往復書簡 ジェットコースターロマンス
Happy お盆。
気づいたらもうお盆って恐ろしいスピード感ですね。
お互いに時間経過の早さに驚いてるところを見ると、どうやら我々は同じジェットコースターに乗っているようで。
そのジェットコースターからは二人とも違う方向を見ているけれど、同じレールにいるんですよ。振り落とされないようにしようね。近頃の安全バーは信用できません。
お返事ありがとうございます。
ヨーロッパで気づいたことが、お金持ちほど田舎で暮らしているということです。
私程度の者の稼ぎで独身だと、都市に身を置いていなければ思うような生活が成り立たないのです。
人は都市に生きるためにやってくるというようなことをリルケが書いていた気がします。そして都市によって殺されてゆく。と、こんな風に続いたと記憶しています。
まだ我々は都市によって生かされていると思うのですが、ある時点で蝕まれ始めることがあるでしょう。もしや、もうそれが始まっているというのに、気づいていないのかもしれませんね。
ふと想像しましたら、シクロくんとならどこか田舎へ引っ越してもある程度は楽しい日々が送れそうです。でも単身で田舎に乗り込むのは難しいでしょう。
前回の往復書簡で「"働くことの楽しみ"について教えてもらえますか。」という質問をもらいましたので、その回答を考えました。
これは、私にもわかりませんぁ、と言ってしまいかねませんでした。今までやってきた仕事の中で楽しいと感じたことはあります。けれども、その感覚は社会人経験8年間で一度だけです。そんな、つまらない人生にしてしまった自分を責めながらも(せめるひび!)、何も変えようとせずにジェットコースターの座席にしがみついている日々です。そして人生とはそういうものだと言い換えてしまうのです。私は毎日仕事をしているのが楽しいと言える人間になりたいと祈りつつも、なかなかなれそうありません。
職に問題があるのか、何をしていても苦痛に思う自分に問題があるのか、はたまた本当に人生とはそういうものなのか、まだわかりません。
現時点での私の働くことの楽しみと言えるのは、働くことで担保されているヨーロッパでの生活と、金曜午後の高揚感と、俺は職についていると高慢でいられることではないでしょうか。
次回の返信では、私を客観的に25年間見てきたあなたから、私にお勧めする職業を3つ紹介して下さい。
本の完成おめでとう。自分の中から生まれたものを形にして他人と交流する感覚はどうですか。この感覚にハマったならば二人で交わる何かをしたいと思いました。小学校、中学校と共にサッカーをやりましたが、ツートップを組むことはなかったね。お互い、まだ気持ちは子どものままだと信じて何かを催せたらいいね。
最近また楽しく絵を描いています。
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