【人前での話し方】聞き手のモチベーションを高める話の順番!3つのステップ
Q:「最近、役職が上がり、人前で話すことが増えました。今までそういった機会はほとんどなかったので、どのように話せばいいのかよくわかりません。上司からは『メンバーのモチベーションを上げてほしい』と言われています。アドバイスをいただけると幸いです」
コメントありがとうございます!
役職があがると、社内で研修したり、メンバーに説明したり、人前で話す機会が増えると思います。
更に、モチベーションまで上げてほしいと。
大変ではありますが、リーダーの大事な役割でもありますね。
今回は、リーダーがどんな話をすると、メンバーのモチベーションを高められるか、ワクワクしてもらえるか。メンバーをインスパイアさせる具体的なモデルをご紹介いたします。
ゴールデンな話し方
今回の結論はとても有名なので、ご存知の方もたくさんいらっしゃると思います。
ゴールデンサークル理論です。
TEDをご存知でしょうか。
18分でプレゼンするアメリカの番組です。
ビル・ゲイツさんとかビル・クリントン元大統領とか、色々な方がプレゼンしているんですが、その中で、サイモン・シネックさんという方がこのゴールデンサークルを唱えました。
「優れたリーダーは、Why→How→Whatの流れで話し、人を鼓舞している」と。
ゴールデンサークルは、TEDのカンファレンスで、最も多くダウンロードされたものの一つです。
聞いたことがあるという方は、復習だと思って読み進めてください。初めて耳にする方はぜひこの流れでメンバーの方に話してみてください。
それでは具体例に入っていきましょう!
モチベーションを高める3つのステップ
ゴールデンサークルでは、
Why→How→What
この3つのステップで話すことが推奨されています。
例えば、広告を扱う仕事をしていたとしましょう。
まず逆のパターン、What→How→Whyで話してみます。
【悪い例】
What(何を?):広告を販売しています
How(どのように?):電車の中吊りに広告を出しています
Why(なぜ?):広く見られるからです
この順番でいくと、
「私、広告を扱っておりまして(What)、電車の中吊り広告なんですが(How)、けっこうたくさん見られるので(Why)、ぜひ広告出していただけませんか」
となります。
この話、あまりしびれないですね。
説明はできていると思いますがインスパイアされません。
サイモン・シネックさんは、「Whyから始めよう」と言います。
こんな感じです。
【良い例】
Why(なぜ?):「御社の素晴らしい製品をぜひ多くの人に見てほしいと思っています」
How(どのように?):「人目につくところは色々ありますが、毎日目につくのは、実は電車の中吊りなんです。電車に乗ると一瞬、必ず目にします。意外と見られています」
What(何を?):「ぜひそこに広告を出していただきたいんです」
話す順番を変えました。
先ほどの例よりも、少し熱を帯びてきたと思いませんか。
一番最初にWhy=「なぜ」が来ています。
「なぜ」は理由です。理由とは動機ですね。
つまり「モチベーション」です。
Whyは熱の貯蔵庫
「なぜ」にはエネルギーが蓄電されています。
ものごとを始めるときって、想いや、経緯、努力、いろんなものがつまっています。それを爆発させるために、Why(なぜ)から話し出すんですね。
当スクールでは、伝わる話し方セミナーを開催しております。
【悪い例】
What:「伝わる話し方」
How:「セミナーで提供している」
Why:「コミュニケーションが苦手な方が多いから」
となります。
これをWhyから始めると、
【良い例】
Why:「世の中には、能力もあり、人柄も素晴らしいのに、ちょっと話すのが苦手というだけで、『自分はコミュニケーションが苦手...』と思い込んでいる方がたくさんいらっしゃいます。本当にもったいないことです。私はそれを何とかしたいと思っています」
How:「コミュケーションを学ぶには、セミナーのような形で、色々選べて、気軽に参加できて、同じようなお悩みを持っている方が集まったほうが参加しやすいと思います」
What:「そこで、伝わる話し方セミナーを開催いたします。みんなで、思っていることをちゃんと相手に伝える練習を行ってまいりましょう」
という流れです。
「なぜ」から入るほうが、話し手もエネルギーがほとばしります。
それが空気振動で相手に伝わるんですね。
ぜひ、自社の商品を説明するとき、
ステップ1:なぜその商品を展開しているのか?
ステップ2:どのように展開しているのか?
ステップ3:何を展開しているのか?
この順番で話す内容を設計してみてください。
ぜひ、動画を見ていただいて、ゴールデンサークル理論をご自身のものにしてくださいね(^^)!
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「【コミュケーション力アップ、伝わる話し方、あがり症改善セミナー】はコチラ
【株式会社モチベーション&コミュニケーション:桐生稔 著書】
◎図解版:雑談の一流、二流、三流(ASUKA BUSINESS)
【ビジネスマンのための「伝わる話し方」実践スクール】
【プロフィール】
・株式会社モチベーション&コミュニケーション代表取締役:桐生 稔
・モチベーション&コミュニケーションスクール代表講師
・日本能力開発推進協会メンタル心理カウンセラー
・日本能力開発推進協会上級心理カウンセラー
・日本声診断協会音声心理士
1978年生まれ、新潟県十日町市出身。もともと臆病な性格で、対人関係が非常に苦手。小さい頃は親戚の叔父さんと話せない程、極度の人見知りであがり症。体も弱く、アトピー性皮膚炎、扁桃腺炎症、副鼻腔等、先天性欠如等、多数の病気に悩まされる。
18歳の頃に新潟から東京に上京。東京で新卒入社した会社では営業成績がドベで入社3カ月で静岡県富士市に左遷させられることに。しかしそこから一念発起。コミュニケーションスキルをあげるべく心理学、大脳生理学を学び始め、1,200店舗中営業成績でNo1となる。その後、ボイストレーニングスクールに転職。話し方の基礎を徹底的にマスターし、8店舗だったボイストレーニングスクールを40店舗に拡大。一気に全国区の業界大手に引き上げる。そして2013年、強いビジネスマンをつくりたいという想いからモチベーション&コミュニケーションスクールを設立。現在では全国で伝わる話し方、あがり症改善、人前でのスピーチをトレーニングするビジネススクールを運営。全国40都道府県で年間2,000回のセミナーを開催し、受講者数は30,000人を越える。
【モチベーション&コミュニケーションスクール会場】
北海道、青森、秋田、岩手、山形、宮城、福島、新潟、石川、栃木、茨城、埼玉、千葉、東京、神奈川、山梨、長野、静岡、岐阜、愛知、三重、滋賀、京都、奈良、大阪、兵庫、和歌山、鳥取、岡山、島根、広島、香川、徳島、愛媛、高知、福岡、大分、熊本、鹿児島、沖縄
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