とっさの質問に的確に答える!「質問」と「〇問」を分けること
今回もお問い合わせいただきました。いつもありがとうございます!
Q.:とっさに質問されても思考が上手くまとまらず、相手に納得してもらえません。まず、質問の意図を見抜けるようになりたいです。よろしくお願いいたします。
相手に納得してもらえないケースが多い...
そのために、まずは相手の質問の意図を見抜けるようになりたいと。
これは素晴らしいポイントですね!
的確に答えようと思っても、質問の意図がズレていると、
「そういうことじゃないんだ」「もっとよく考えてくれ」
と言われたりします。
今回は、とっさの質問に的確に答えるために、まずは意図を見抜く方法をお伝えいたします!
質問には種別がある
質問には種別があります。
単純に聞いている「ただの質問」
と、
何か疑っている「疑問」
これはまったく違うんです。
例えば、
上司:田中商事さんに提出する資料って、いつ提出すことになってたっけ?
部下:特に決まっていません。
上司:そうか、決まったなかったか。では決めないとね。
平山:そうですね。
これはただの質問です。「いつ提出することになってたっけな」と、わからないから単純に聞いています。
では、同じことを聞きます。
上司:田中商事さんに提出する資料の件っ(怒)!!いつ提出すことになってたっけ??????!!!
部下:特に決まっていません。
上司:なんで決まってないんだ?!
部下:特に決めていないからです。
上司:せっかく案件いただいたんだから、期日を決めてどんどんアプローチしなきゃダメじゃないか!
冒頭は同じことを聞いていますが、後者は「ちゃんと進めているのか?」という疑問を持って聞いています。
聞かれていることもは一緒でも、「ただの質問」と「疑問」では、聞いている意図が違うので、本来、答える内容も変えないといけません。
ただの質問か?疑問か?ジャッヂする
ただ聞かれているなら「決まっていません」と普通に答えればいいです。
でも、疑問を持たれているようなら、
「すみません。スケジュールを決めていませんでした。メンバーと相談して、明日提出期日を報告させていただきます」
と答えます。そう言うと、「わかった。頼むよぞ」と納得してもらえると思います。
ここをミスリードしてしまうと、「なんでだ?」「なんでだ?」と何回も突っ込まれたり、「そんなことは聞いてない!」と言われることが増えます。
まず、質問の種別を把握することがスタートです。
では、「ただの質問なのか?」「疑問を持たれているのか?」どうやって見分けるか?
具体的な方法を3つお伝えいたします。
①エネルギーを感じ取る
ただの質問と疑問は、聞いてきているときのエネルギーが全然違います。
ただの質問は普通のテンションで「あれどうなりました?」と聞いてきますが、疑問を持っているときは「あれ、どうなりました!!!!」と怒りのエネルギー(ムッとしているような雰囲気)で聞いてきます。
ちょっと声が大きくなったり、トーンが高くなったり、荒ぶった様子。
こういった高圧的な周波数で聞かれたときは、だいたい疑問を含んでいます。そこをキャッチします。
②「なんで?」から入る言葉
「なんで」から入るときは疑問のことが多いんです。
「なんでそうなるの?」「だからなんでそうなるの?」
「なんで決めていないの?」「なんでこの資料になったの?」
上司の突っ込みワードとして「なんで」はよく使われます。
③同じ質問を何回もされる
これも疑問を持たれているときが多いです。
例えば、
「なんでケーキ2つ食べたの?」→「食べたかったから」
「だから、なんで食べたかったのよ!」→「え、食べたかったから」
「2つあったから、1つは私の分ってわかるでしょ?」→「・・・」
みたいに、同じような質問を何回もぶつけられているときは、たいがい疑われています。
議論が堂々巡りするようなときは注意です。
質問の意図を的確に把握する
今回は、質問には「ただの質問」と「疑問」があるというお話でした。
ただの質問は普通に答えればいいですが、やっかいなのは疑問を持たれているときです。
普通に答えても納得してもらえません。
①相手のエネルギー
②「なんで」という言葉
③同じような質問
これらは大体疑われています。
その時は、
「これに関しては、いつまでにやろうと思っています」とか「申し訳ありません、漏れていました。〇〇までにやります」など。
また、意図がわからければ、
「こういうことについて、ご質問していただいておりますでしょうか?」
と確認したり、丁寧に対応すると後々揉めなくなります。
動画でも実演形式でわかりやすく解説しております。ぜひご確認ください!
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【株式会社モチベーション&コミュニケーション:桐生稔 著書】
◎図解版:雑談の一流、二流、三流(ASUKA BUSINESS)
【ビジネスマンのための「伝わる話し方」実践スクール】
【プロフィール】
・株式会社モチベーション&コミュニケーション代表取締役:桐生 稔
・モチベーション&コミュニケーションスクール代表講師
・日本能力開発推進協会メンタル心理カウンセラー
・日本能力開発推進協会上級心理カウンセラー
・日本声診断協会音声心理士
1978年生まれ、新潟県十日町市出身。もともと臆病な性格で、対人関係が非常に苦手。小さい頃は親戚の叔父さんと話せない程、極度の人見知りであがり症。体も弱く、アトピー性皮膚炎、扁桃腺炎症、副鼻腔等、先天性欠如等、多数の病気に悩まされる。
18歳の頃に新潟から東京に上京。東京で新卒入社した会社では営業成績がドベで入社3カ月で静岡県富士市に左遷させられることに。しかしそこから一念発起。コミュニケーションスキルをあげるべく心理学、大脳生理学を学び始め、1,200店舗中営業成績でNo1となる。その後、ボイストレーニングスクールに転職。話し方の基礎を徹底的にマスターし、8店舗だったボイストレーニングスクールを40店舗に拡大。一気に全国区の業界大手に引き上げる。そして2013年、強いビジネスマンをつくりたいという想いからモチベーション&コミュニケーションスクールを設立。現在では全国で伝わる話し方、あがり症改善、人前でのスピーチをトレーニングするビジネススクールを運営。全国40都道府県で年間2,000回のセミナーを開催し、受講者数は30,000人を越える。
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