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人前で思い描いた通りに話す「イメージトレーニング」
質問:「人前に出ると、緊張してしまい、心拍数も上がり、かなりドキドキしてしまいます。声も震えて、思い描いた通りのパフォーマンスができなくなります。人前でも動じずに話せるようになりたいです」
という質問をいただきました。
今回は、人前で思い描いたとおりに話すための「イメージトレーニング」をお伝えいたします。
人前に立った瞬間、「見られている...」って思うと、緊張することがありますよね。
緊張すると、交感神経が一気に上がり、心拍数が早くなり、血圧は上昇し、筋肉も硬直します。筋肉の硬直は体の震えにもつながります。
そんなときにメチャメチャ効くのが、『イメージトレーニング』です。
イメージトレーニングをマスターしただけで、
「随分緊張しなくなりました!」
「いつもの何倍もリラックスして話せました」
「話した後、何だか爽快な気分になりました」
という声をたくさんいただきます。
イメージトレーニングは、アスリートの世界では当たり前に行われています。オリンピックの前夜、ホテルの部屋に缶詰になって、コーチと共にイメージトレーニングを繰り返すというのはザラです。
ちなみに、有光興記さんという心理学の博士がいらっしゃいますが、『あがりとその対処法』という膨大な研究結果をまとめた本の中で、「成功につながる対処方法はイメージトレーニングである」と結論づけています。
緊張改善においてイメージトレーニングは侮れません。
そこで、今回はイメージトレーニングの具体的な方法をお伝えいたします。
ポイントは2つです。
イメージの解像度
ポイント1、『イメージの解像度』です。
人前で何度も話した経験がある人は、緊張しにくいと思いませんか。
慣れている人ほど緊張しなそうですよね。
会社に出勤するとき、初日こそ緊張するかもしれませんが、毎日緊張し続ける人はいないと思います。やはり慣れは大事です。
ただ、人前で話す機会がそこまでない方は、慣れることができません。
だからこそ、頭の中で慣らす必要があります。
それがイメージトレーニングです。しかも、まるで経験したかの如く。
人前で話すときのイメージトレーニングは、相当具体的に行う必要があります。
我々が受講生と一緒に行うときは、だいたい目をつむってもらい、人前で話す場面を想像していただきます。
そして、受講生にこんな質問をしてきます。
・今、どんな場所ですか?
・何がありますか?
・何人の方が目の前にいますか?それは誰ですか?
・どんな人と目が合いました?
・何から話し始めていますか?
・どんな反応をしていますか?
など、だいたい5分くらいをかけて、ありありと描きます。
ここまでえぐって捕まえにいかないと、具体的なイメージにはなりません。だから解像度が命なのです。
たまに「想像するだけでも不安です…」というかたもいらっしゃいます。でも、想像しないほうが不安になります。
例えば、10人くらいの人の前で話す想定で行ったのに、目の前に100人の方がいたらどうでしょう。完全にドキッとしますよね。
ただ、事前にイメージトレーニングをしておけば、
「あれ?聞き手は10人だったけ?もっと多かったっけ?何人くるか確認しなきゃ!」
という発想も生まれてきます。
よくわからない状態で話すのは相当不安です。でも、ある程度想像すれば、事前に対策も打てるので、不安も緩和されます。
ネガティブとポジティブの捉え方
2つ目のポイントは、ネガティブとポジティブです。
イメージトレーニングでは、必ずネガティブとポジティブ、2つのバージョンを想像してもらいます。
1つ目のポイントでは、普通のバージョーンを想像しました。
今度は、あえてネガティブバージョンをイメージしてみます。
<ネガティブバージョン>
受講生には、また目をつぶってもらい、
・目の前に、苦手な人が座っていました。さあ、どうしますか?
・話しているときに、声がうわずってきました。どのように話しますか?
・パワポの資料が動かなくなりました。どう対処しますか?
