完全に生まれ変わったAVID Media Composer 2019 発表
毎年恒例のAvid Customer Association(ACA)主催の AVID Connectは、新しいMedia Composer 2019のエキサイティングな発表でスタートしました。
これは単なるアップグレードではなく、ノンリニアビデオ編集の再スタートです。初心者から経験豊富な編集者まで、あらゆるレベルで創造的なストーリーテリングを思い起こさせるように再考されました。
CEOのJeff Rosica氏は、次のように述べています。「業界の何百のユーザーとチームの声を受け、業界の動向を知ることで、もう一度Media Composerを考え直しました。Media Composerはノンリニアビデオ編集というカテゴリを生み出した最初の製品です。Media Composer 2019は進化的で革命的。長年のユーザーが私達の製品を愛していることを知っており、彼等に今必要なものや、今後必要とされるものをより多く提供することです。」
プレスリリース
新しい Media Composer 2019
Media Composer 2019では編集者はアプリケーションを終了することなく、最初のカットから配信まで行うことができます。プロの編集者、フリーランサー、初心者であるかどうかに関係なく、創造的なストーリーテリングを刺激します。
再設計された新しいユーザーエクスペリエンス
今までの古臭いインターフェースからはサヨナラ。完全に生まれ変わりモダン化❗️
今まではユーザーが自由に移動できるフローティングウインドウがありましたが、フローティングの欠点はウインドウが多過ぎると必要な情報が隠れてしまう点。
他の現代的なアプリケーションのように、UIがパネル化しています。パネルの枠をドラッグするとリサイズでき、パネルの移動もドラッグアンドドロップで好きな位置に配置可能。
もちろん独立してフローティングとしても利用可能。フローティングウィンドウは再起動時にサイズと位置を記憶します。
さらに、ワンクリックで作業に適したワークスペースが開きます。ワークフローでは必要な機能だけを表示して、不必要なツールを隠せます。
Adobe Premiere Proでも最新のバージョンでFreeFormが搭載されましたが、AVIDはそれの元祖。ビンにサムネイルを表示して自由に配置することができます。
これに、新しいビンマップが搭載。ビンがクリップでいっぱいになると探すのに時間がかかりますが、右上に表示されるビンマップでナビゲートして、どの部分を見ているかが分かります。
さらに、あらゆるOS用の新しい明暗スキン、高DPIモニタのサポート、32色のパレットが追加されタイムラインのクリップのラベルと整理で使用できます。
次世代のAvid Media Engine
ユーザーがクリエイティブな作業以外に頭を悩ますことが少なくなります。昨年のアップデートではバックグラウンドレンダリングやトランスコード、再生中の編集作業を継続するライブタイムラインなどが実装。
Media Composer 2019ではOP-1aラップメディアをネイティブでサポート。再ラッピングせずに、直接OP-1aを直接ビンやタイムラインに取り込み可能。さらに新しくOP-1aメディアを作成してトランスコードやミックスダウン、デリバーまで行うことができます。
さらに新しいDistributed Processing(分散処理)アドオンも発表。
分散処理はアイドル中のネットワーク上の専用のマシンにタスクを投げる事ができます。
作業中のPCのレンダリングなど、GPUやCPUを大量に使用するジョブを移動して作業を中断せずプロジェクトに集中できます。ジョブが終わるとユーザーは通知を受け取り、すぐに新しい素材にリンクできます。
レンダリングやトランスコードを複数のクライアントやサーバー間で分割し、効率を上げるために拡張可能。使用されていないコンピュータやサーバーをレンダリングやトランスコーディングファームとして機能できます。
フィニッシングと配信のワークフロー
すでにMedia Composerでは16Kまでの作業を行うことができ、ユーザーはMedia Composerを離れることなく高品質のコンテンツを作成および配信できます。
とは言いつつも外部アプリケーションとの連携も必要。相互運用性の向上とラウンドトリップの速度向上のために、OpenEXRフォーマットのサポートを追加。
新しい32ビットフルフロートカラーパイプラインを使用して、高解像度のHDRフォーマットで作業できます。
このリリースは編集フィニッシングシステムとして業界で初めてACES(Academy Color Encoding System)ロゴ プログラムに正式に参加するシステムになります。
ACES互換のカラーワークフローを採用し、効率的に作業しプロジェクト全体で一貫した色精度を維持し、素早く仕上げることができます。
Media ComposerのDNxUncompressedコーデックを使うことで、多くのビットレートで取り込み、編集、グレーディング、レンダリングまでを行うことができます。
デリバーとラッピングのために最新の業界標準の機能をサポート。 Symphonyオプションを使用してIMFパッケージ(SMPTE Standard 2067-21)を作成し、選択したOTTプロバイダー(Netflixなど)に直接配信できます。
Netflix ポストテクノロジーアライアンス(Post Technology Alliance:PTA)にも新しく参加しています。
Media Composer | エンタープライズ
企業向けの製品も発表。大規模な制作チームのためのソリューションです。
様々な役割(ロール)に応じてインターフェースやワークスペースをカスタマイズ可能。エンドユーザーは必要な機能のみにアクセスできます。チームの集中力を高め、ミスを少なく作業することができます。
機能を限定する事でアプリケーションの習得コストやトレーニングのコストを抑えることもできます。
さらに一段上のセキュリティ保護を装備。取り込みやエンコード、エクスポートの設定や変更などの誤操作を防いだり、特定のメンバーのみしかビンやプロジェクトにアクセスできないように設定できるため、漏洩リスクを減らすことができます。
ポストプロダクションの共同作業のためにEditing Management 2019と統合し、クリエイティブチームとの同期が行えます。
AVID Media Composer 2019は5月末にリリースされる予定です。
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