【あがり症克服】緊張で声がうわずらない方法
今回のテーマは「あがり症を克服する!声の震えの治し方」です。
今回もお問合せをいただきました!
Q.:「私は普段、よくおしゃべりするタイプなのに、打ち合わせなど、仕事にまつわる場面では、何度も経験しているにもかかわらず、声が震えたり、上ずったりします。緊張して声が震えない方法があれば、是非知りたいです。ずっと悩んでおります」
お問い合わせいただき、ありがとうございます。
同じような声を全国からたくさんいただきます。
決してお一人ではございませんので、ぜひご安心くださいね。
緊張で声が震える方の多くは、声の震えがなかなか治らない方が多いです。
なぜ治らないことが多いのか?
それは、やってはいけないアプローチを続けていることが原因です。
声の震えが治らない理由
今回は、声の震えを改善するために、
「やってはいけないアプローチ」
と
「やるべきアプローチ」
に分けてお伝えします。
結論に入る前に少しだけ、
「なぜ声が震えるのか?」
について触れさせてください。
その方が解決策がスッと入ってくると思います。
なぜ声が震えるのか?
緊張すると、交感神経が優位になります。
体がワ~ッと燃え上がってくる状態です。
ドキドキして、脈も早くなり、アドレナリンが分泌されます。
いわば興奮状態です。
なぜ緊張するとこんな状態になるか?
それは脳が「危険」と判断しているからです。
「失敗したらどうしよう…」
「怖い顔をしている人が聞いていたらやなだ…」
「上手く話せずあとで怒られたら…」
と不安になる。不安な状態=危険を感じます。
人前でしゃべることは、本来危険なことはないですが、脳内で「危険です!危ないですよ!血流さん、カッカカッカさせて、奮い立たせてください!」と指令を出すのです。
だから、交感神経が優位になります。
そうなると体は確実に力みます。
喉周りで何が起こっているか
そして、喉周りの筋肉も硬直します。
すると声帯まわりの筋肉も震えやすくなります。
例えば、思いっきり力を入れてペンを握ってみてください。
ちょっと、ブルブル震えませんか?
それと一緒で、力みというのは震えを巻き起こすんです。
喉仏の中に、声帯があります。
緊張しているときは、声帯周りの筋肉が力みます。
息がしっかり声帯にあたらず、声帯が正しく作動でず、声帯にバグが起きて声が震えてしまいます。
なので、
声が震えないようにするには、喉周りの筋肉を脱力させればいい
ということになります。
つまりリラックスです。
アーティストの方で、喉にガチガチに力を入れて歌っている人はいません。
喉に力を入れて声を出すと、一発で声が枯れます。
そんな歌い方でツアーなんかできません。一本のライブすら無理だと思います。
普通、歌うときは喉を脱力させます。
脱力=力を入れない
力を抜いた状態で「あ〜」って声を出していくのが、本当の声の出し方です。
まとめると、声の震えを解消するには、
喉を脱力させること
ということになります。
やってはいけないアプローチ
ここで、やってはいけないアプローチです。
それは、
喉を脱力させること
です。
「オイ!」と、そんな声が聞こえてきそうです(笑)
さっき、喉を脱力させましょうって言ったばかりなのに、喉を脱力させないなんて…
そんな声が聞こえてきそうですね。
以下、解説していきます。
例えば、「緊張してはいけない、緊張してはいけない」と思うほど、緊張に意識が向いて、余計緊張したりしませんか?
「緊張しないで頑張ってね」なんて言われると、もっと緊張したります。
これはよく言われる話ですが、「ピンクの豚を想像しないでください」と言われると、ピンクの豚が頭から離れなかったりする。
要するに人間は、
意識するなと言われれば言われるほど意識してしまう
のです。
声の震えを改善するには、喉周りの筋肉をリラックスさせたい。これは本当のことです。
でも喉に意識を向けると、余計、喉に意識が向いてしまい、喉が力んでしまう。
さぁ、ここからがやるべきアプローチです。
やるべきアプローチ
違うところに意識を向けましょう。
喉以外のところに意識を向けます。
具体的にはお腹です。
腕立て伏せが良い例です。
腕立て伏せは、腕を使いますよね。
だから何回もやっていると、そのうち腕がパンパンになって上がらなくなります。
でも、「腕ではなく、胸を意識して腕立て伏せを行ってください」と言われると、今度は胸がパンパンになってきます。
胸に意識を向けると、腕への意識が薄れるのです。
これと同じ理屈です。
話すときに、喉をリラックスさせて、緊張による声のを震えを阻止した場合、喉への意識をそらす。
どこに意識を向けるか?
