「話が長い」とは言わせない!3語で簡潔に説明する技術
今回は長い説明を短くする「3語でまとめるトレーニング」をお届けいたします!
弊社はこれまで1万回以上、伝わる話し方セミナー・研修を行ってきましたが、
「言っていることがよくわからないと言われてしまう…」
「結局何が言いたいの?と突っ込まれる…」
「説明が長いと注意を受ける…」
そういった相談をよく受けます。
前回の記事では、話をわかりやすくする「構造化」についてお伝えしましたが、
いくら話が整理されていても、話が長く感じることがあります。
例えば校長先生の話。
「修学旅行では、皆さんに学んでいただきたいことが3つあります。1つ目は〜、2つ目は〜、3つ目は~」
と、話の内容は構造化されていても、「話、長い…」と感じてしまうことがあります。
最たるものは、家電の説明書ではないでしょうか。
とっても整理されて書かれていますが、普通読まないですよね。
私は説明書がとっても苦手で、1ページたりとも読もうと思ったことがありません…。
整理されていても、話が長かったり、説明が多かったりすると興味を失ってしまうのですね。
そこで今回お伝えするのが、話を短くまとめる「3語で簡潔にまとめるトレーニング」です。
説明するときに、
「3語でまとめる。足りなければ補足する」
このくらい簡潔にしていきます。
「日本一短い短い手紙」の中身とは
ところで「日本一短い手紙」をご存知でしょうか。
国内に現存する最古の天守に、福井県の丸岡城があります。
こちらの石碑に刻まれている文字が「日本一短い手紙」として有名です。
石碑にはこう書いてあります。
一筆計上 火の用心 お仙泣かすな 馬肥やせ
一筆計上(いっぴつ書いておく)
火のもとに気をつけろ、お仙(子供)を泣かすな、馬を肥やせ
という手紙。
この手紙は、1575年に本多重次という人が、戦場から奥さんに宛てた手紙だそうです。
時は戦国時代、まさに長篠の戦いのときです。
長篠の戦いは、武田家vs織田家の戦いで両者バチバチ。
生きるか死ぬかの最中のときに、本多重次が奥さんに送った手紙。
普通、生きるか死ぬかのときですから色々書きたくなるはずです。
しかし、書いたのは、
火の用心 お仙泣かすな 馬肥やせ
たったこれだけ。
この短さが大変に有名になり、丸岡城の隣には「日本一短い手紙の館」ができたり、短い手紙のコンクールも開催されたりするようになりました。
3語あればだいたい説明できる
このように「3語あれば概ね説明できる」というのが3語トレーニングです。
例えば「御社の特徴は何ですか」と聞かれたら?
「うまい、はやい、やすい」
恐らく聞いたことがキャッチフレーズですね。
「旅行どうだった?」と聞かれたとき、
「ご飯・城・風呂、最高でした!」
というだけで、なんだか楽しそうな雰囲気は伝わってきます。
難しい話題を3語にまとめる
難しい内容でも3語に要約してみると、意外と説明できたりします。
例えば、今年の10月からスタートしたインボイス制度。
「販売先に対し、税率と税額を正確に伝えるために、従来の請求書に必要事項を追記した請求書のこと」
と言われても、よくわからないですよね…。
これを3語でまとめると、
・10月1日から
・適格請求書がないと
・消費税の仕入額控除が受けられません
とまとめると、もちろん過不足もありますが、大事な部分は伝わるのではないでしょうか。
いきなり3語にまとめるのは難しいかもしれませんが、普段から練習していくといいですね。
当社の伝わる話し方セミナーでは練習や体験をメインで行っています。
大切なことは、まず「3語にする」と腹をくくること。
そうすると意外と3つが出てきたりします。
動画でも楽しみながら3語でまとめるトレーニングを実践できますので、ぜひご視聴くださ〜い(^^)/
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【モチベーション&コミュニケーションスクール】
あがり症・緊張を改善するセミナー
伝わる話し方が身につくセミナー
【株式会社モチベーション&コミュニケーション:桐生稔 著書】
◎「質問の一流二流三流」(明日香出版)
◎「話し方の正解」~誰とでもうまくいく人の55のルール~(かんき出版)
◎図解版:雑談の一流、二流、三流(ASUKA BUSINESS)
【ビジネスマンのための「伝わる話し方」実践スクール】
【プロフィール】
・株式会社モチベーション&コミュニケーション代表取締役:桐生 稔
・モチベーション&コミュニケーションスクール代表講師
・日本能力開発推進協会メンタル心理カウンセラー
・日本能力開発推進協会上級心理カウンセラー
・日本声診断協会音声心理士
1978年生まれ、新潟県十日町市出身。もともと臆病な性格で、対人関係が非常に苦手。小さい頃は親戚の叔父さんと話せない程、極度の人見知りであがり症。体も弱く、アトピー性皮膚炎、扁桃腺炎症、副鼻腔等、先天性欠如等、多数の病気に悩まされる。
18歳の頃に新潟から東京に上京。東京で新卒入社した会社では営業成績がドベで入社3カ月で静岡県富士市に左遷させられることに。しかしそこから一念発起。コミュニケーションスキルをあげるべく心理学、大脳生理学を学び始め、1,200店舗中営業成績でNo1となる。その後、ボイストレーニングスクールに転職。話し方の基礎を徹底的にマスターし、8店舗だったボイストレーニングスクールを40店舗に拡大。一気に全国区の業界大手に引き上げる。そして2013年、強いビジネスマンをつくりたいという想いからモチベーション&コミュニケーションスクールを設立。現在では全国で伝わる話し方、あがり症改善、人前でのスピーチをトレーニングするビジネススクールを運営。全国40都道府県で年間2,000回のセミナーを開催し、受講者数は30,000人を越える。
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