と、よくないシーンを想像していきます。
「目の前に、苦手な人が座っていました。さあ、どうしますか?」
→かなりドキっとしています。緊張してきました。。でも、落ち着いて話さなきゃって思って、間をおいて一旦呼吸しています。少し落ち着いてきたようです。
みたいな形で、イメージの中でやりとりします。
ネガティブなことも、事前に想定することで準備ができます。
<ポジティブバージョン>
今度はポジティブバージョンです。
例えば、
・ハプニングが起きても笑顔でしゃべれているとしたら、どんな感じで話していますか?
・人前でも動じずに話しているとしたら、どんな身振り手振りをしていますか?
・最後まで全力で話しきりました。いまどんな感情ですか?
など、成功体験の画像も、自分の中に貼り付けておきます。
ここまでをまとめると、
普通のイメージ5分
ネガティブなイメージ5分
ポジティブなイメージ5分
合計15分程度なら、時間が取れそうではないでしょうか。
我々のような講師がナビゲートしながらやる方法もあれば、ご自身で質問を設定して行うのもいいと思います。
想定済みが安心につながる
ポジティブとは、最悪の事態が起こっても大丈夫、これが本当のポジティブだと思います。
想定できているからこそ動じないのです。
想定もないのに、「いいことだけ考えよう!」「成功を祈ろう」というのはまやかしだと思います。
だからこそ、いつも、ネガとポジがセットです。
先程の15分を、×3セットくらいやったら、相当な臨場体験になります。
想定できると安心感につながります。
安心すると、自然と言葉も強くなります。
今回は、思い描いたとおりに話すイメージトレーニングについてお伝えいたしました。
人前で話す機会のある方、ここぞというときにパフォーマンスを発揮したい方、是非イメージトレーニングにチャレンジしてみてください。
人前で話すということは、聞き手の貴重な人生の時間をいただいていることになります。ぜひ、お互いにとって最高の時間になると素敵ですね。
今回お伝えしたことを試してみていただき、よき人間関係を築くきっかけになればうれしいです。
動画でも詳しく解説しておりますので、是非ご確認いただけますと幸いです。
「【コミュケーション力アップ、伝わる話し方、あがり症改善セミナー】はコチラ
【株式会社モチベーション&コミュニケーション:桐生稔 著書】
◎図解版:雑談の一流、二流、三流(ASUKA BUSINESS)
【プロフィール】
・株式会社モチベーション&コミュニケーション代表取締役:桐生 稔
・モチベーション&コミュニケーションスクール代表講師
・日本能力開発推進協会メンタル心理カウンセラー
・日本能力開発推進協会上級心理カウンセラー
・日本声診断協会音声心理士
1978年生まれ、新潟県十日町市出身。もともと臆病な性格で、対人関係が非常に苦手。小さい頃は親戚の叔父さんと話せない程、極度の人見知りであがり症。体も弱く、アトピー性皮膚炎、扁桃腺炎症、副鼻腔等、先天性欠如等、多数の病気に悩まされる。
18歳の頃に新潟から東京に上京。東京で新卒入社した会社では営業成績がドベで入社3カ月で静岡県富士市に左遷させられることに。しかしそこから一念発起。コミュニケーションスキルをあげるべく心理学、大脳生理学を学び始め、1,200店舗中営業成績でNo1となる。その後、ボイストレーニングスクールに転職。話し方の基礎を徹底的にマスターし、8店舗だったボイストレーニングスクールを40店舗に拡大。一気に全国区の業界大手に引き上げる。そして2013年、強いビジネスマンをつくりたいという想いからモチベーション&コミュニケーションスクールを設立。現在では全国で伝わる話し方、あがり症改善、人前でのスピーチをトレーニングするビジネススクールを運営。全国40都道府県で年間2,000回のセミナーを開催し、受講者数は30,000人を越える。
北海道、青森、秋田、岩手、山形、宮城、福島、新潟、石川、栃木、茨城、埼玉、千葉、東京、神奈川、山梨、長野、静岡、岐阜、愛知、三重、滋賀、京都、奈良、大阪、兵庫、和歌山、鳥取、岡山、島根、広島、香川、徳島、愛媛、高知、福岡、大分、熊本、鹿児島、沖縄
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