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【会議・打合せ】急に意見を求められたら?コメント力を磨くコツ
質問:「会議や打ち合わせで、急に意見を聞かれたり、ふいにコメントを求められたりすると、上手く答えられません。何かいい方法はありますか?」
今回は、意見を求められたときに切れ味するどいコメントを返す方法をお伝えいたします。
突然話を振られると、けっこう困りますよね。。。まだ準備ができない状態ですもんね。
わたしも20代のころ、会議に参加していたとき、「あてないで~」と、気配を消していたときがあります。
でも、そういうときに限って、「桐生さん、今の発表、いかがでしたか?」とあてられるんですよね。。
この「いかがでしたか?」もクセもんで、質問がバクっとしていていて、何を答えればいいかわかりません。
皆さんも、うまくコメントできなかったり、「あとのき、ああ言えばよかった…」と後悔した経験があるかもしれませんね。
今回は、コメント力を鍛えるコツをお伝えいたします。
まさに、自分の見解を求められたときに、気の利いたコメントをスパッと返す手法です。
切り口を用意しておく
今回の結論は、
予め切り口を用意しておく
です。
切り口は、100も200もいりません。
たった3つだけ覚えましょう。
それは、
①具体的に切る
②目的から切る
③他のもので切る
です。
聞かれてから整理するのではなく、どれで切るかをまず決める。
決めたら、打っていく。
というやり方です。
例題があるとわかりやすいと思います。
例えば、朝礼で誰かが1分スピーチをしたとします。
スピーチが終わった後、
「〇〇さん、今の話、いかがでしたか?」
と司会者からあてられました。
そのときに、「特にありません」とは言えないですよね。かといって、「よかったです」では気の利いたコメントになりません。
だから今日の3つです。
まず、
具体的に切るか、目的から切るか、他のものできるか
切り口に当たりをつけていきます。
①具体的に切る
朝礼のスピーチの内容を具体的に切り取ります。
例えば、
「◯◯さんのスピーチの中で、『挨拶は、するより、される方が気持ちいい』とう内容がありました。あれは本当だと思います。わたしも、『おはようございます』って声をかけられる方が嬉しいです。
でも、普段の自分を見返してみると、自分から挨拶しているかと言われれば、全然していなかったと思います。
相手がしてほしいことをする。先に挨拶をする。◯◯さんのスピーチを聞いて、ぜひ実践したいと思いました」
このように、スピーチの内容のワンフレーズ、
『挨拶はするより、される方が気持ちがいい』
だけをピンセットでつまむかのように具体的にひろう。
「よかったと思います」よりも、十分記憶に残るコメントになると思います。
②目的から切る
朝礼のスピーチは、学びをシェアすることが目的だったりしますね。
そこにスポットライトを当てていきます。
「◯◯さんから素晴らしい学びをシェアしていただきました。
今日のお話はすべて実体験だと思います。だからだと思うんですが、ものすごい迫力がありました。
自分が体験して気づいことを伝える。これが本物のシェアだと思いました。今日は本当にありがとうございました」
こういったシェアの目的にふれる。
スピーチでも、発表でも、提案でも、何かしら目的があるはずです。そこにタッチしていくやり方です。
③他のもので切る
例えば、
「先日、一年ぶりに友人とごはんを食べておしいかったです」
と、あまり印象に残らないような話だったとします。
特に触れる部分がない。。
こんなときどうしますか?
