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言いづらいことを上手に伝える!ショートイントロダクション

今回のテーマは「相手を怒らせずに本音を伝える会話術」です。

☑言いたいことはあるけど、相手のことを気にしすぎて言えない…
☑言いづらいことがあると、つい黙ってしまう…

そんなときに、相手を怒らせずに自分の言いたいことが言えるようになる方法です。

今回、こんなお問い合わせをいただきました。
Q.:「よく、回りくどいと言われたり、話の前置きが長すぎて注意を受けることがあります。結論から話した方がいいのはよくわかりますが、言いにくいことや相手を怒らせてしまうようなことは、どうしても回りくどくなってしまいます。何かよい方法はありませんか?」

結論から話した方がいいのはわかっている。
でも、言いにくいことはどうしても回りくどくなってしまう。
というお悩みでした。

あなたはいかがでしょう?
そんな経験はありませんでしょうか。

「これ美味しいですね!」と言われて、自分も「美味しい!」だったらいいですが、「え!あまり美味しくない…」というときに、ズバリ「美味しくない」と言ってしまうと喧嘩になりそうですよね。
そんな感じで、相手と意見が異なるときは特に言いづらいものです。
それでもビジネスシーンでは言わなくてはいけないことが多々あります。
間違っているものは間違っているし、違うものは違うと。

では、そんなとき、相手を怒らせずに本音をスパッと伝えるには?
早速、結論からまいりましょう!

適切な前置きを置く

今回の結論は「適切な前置きを置く」です。

今回のお問合せで、「話の前置きが長すぎて注意を受ける」というのがありましたが、実は前置き自体が悪いことではありません。
前置きが無駄に長かったり、いらない要素をたくさん含んでいると、相手から「前置きが長い」と言われてしまいます。
逆に、適切な前置きがある方が、相手が受け入れやすいということはいっぱいあります。

例えば、部下から、今度の会議に提出する提案資料が上がってきたとします。

上司:「田中さん、この資料、文字数多いね。文字数半分にしてくれ」
と、いきなり結論からズバッと言ったら。
せっかく資料を作ってくれた田中さんはやる気をなくすでしょう。

そんなとき、適切な前置きを入れて、

上司:「田中さん、資料作成してくれてありがとう!せっかく作ってくれたところ大変申し訳ないんだけど、文字数を半分にしてもらっていい?」

太字部分のようなほんの少し短い前置きがあるだけで、相手の受け取り方が変わります。

前置き自体が悪ではなく、適切で、短くて、相手を救う前置きがなら、ぜひ使うべき、ということです。

こういった短い前置きのことを「ショートイントロダクション」といいます。

では、具体的にどんな前置きを入れるといいでしょう?

今回はビジネスシーンでよく使う2つの前置きをお伝えいたします。

①相手に準備をしてもらうパターン

例えばこんな前置きです。

「こんなことを言ったら怒られるかもしれないけど」

これを先に言うと相手も準備ができます。

他にも、会議で議論が錯綜しているときに、
「すみません。ちょっと口を挟んでもいいですか?」
「ちょっとコメントしてもいいでしょうか?」

これも「今から何か言いますよ」と、まわりに準備をしてもらう前置きです。
その後に、
「商品がヒットする、しないで議論していますが、まず『ヒットする』の定義を決めた方がいいと思うんです」
と。
「ちょっと今からかぶせますよ」というサインを出すことで、相手が準備できます。

これをいきなり理路整然と、
「商品がヒットする、しないで議論していますが、まず『ヒットする』の定義を決めた方がいいと思います」
なんて颯爽と言うと、「アイツ何だか鼻につく奴だな」と思われてしまうこともあります。

まず相手に準備をしてもらう前置きをスパッと入れることですね。

②1回受け止めてから伝えるパターン

「◯◯さんのおっしゃることはよくわかりますだとしても、こういう展開もありだと思うんですよね」

「うどんもいいと思うんですけど、血糖値のことを考えるとGI値の低いそばの方がよさそうな気がするんですよね」

「寒くなってきましたから、おっしゃる通り温かい食べもの方がいいかもしませんね。でも、逆をついてかき氷ってうのもありだと思うんです。急激に冷えた反動で体が温かくなるかも(笑)」

太字の部分のように、一旦相手の意見を受けとめてから、「一方で」「だとしても」「だからこそ」と、持論を展開していくやり方です。

これが一回受け止めてから伝えるパターンです。

相手の立場を踏まえると上手くいく

今回覚えていただきたいのは、具体的なフレーズというよりも、相手の立場を踏まえるということです。

今回お伝えした、
①相手に準備してもらうパターン
②1回受け止めてから伝えるパターン

どちらも、ベースは相手にあります。

「相手はこんな風に言われたら、受け入れやすいだろうな」
と、相手のことを想像し、それを踏まえて意見する。
それを適切な前置きを使って伝えてほしいといこと。

相手も「配慮してくれて、一言入れてくれているんだろうな」とわかります。そこにリスペクトが生まれます。
そうなればお互いの意見が言いやすい空気が出来上がります。
ぜひ動画でも、相手を怒らせずに伝える会話術、いっしょに身につけてまいりましょう!(^^)



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・株式会社モチベーション&コミュニケーション代表取締役:桐生 稔
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・日本声診断協会音声心理士

1978年生まれ、新潟県十日町市出身。もともと臆病な性格で、対人関係が非常に苦手。小さい頃は親戚の叔父さんと話せない程、極度の人見知りであがり症。体も弱く、アトピー性皮膚炎、扁桃腺炎症、副鼻腔等、先天性欠如等、多数の病気に悩まされる。
18歳の頃に新潟から東京に上京。東京で新卒入社した会社では営業成績がドベで入社3カ月で静岡県富士市に左遷させられることに。しかしそこから一念発起。コミュニケーションスキルをあげるべく心理学、大脳生理学を学び始め、1,200店舗中営業成績でNo1となる。その後、ボイストレーニングスクールに転職。話し方の基礎を徹底的にマスターし、8店舗だったボイストレーニングスクールを40店舗に拡大。一気に全国区の業界大手に引き上げる。そして2013年、強いビジネスマンをつくりたいという想いからモチベーション&コミュニケーションスクールを設立。現在では全国で伝わる話し方、あがり症改善、人前でのスピーチをトレーニングするビジネススクールを運営。全国40都道府県で年間2,000回のセミナーを開催し、受講者数は30,000人を越える。

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