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若者と打ち解けるコツ
今回は「年の差がある人との会話」というテーマでお問い合わせをいただきました!
Q.:「コロナ以降、部下とほとんど顔を合わせることがなく、年齢もかなり離れており、どんな会話をしたらいいか悩むときがあります。相手に不快感を与えないような会話や雑談をしたいと思っていますが、どんな会話をすればよいでしょうか?」
リモートワークが普及してから、こういった声が本当に急増しましたね。直接会う機会がすごく減ったと。
最近「実際の顔を見たことがない」というのもあります。
マスクをずっとつけているのでお互いの顔を知らないとか。
ましてや、年の差が離れている部下となれば、どんな会話をすればよいか悩むのもとても理解できます。
「年の差が離れている部下とどんな会話をするといいか?」
今回、そこを紐解いてまいりましょう!
自己開示力
部下の方も、正直何を話したらいいかわからないと思うんですよね。
なので上司の方にマスターしていただきたいことがあります。
それが今回の結論です。
自己開示。
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自己開示とは、文字通り自分を開示すること。
例えば、
「最近、ジョギング始めてたんだよね。夏場にジョギングってきついね(笑)…。田中君は何か始めたことある?」
と。
トランプで1枚ずつカードを合わせてくような感じです。
「最近、食事に気をつけるようになってさぁ。スーパーに行った時、食品添加物が気になってイチイチ裏面見ちゃうんだよね(笑)。鈴木君は何か気をつけていることある?」
など。
1つ、話題をテーブルにのっけると、部下の方も話しやすくなるはずです。
よく、
「僕、小学校の時に算数が苦手で、いまだに数字が全然ダメなんです…」
と言うと、
「私もなんです!」
と返ってきたりしますよね。
開示すると、相手も開示しやすくなるんです。
何か話さなきゃって思って、
「最近ハマっていることある?」「休みの日は?」
と質問しまくると、それこそ尋問みたいになります。
「なんでそんなこと話さないといけないの…」
と思われるかもしれません。
なので、まず自分から腹を見せる。
自然な形で自己を開示して、徐々に会話を紡いでいただきたいと思います。
失敗談を赤裸々に
更に、上司の方がすべき良い開示が「失敗談」です。
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普段、上司の方は威厳があると思います。
それも必要ですが、なんでもできる隙のない上司は肩がはります。息がつけません。
そんなとき、
上司:「こう見えてさ。実は初対面の人が苦手で…何をしゃべったらいいかわからなくなるんだよね。◯◯君は平気?」
部下:「僕は意外と平気です」
上司:「そうなんだ!何か技とかあるの?教えて~!」
と。
部下に教えを乞う上司はチャーミングです。
普段は、上司が部下を指導することの方が多いと思います。ときどき部下に指導してもらうのも良いコミュニケーションです。
名上司というのは「教えて」と「面白い!」を上手に使います。
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「◯◯君、ピアノ始めたの?なんで~教えて」
「へぇー、指先を動かすと頭の回転がよくなるんだ!面白い!」
「ヨガも始めたの?なんで?教えて」
「ヨガってそんなに健康のいいの!おもしろーい!」
と。
盛り上がって聞いてくれる上司はとても話しやすいと思います。
温かい空気が生まれます。
自己開示と顕示は別
自己開示とまったくの別物が「自己顕示」です。
これを混同してはいけません。
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自己開示は文字どおり、自分を理解してもらうために情報を開示すること。
一方、自己顕示は、顕示ですから、自分の存在を目立つように示すこと。つまり承認欲求を満たすことに目的があります。
「私はもう5年ジムに通っているんだ。やっぱりデキるビジネスマンは体を鍛えるというからね。◯◯君もちゃんと体鍛えないとね」
かなり自己顕示強めですね(笑)。。
・自己開示=理解してもらう
・自己顕示=承認してもらう
目的が全然ちがいます。
今回お伝えしているのは、もちろん、
自己開示=理解してもらう
です。
腹を割って話す
人間関係は、さらけ出した方が仲が良くなれると思うんです。
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自分のことを話すのが苦手という方もいらっしゃると思います。
私も昔は本当に苦手でした。
「ちょっと影がある方が素敵♡」みたいに勘違いしていた時期がありました。
でも、今はさらけ出しています。
失敗談ばかり話してます。
「桐生さんはもっと人の話を聞いたほうがいいですよ!ってメンバーに怒られたんです…」
と、取引先でカミングアウトしたりしています。
「あなた、そういうのを教える仕事でしょ(笑)?」
って突っ込まれることも。
「そうなんです(涙)。。まだまだ未熟で…今度教えてください」
と。
失敗談も一つの話題として話しています。
そこから色々な会話が生まれるからです。
動画でも自己開示のやり方をお伝えしていますので、ぜひ一緒に学んでいきましょう!
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◎図解版:雑談の一流、二流、三流(ASUKA BUSINESS)
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【プロフィール】
・株式会社モチベーション&コミュニケーション代表取締役:桐生 稔
・モチベーション&コミュニケーションスクール代表講師
・日本能力開発推進協会メンタル心理カウンセラー
・日本能力開発推進協会上級心理カウンセラー
・日本声診断協会音声心理士
1978年生まれ、新潟県十日町市出身。もともと臆病な性格で、対人関係が非常に苦手。小さい頃は親戚の叔父さんと話せない程、極度の人見知りであがり症。体も弱く、アトピー性皮膚炎、扁桃腺炎症、副鼻腔等、先天性欠如等、多数の病気に悩まされる。
18歳の頃に新潟から東京に上京。東京で新卒入社した会社では営業成績がドベで入社3カ月で静岡県富士市に左遷させられることに。しかしそこから一念発起。コミュニケーションスキルをあげるべく心理学、大脳生理学を学び始め、1,200店舗中営業成績でNo1となる。その後、ボイストレーニングスクールに転職。話し方の基礎を徹底的にマスターし、8店舗だったボイストレーニングスクールを40店舗に拡大。一気に全国区の業界大手に引き上げる。そして2013年、強いビジネスマンをつくりたいという想いからモチベーション&コミュニケーションスクールを設立。現在では全国で伝わる話し方、あがり症改善、人前でのスピーチをトレーニングするビジネススクールを運営。全国40都道府県で年間2,000回のセミナーを開催し、受講者数は30,000人を越える。
【モチベーション&コミュニケーションスクール会場】
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