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「4つの質問」でコミュニケーション力を格段にアップさせる!

今日のテーマは質問力です。

以前、『質問の一流、二流、三流』(明日香出版社)を出版いたしました。発売当時から1万部を突破し、おかげさまでどんどん増刷がかかっております。
読者のみなさま、本当にありがとうございます涙涙涙!!

『質問の一流、二流、三流』は、コミュニケーション力が上がる48の質問を記載しています。
今回お届けするのは、本に書ききれなかった4つの質問です。
この4つの質問は、職場、商談、恋愛など、万能に使える質問のエッセンスです。
会話が盛り上がるのはもちろん、話していて相手がどんどん楽しくなってく質問です。
その場が明るくなり、あなたの株もきっと上がります。

4つの質問は以下です。
①オープン・クエスチョン
②クローズド・クエスチョン
③ラテラル・クエスチョン
④タイム・クエスチョン

世の中の会話で本当によく登場する質問です。
ぜひ、この4つの質問を理解して、盛り上がる楽しい会話を形成してみてください。

①オープン・クエスチョン

オープン・クエスチョンとは、答えが広がる質問です。
オープンですから、相手が広く、自由に答えられる質問のことを言います。

例えば、
「最近、力を入れていることはなんですか?」
「何かハマっているものはありますか?」
「楽しいときって、どんなときですか?」
「好きな食べ物は何ですか?」
など、答えを制限されいないので、相手は広く答えられます。
その反対が、クローズド・クエッションです。

②クローズド・クエスチョン

クローズド・クエスチョンは、相手にイエスかノーで答えてもらったり、答えが一つしかないような質問のことを言います。
具体的な質問をして、相手からの答えを狭めていく、まさにクローズドしていく質問です。

例えば、「最近、力を入れていることはなんですか?」というオープンクエッションに対して、「健康維持のためにジムに通い出しました」と相手が答えたとします。
それに対して「ジムに行くのは週末ですか?」
これがクローズド・クエッションです。
相手はイエスかノーで答えられます。

「旅行は年1回は行きますか?」みたいな質問もクローズドです。
答えは「行くか」「行かないか」どちらかになります。
他にも、「来週打ち合わせをお願いしてよろしいですか?」「お探しの商品はこちらでしょうか?」もそうです。
相手は回答がしやすいので、会話がサクサク進みます。

これは、「オープン・クエスチョンがいい質問」とか「クローズド・クエスチョンがいい質問」とか、そういったことではありません。
いい・悪いではなく、状況によって、どちらも使い分ける必要があります。

③ラテラル・クエスチョン

ラテラルとは水平という意味で、横展開していく質問です。
代表的な質問は、
「他にも何かありますか?」
「それ以外で気になる点はありますか?」
「その他でお話したいことはありますか?」
や、
「ちなみに〇〇はどうですか?」
「ところで〇〇はいかがですか?」
など、話題を変えてくような質問です。

先の例ですが、
「最近、力を入れていることはなんですか?」(オープン・クエッション)
「健康維持のためにジムに通い出しました」
「ジムに行くのは週末ですか?」(クローズド・クエッション)
こうしてジムの話をしたあとに、
「他にも健康維持で取り組まれていることがあったりするんですか?」
これがラテラル・クエッションです。
または、
「ちなみに、旅行はお好きなんでしたっけ?」
「ところで、ゴルフはされるんでしたっけ?」
これも横展開するラテラル・クエッションです。

④タイム・クエスチョン

タイム・クエスチョンとは、時間軸の質問のことです。
時間軸とは、現在・過去・未来のことです。

旅行の話題なら、
「直近では、どんな旅行を計画されてるんですか?」=現在
「去年はどちらに行かれたんですか?」=過去
「来年、行ってみたいところはありますか?」=未来

このように、現在・過去・未来と、時間軸で捉える質問です。

面接の質問でも、
「現在はどんなことをされてますか?」=現在
「前職はどんなことされていたんですか?」=過去
「今後はどんなことに取り組みたいですか?」=未来
という質問が鉄板です。
このタイム・クエスチョンも会話でよく登場します。

