いてくれてます。(動画・写真だけでなく、本文コメントのレポートが必見です)
これ見たら中止決定に異を唱える人はいないよね。
フィニッシュ会場の大池公園では混乱の中も選手が続々と到着。仲間の車も無事みんな到着して僕らボラ隊のお仕事は終了となりました。あっけなく終了で残念だったけど印象に残る大会となりましたね。今回事前共有できた情報や経験値は次の機会にも役に立つと思うので、ちょっと整理して別途共有したいと思います。
という訳でUTMF2019に参加されたみなさん、おつかれさまでした~。
またお山でお会いしましょう!!
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