さきほど言ったお腹です。
これがよく言われる腹式呼吸というものです。
ここからは具体的なエクササイズをご紹介いたします。
過去の記事や動画でも、腹式呼吸のやり方を3つお伝えしてきました。
①横隔膜を前に出していくやり方
②腹斜筋に腹圧をかけていくやり方
③丹田に意識を向けていくやり方
いろいろありますが、今回は②の腹斜筋に腹圧をかけていくパターンでやりたいと思います。
手をお腹の横に当てていただいて、力を入れて狭めてみてほしいんです。
声を出すときにクッと力が入ります。
この動きをやってみてください。
※詳しくは動画をご覧ください。
https://www.youtube.com/watch?v=Qlv2oRo3DGc
「おはようございます」や「こんにちは」
腹圧をかけるだけで、ちょっと声に芯が出てきます。
しっかりお腹を使って呼吸ができている証です。
具体的な練習方法
では普段の生活で、どのように練習をしていくか。
あなたが人前でしゃべる前は、練習したり、台本を読んだり、準備すると思うんです。
そのとき、腹斜筋に手を当てながら練習をしてみてください。
私はよく、会議で発表するときは、事前に話す練習をしていました。
「今回の人事制度は、定性評価50%、定量評価50%で設計しました」
と、腹斜筋に手を当てながら話す練習をします。
そうすると、息を吐いているときに、腹斜筋が動いているかどうかがわかります。
喉をリラックスさせて声の震えを収めたいのであれば、喉に意識を向けず、違うところに意識を向ける。
それがお腹への意識でした。
ぜひ動画を見ながら、一緒に声の震えの治し方を学んでいきましょう(^^)/
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【モチベーション&コミュニケーションスクール】
コミュケーション力アップ、伝わる話し方、あがり症改善セミナー
【株式会社モチベーション&コミュニケーション:桐生稔 著書】
◎「話し方の正解」~誰とでもうまくいく人の55のルール~(かんき出版)
◎図解版:雑談の一流、二流、三流(ASUKA BUSINESS)
【ビジネスマンのための「伝わる話し方」実践スクール】
【プロフィール】
・株式会社モチベーション&コミュニケーション代表取締役:桐生 稔
・モチベーション&コミュニケーションスクール代表講師
・日本能力開発推進協会メンタル心理カウンセラー
・日本能力開発推進協会上級心理カウンセラー
・日本声診断協会音声心理士
1978年生まれ、新潟県十日町市出身。もともと臆病な性格で、対人関係が非常に苦手。小さい頃は親戚の叔父さんと話せない程、極度の人見知りであがり症。体も弱く、アトピー性皮膚炎、扁桃腺炎症、副鼻腔等、先天性欠如等、多数の病気に悩まされる。
18歳の頃に新潟から東京に上京。東京で新卒入社した会社では営業成績がドベで入社3カ月で静岡県富士市に左遷させられることに。しかしそこから一念発起。コミュニケーションスキルをあげるべく心理学、大脳生理学を学び始め、1,200店舗中営業成績でNo1となる。その後、ボイストレーニングスクールに転職。話し方の基礎を徹底的にマスターし、8店舗だったボイストレーニングスクールを40店舗に拡大。一気に全国区の業界大手に引き上げる。そして2013年、強いビジネスマンをつくりたいという想いからモチベーション&コミュニケーションスクールを設立。現在では全国で伝わる話し方、あがり症改善、人前でのスピーチをトレーニングするビジネススクールを運営。全国40都道府県で年間2,000回のセミナーを開催し、受講者数は30,000人を越える。
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