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往復書簡

ご無沙汰しております。

いつもいつも質の高い返事をありがとう。
分析だとか要約力が高い椎茸さんによっておいらのまとまりのない書簡を上手く咀嚼してくれていて毎度気持ち良いです。


オランダではロックダウンが段階を踏んで解除されはじめ、五月の終わりには船で寝泊まりしながら約10日ほどオランダ国内を旅しました。
アムステルダムとロッテルダムで美味しい日本味のラーメンが見つかって大満足でした。

ようやくオフラインの生活がアクティブになり始めたこの頃です。

さて今回も返信します。よろしくお願いします。

これを聞いて高校の美術の時のことを思い出した。学校の敷地内の好きなところを描くという課題で、風景を描いていた。自分の中では完成したと思っていたけど、授業時間はまだあるから、手持ち無沙汰に感じたり、無駄な線を描き足したりしたことがあった。

義務教育の美術の時間はスキルにしかフォーカスしてないし、鑑賞の仕方を全く教わらなかったなーと言う記憶。
まず鑑賞の面白さにハマり、それから自分で絵を描くようになった自分としては、鑑賞力もしっかり教えると、自分で作品製作した時に物を作るだとか絵を描くことの意義が体験を通してわかるようになるんじゃないかなーと思った。

義務教育の美術の時間は最も退屈な時間でした。

まさに椎茸が言及した退屈の概念がしっくりきた。

暇とは時間が余っている状態、退屈とは自分が感じる満たされないなという感情。

と言うことでオススメありがとう。
本を真剣に読みだしたのがおいらも社会人になりたての頃だったなー。

小中の時は歴史小説を読み漁ってたけど、社会人になってからは大学でまともに何も勉強しなかった分をビジネス本やらをたくさん読んだなー。

本屋では、今の自分に欲しい知識が見つかりそうな本を手にとって買う。
だから、その人が読んでいる本でその人がどんなことに関心があり、何が足りないと思っているかがわかって面白い。

次の返信では、もし今中学校の同窓会があったら、誰(本名は伏せてもらって笑)と何を話したいかを教えてください。難しければ、今誰と会って話したいかを教えてください。

これは素直な回答は椎茸になってしまう。何を話したいかと言うと、人生の退屈さや自分の存在意義について迷う我々がいかに同じような問題を抱えている人たちを見つけて盛り上がれるかを酒を飲みながら話したいかな。

けど、それじゃあ求められてる回答じゃないと思うので、椎茸以外で考えると、椎茸と同じ大学へ進んだ彼かな。
おそらく中学時代の彼は普通の中学生からすると変質的で奇妙だっただろう。でも当時、そんな彼にとても前衛的な魅力を感じて、楽しく絡んでいたな。おいらと同じ誕生日なので高校生になっても誕生日にお互いおめでとうってメールを送りあっていたことを思い出す。

ちなみに中学時代に1ページずつ交代で小説を書いていたんだけど、彼にはすごいポテンシャルを感じた。

単純に消息不明なので今どこで何をしていて、人間社会についてどのような意見を持っているかをまずざっくり知りたいな。

中学時代の人と会うってなかなか最近は難しいよね。
ちなみに椎茸は中学時代の誰と会ってどんな話をしたいの?

最近、思い出補正の大切さに気付かされた。
我々は人生を通してそれぞれ固有の思い出補正を集めている。
そう思うと中学時代の仲間は同じ思い出補正を共有できて楽しいと思う。

最近、B'zの楽曲がApple Musicで解禁になった。彼らの楽曲を聴いて感じたのが、得体の知れないエモさだ。
レトロな歌詞は思い出補正を刺激してくれる。
この思い出補正によって増幅するエモさによって最近は生かされていると思った。

おいらが生きている理由はエモさだけなんじゃないかと暑さにやられた頭でぼーっと思う。

これからもっと暑くなるのでお気をつけて。


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