会話を立体的に捉える

ここまで、
:オープン・クエスチョン
:クローズド・クエスチョン
:ラテラル・クエスチョン
:タイム・クエスチョン
の質問について解説してきました。

この4つの質問を展開すると、会話が立体的に膨らんでいきます。

相手が自由に答えやすいということで、オープン・クエッションばかりしていると、質問がアバウトになり、答える相手がだんだんしんどくなってきます。
かといって、イエスorノーで答えられるクローズド・クエッションを連発していると尋問みたいになります。
話を広げたいからといって、「他には?」とラテラル・クエッションばかりしていると、話が深まりません。
時間軸のタイム・クエッションばかりしていると、質問が行ったりきたりするので、会話がややこしくなります。

4つの質問を知っているこらこそ、「いまはどの質問が必要かな?」を考えることができ、会話を立体的に膨らませることができるのです。

例えば、合コンに参加したとします。

お相手のメンバーに、まずは「皆さんどんな繋がりですか?」のような自由に答えられるオープン・クエスチョンで始めます。
「同僚なんです」「前職が一緒なんです」「高校の同級生です」など、いろいろ返ってくるでしょう。

今度は、クローズド・クエスチョンで、「高校の同級生なんですね。いまでもよく会うんですか?」と。
これはよく会うか?会わないか?を聞いてますから、クローズド・クエスチョンですね。

「先週も会ったんです」「え?先週も?」「そうなんです。先週も買い物に行ってきて」「仲いいねー」みたいな展開になったら、「買い物以外にもどこか出かけたりするの?」と質問できます。
これは話を横に振るラテラル・クエッション。

「一緒にヨガもいきます」
「そうなんだ!週何回行ってるの?」(現在)
「以前からやっていたの?」(過去)
「ピラティスにもチャレンジしたいとか?」(未来)
と時間軸でタイム・クエッションをすることもできます。

実際の会話では、この間にリアクションをしたり、答えに対してフィードバックしたりするでしょうから、こんなサクサク進まないでしょうけど、質問の種類を持っているだけで、会話は色んな方向に展開できます。

会話はどの内容が相手にヒットするかはわかりません。
色々話題を広げながら、ヒットしたところを深堀りしていけば、より会話が盛り上がります。

4つの質問「OCLTクエッション」に関しては、動画でも詳しく解説しておりますので、ぜひ下記動画で理解を深めていただけるとうれしいです!

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・株式会社モチベーション&コミュニケーション代表取締役:桐生 稔
・モチベーション&コミュニケーションスクール代表講師
・日本能力開発推進協会メンタル心理カウンセラー
・日本能力開発推進協会上級心理カウンセラー
・日本声診断協会音声心理士

1978年生まれ、新潟県十日町市出身。もともと臆病な性格で、対人関係が非常に苦手。小さい頃は親戚の叔父さんと話せない程、極度の人見知りであがり症。体も弱く、アトピー性皮膚炎、扁桃腺炎症、副鼻腔等、先天性欠如等、多数の病気に悩まされる。

18歳の頃に新潟から東京に上京。東京で新卒入社した会社では営業成績がドベで入社3カ月で静岡県富士市に左遷させられることに。しかしそこから一念発起。コミュニケーションスキルをあげるべく心理学、大脳生理学を学び始め、1,200店舗中営業成績でNo1となる。その後、ボイストレーニングスクールに転職。話し方の基礎を徹底的にマスターし、8店舗だったボイストレーニングスクールを40店舗に拡大。一気に全国区の業界大手に引き上げる。そして2013年、強いビジネスマンをつくりたいという想いからモチベーション&コミュニケーションスクールを設立。現在では全国で伝わる話し方、あがり症改善、人前でのスピーチをトレーニングするビジネススクールを運営。全国40都道府県で年間2,000回のセミナーを開催し、受講者数は30,000人を越える。

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