学校は手段であり、目的ではない

 学校の目的は、子供達が幸せな人生を送れるようにすることです。

 学力をつけることも、道徳を教えることも、結局は幸せのためです。

 ここで、2つの根本的な疑問を考えてみたいと思います。

・学校は子供達を幸せにしているのか?

・学校は絶対に行かなければいけないものなのか?

・学校は子供達を幸せにしているのか?

 今通っている子供達と、その子供達の将来という2つの視点で考えなければいけません。

 つまり、学校に通っている今は幸せだったり、楽しかったりしないけど、がんばって通い続ければ、将来きっと幸せになるという期待があれば、それは子供達を幸せにするという目的に適います。

 一番いいのは、通っているのも幸せ、卒業した後の人生も幸せというものです。

 少なくとも、そのような形を目指して、日々進化改善をされなければなりません。(現状は、何十年も同じような考えの中です)

 昔は、勉強して、いい大学に入って、いい会社に就職すれば幸せになれるという時代でした。

 今は、いい会社に就職しても、会社のために長時間働いて、家族を犠牲にした上に倒産してしまう、という事態もめずらしくありません。

 何より、私達の気持ちが、会社のために自分を犠牲にするのは耐えられない。

 やりがいのある仕事で輝きながら働きたい、という価値観に変わってきています。

 だから、学校で勉強をがんばれば、幸せになれるという時代から変わってしまいました。

その事を、大人よりも子供達が敏感に感じています。

 つまり、今の学校は、現実の社会に対応しきれていないということです。

 国が設定した同規格で、同時に同様に教育された人材は、これからの時代に合わない、幸せになれないということです。

 だから、ここからは学校現場の出番です。

 社会や子供達の変化を敏感に感じ、それらに合わせた教育を現場が行っていかなければなりません。

 多様な教育が生まれ、子供の個性に応じて、学ぶ場所や内容を選べる時代にしたいと考えています。

 そういうものが必要であり、創りたい教育です。

学校は絶対に行かなければいけないものなのか?

 子供達を幸せにできない学校なら、行かないほうがいいと思います。

 学校は行かなければいけないものだから、我慢してでも行かないといけない。

 学校に行くこと=幸せな人生を送るための条件

 という価値観も根強くあります。

 行かないという選択をした場合、我慢できない子、根性がない子と言われることもあるでしょう。

 でも、一番大切なのは、その子が幸せに、自信を持って生きることです。

 なぜならば、そういう人間でないと、他人を幸せにできないからです。

 前述しましたが、先生も子供のワクワクして、個性を伸ばせるような、既存の価値観や制度に縛られない自由な発想で教育を考えていきます。

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立尾信之介(このいろスクール)
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