【職場の会話】気が合わない人、意見が違う人、価値観が異なる人とも上手く話せる「ソーシャルスタイル理論」
こんなことはありませんか?
・意見が合わなくて対立してしまう人がいる
・その人と話するとついイライラしてしまう
・あの人と話すと萎縮して上手く話せない
そんなときにおすすめの会話方法。
それが今回ご紹介するソーシャルスタイル理論です。
これは、1960年代に、アメリカの心理学者のデビット・メリル氏とロジャー・レイド氏によって提唱されたもので、世界中に広まっている理論です。
ソーシャルスタイル理論は、
縦軸に感情が出にくい・出やすい
横軸に自己主張しがち・控えがち
をおいて、性格を分類していくやり方です。
ソーシャルスタイル
まずは、自分はどのタイプか?意見が合わない人はどのタイプか?
以下4つのタイプを見ていきましょう。
①感情が出にくい・自己主張しがち⇒ドライビング(合理的)
周りにいませんか?自己主張が強くて、あまり感情を出さない方。例えば、アニメ『エヴァンゲリオン』の碇ゲンドウ。息子のシンジに、『エヴァに乗れ、乗らぬなら去れ』と冷徹にいいます。(知らない方はすみません…)
合理的で、冷徹で、いつもパキパキしている感じですね。
②感情が出やすい・自己主張しがち⇒エクスプレッシブ(注目型)
芸能人でいうと、明石家さんまさんでしょうか。いつも楽しそうで、気持ちが表に出やすく、周りを盛り上げていくタイプですね。
③感情が出にくい・自己主張を控える⇒アナリティカル(分析型)
「ん〜どうでしょう…」「なぜそうと言えるんですかね?」と、よく考えたり、分析するタイプ。「古畑任三郎」のような感じですかね。(知らない方すみません…)
④感情が出やすい・自己主張を控える⇒エミアブル(平和主義)
「みんなで仲良くやりましょう」「まぁ、まぁ、いいじゃないですか」と、平和を重んじるタイプです。
あなたはどのタイプ?そして相手は?
さて、あなたはどのタイプにあてはまります?
そして、苦手だと思う方は、どこに当てはまりますか?
もちろん、100ゼロではありません。状況によって、ドライビングだったり、アナリティカルだったり。色々です。ただ、比重の大きいところがあるはずです。
物事の決め方も違う
タイプが違うと、決定の仕方もまったく違います。
例えば、
①ドライビング(合理的):何でも「はい、これ!はい、これ!はい、これ!」とテキパキ決めていきます。
②エクスプレッシブ(注目型):そのときの気分、雰囲気、ノリで決めていきます。「そこはババッとやっちゃって」と言いながら、次の日には「はい、昨日のはナシで」となることがあります。
③アナリティカル(分析型):「なぜそうなの?その根拠は?」とじっくり考えてから決めるタイプです。なので、いきなり結論から話すと嫌がられるかもしれません。前提や背景を大事にします。
④エミアブル(平和主義):「◯◯さんはどう思っている?」「多数決で決めませんか?」みたいな、平和的な決定方法を好む方です。
意見が合わない人と上手く話す3つのポイント
さて、ここからが本題。
ポイントが3つあります。
ポイント① まず、人それぞれ違うことを認識する
意見が合わない人はいると思います。でも、この地球上に70億人近い人間が住んでいるわけですから、違って当然ですよね。まずは、「人はそれぞれ違う」ということを理解する。ここからスタートです。
ポイント② 違わないと困る
例えば、会社の会議で、自分も周りも全員ドライビング(合理的)な人ばかりだったらどうでしょうか。何だか殺伐としそうではありませんか。
逆に、エクスプレッシブ(注目型)の人ばかりで集まったらどうでしょう。その時の気分やノリで決めて、次の日には忘れている。そんなことが多発しそうです。
はたまた、分析型のアナリティカル(分析型)の人ばかり集まったら。結論を出すまでに時間がかかり、「次回までに揉んでおくように」と、何も決まらなそうです。
「みんなで決める」というエミアブルタイプばかりだと、みんなの意見を重んじるあまり、エッジの利いた鋭い決定はできなそうです。
このように、同じタイプの人ばかりが集まっても困るということです。
ポイント③ 少し歩み寄ってみる
意見が合わない人は、自分とは違う分野にいる方だと思います。
常に素早く合理的に考える人は、じっくり考える人が苦手で、俺が俺がと注目型の人は、和を重視してみんなで決めることに違和感を覚えます。その逆もあります。
でも、よく考えると、そういうタイプになった背景があるかもしれません。
合理的な人は、とにかく仕事が忙しくて、合理的にしないと仕事が終わらないのかもしれません。注目型の人は、過去にスポットライトを浴びた成功体験があるのかもしれません。分析型の人は、過去に早く決めて失敗した経験があるのかもしれません。平和主義の方は、産まれたときから家族で仲良く、いつもみんなで決めていたのかもしれません。
そう、皆さんそれぞれ背景があるのです。
違いを受け入れつつ、「いつも合理的に決めてきたけど、今回はよく揉んでから決めようかな」「今回はあまり時間をかけて考えずに、スパっと決めようかな」と、少し互いに歩み寄って、会話を工夫してみること。これがお互いを尊重したコミュニケーションになります。
ぜひ一度、チームメンバーで集まって、それぞれのタイプを共有し合い、どういう会話がベストが、歩み寄りながらコミュニケーションを取ってみてはいかがでしょうか?詳細は動画にて解説しています。
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【株式会社モチベーション&コミュニケーション:桐生稔 著書】
◎30秒で伝える全技術 (KADOKAWA)
【オンラインセミナー、コミュケーション力アップ、伝わる話し方セミナー】
【プロフィール】
・株式会社モチベーション&コミュニケーション代表取締役:桐生 稔
・モチベーション&コミュニケーションスクール代表講師
・日本能力開発推進協会メンタル心理カウンセラー
・日本能力開発推進協会上級心理カウンセラー
・日本声診断協会音声心理士
1978年生まれ、新潟県十日町市出身。もともと臆病な性格で、対人関係が非常に苦手。小さい頃は親戚の叔父さんと話せない程、極度の人見知りであがり症。体も弱く、アトピー性皮膚炎、扁桃腺炎症、副鼻腔等、先天性欠如等、多数の病気に悩まされる。
18歳の頃に新潟から東京に上京。東京で新卒入社した会社では営業成績がドベで入社3カ月で静岡県富士市に左遷させられることに。しかしそこから一念発起。コミュニケーションスキルをあげるべく心理学、大脳生理学を学び始め、1,200店舗中営業成績でNo1となる。その後、ボイストレーニングスクールに転職。話し方の基礎を徹底的にマスターし、8店舗だったボイストレーニングスクールを40店舗に拡大。一気に全国区の業界大手に引き上げる。そして2013年、強いビジネスマンをつくりたいという想いからモチベーション&コミュニケーションスクールを設立。現在では全国で伝わる話し方、あがり症改善、人前でのスピーチをトレーニングするビジネススクールを運営。全国40都道府県で年間2,000回のセミナーを開催し、受講者数は30,000人を越える。
北海道、青森、秋田、岩手、山形、宮城、福島、新潟、石川、栃木、茨城、埼玉、千葉、東京、神奈川、山梨、長野、静岡、岐阜、愛知、三重、滋賀、京都、奈良、大阪、兵庫、和歌山、鳥取、岡山、島根、広島、香川、徳島、愛媛、高知、福岡、大分、熊本、鹿児島、沖縄
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