そのときが3つ目、「他のもので切る」です。
「今日の◯◯さんのお話を聞いて、わたしも全然友人に会っていなかったことに気づきました。
◯◯さんのおかげで、早速、連絡を取りたい友人の顔がポンポンポンと浮かびました。素晴らしい共有をありがとうございました」
みたいな形です。
これはスピーチの中身自体には触れていません。
他のもの=自分の例に触れました。
他のケースもいきましょう。
誰かが会議で提案したとします。
その提案が全然よくなかったとき。
「全然よくないです」とは言いにくいですよね。
そんなときも、他のもので切ってみましょう。
「そういうのもありだと思うんですが、他社はこんなのを出しています」と。
まっこうから否定するより、ケンカになりにくいと思います。
あたりをつける力
具体的に深堀るか
目的という高いところから見るか
他のもので比較検討するか
他にもあると思いますが、普段からよく使う切り口はだいたいこんなものです。このくらいだったら、何かしらコメントできると思うのです。
「言いたいことがまとまっていない…」とアタフタするのではなく、まずは切り口のあたりをつけること。
無策で挑むより、気の利いたコメントが返しやすくなるはずです。
会議で発言するケース
例えば、会社で新しい携帯電話を発売することになり、新携帯電話ついて会議で議論していたとします。
「〇〇さん、こういった携帯電話、どう思いますか?」
と、聞かれました。
そのとき、具体的に切るか、目的で切るか、他のもので切るか、まず切り口を決めます。
具体的に切るなら、
「ボタンは9個から1個にした方がいいと思います」と、ボタンのことについて具体的に触れる。
目的から切るなら、
「今回の携帯は、手のひらですべてを完結させることが目的です。であれば、決済の機能は絶対に入れるべきです」と、コメントを返す。
他のもので切るなら、
「他社は画面とボタンが別れています。当社は画面にすべてボタンを盛り込むべきです」と、他社をテーブルにのっける。
「特に意見はありません」
「いいと思います」
というコメントより、エッジの利いたものになるはずです。
気の利いたコメントが言える
①具体的に切る
②目的から切る
③他のもので切る
3つをご紹介しました。
急に聞かれたり、突然話をふられたりするのは誰だって苦手です。
だからこそ、即興でスパッと答える人は希少価値が高いです。
そうなるには、何を答えるか、よりも、何で切るか?
を決めること。
決めたらそこに向かってまっしぐらにコメントする。
そうすることで、きっと自信を持って答えられる機会が増えると思います。
ぜひ、会心のコメントを繰りだすヒントになれば幸いです。動画もご確認いただき、いっしょにコメント力に磨きをかけてまいりましょう!
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【株式会社モチベーション&コミュニケーション:桐生稔 著書】
◎図解版:雑談の一流、二流、三流(ASUKA BUSINESS)
【プロフィール】
・株式会社モチベーション&コミュニケーション代表取締役:桐生 稔
・モチベーション&コミュニケーションスクール代表講師
・日本能力開発推進協会メンタル心理カウンセラー
・日本能力開発推進協会上級心理カウンセラー
・日本声診断協会音声心理士
1978年生まれ、新潟県十日町市出身。もともと臆病な性格で、対人関係が非常に苦手。小さい頃は親戚の叔父さんと話せない程、極度の人見知りであがり症。体も弱く、アトピー性皮膚炎、扁桃腺炎症、副鼻腔等、先天性欠如等、多数の病気に悩まされる。
18歳の頃に新潟から東京に上京。東京で新卒入社した会社では営業成績がドベで入社3カ月で静岡県富士市に左遷させられることに。しかしそこから一念発起。コミュニケーションスキルをあげるべく心理学、大脳生理学を学び始め、1,200店舗中営業成績でNo1となる。その後、ボイストレーニングスクールに転職。話し方の基礎を徹底的にマスターし、8店舗だったボイストレーニングスクールを40店舗に拡大。一気に全国区の業界大手に引き上げる。そして2013年、強いビジネスマンをつくりたいという想いからモチベーション&コミュニケーションスクールを設立。現在では全国で伝わる話し方、あがり症改善、人前でのスピーチをトレーニングするビジネススクールを運営。全国40都道府県で年間2,000回のセミナーを開催し、受講者数は30,000人を越える。
北海道、青森、秋田、岩手、山形、宮城、福島、新潟、石川、栃木、茨城、埼玉、千葉、東京、神奈川、山梨、長野、静岡、岐阜、愛知、三重、滋賀、京都、奈良、大阪、兵庫、和歌山、鳥取、岡山、島根、広島、香川、徳島、愛媛、高知、福岡、大分、熊本、鹿児島、沖縄
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