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就活は恋愛ゲームだった話

少し前に就活を終えた。その中でわかったことが、就活は恋愛ゲームだったということ。私なりに得られた知見をまとめていきたいと思う。

まずなぜ「恋愛ゲーム」と例えたのか。結論から言えば、自分を相手(企業)にとって付き合いたい、メリットがある人間だと伝える必要があるからだ。よく面接はコミュニケーションだと言われるが、例えば初めましての状態で、一方的に自分のことを話し続ける人を良い人だと思うだろうか?思わん。コミュニケーションは相手を思うことから始まるものだと私は考えている。相手(企業)が好きなこと、魅力的だと思うこと、逆に嫌いなことなどは何かを考えて発言すべきなのは自明である。

内定を獲得するには2つの相手を考える必要がある。それは企業というマクロと、面接官というミクロの2つ。簡単に言えば、前者は自分が金を生み出せる人間であること、後者では自分と働きたいと思わせることが大切。これらについて詳しく書いていきたい。

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・企業側編

私は就活中、どの企業の人事も口を揃えて「行動力がある人、向上心がある人」とか答えることに抽象的すぎてモヤモヤしていた。というかイライラしてた。ハッキリしろや、と。

だがこれはチャンスである。ブラックボックスになっている分、それがわかれば一気に就活生の中で価値を提供できるからだ。先ほどの人事の回答を鵜呑みにして、ガクチカや志望動機をそのまま「行動力があります!」的なテーマで書けば正味落ちる。どこに対する行動力なのかを目的を見据えず書いているため、企業側とマッチする可能性が低いからだ。

恋愛ゲームの中で、相手(企業)が望んでいるものはなんだろうか?

それは「金を生み出せる人間」である。

企業側はESや面接から、こいつは金を生み出してくれるかを判断する。

私たちがすべきことは、「ビジネスモデルを理解し、どの部分で自分は金を生み出せるかを考える」→「その根拠を今までの経験から伝える」

こういった背景があるESや面接での受け答えがなければ、面接官にとって私たちが社会人になった時の解像度がかなり悪い。面接官はその就活生のどの部分が良かったかを次の面接官に伝える必要があるため、解像度が低い人をあげて後々怒られるのは避けたいはずである。ビジネスモデルを理解してない状態での行動力の主張は空回りなのである。よくある一番してはいけないのは、例えば広告代理店に対して、「貴社のCMを見てこのようなのを作りたいと思い志望しました」というもの。どうお金を生み出してくれるかわからないし、そもそもCM作れる部署に配属されるかもわからない。てかYouTubeとかで勝手にあげれば?って感じである。

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・面接官編

企業側編での話を理解すればマクロな視点での評価は高い。しかし面接官に一緒に働きたいと思ってもらわなければ意味がない。初めに書いたように、面接はコミュニケーションである。企業側編で武器は揃えた。それをどう使うかがこの面接官編である。

私が意識していたことは「基本的に返答は1分以内。長くても3分以上は喋らない」、「相手に語らせる」の2つ。

恋愛に例えれば、話が長いやつはモテない。よく話を聞くのが好きという女の子がいるが、それは興味のある話が前提である。また、話を聞くのが好きな子でも、結局自分が話しすぎてしまった時に相手に魅力を感じるものである。(これが全て)

前者はESに沿った面接中、後者は逆質問中に特に心がけていた。面接官は何十人何百人もの就活生を相手している。疲れてる。話長いな、と思った瞬間に聞く気が失せるし、まず内容を覚えれない。キーワードをいくつか乗せて簡潔に話し、面接官が気になった所に対し深堀をする。相手に質問の選択肢を与え続けるのが大事。そうすれば、こいつはコミュニケーションが取れると判断してくれる。関心ポイントは面接官が決めるということを忘れてはいけない。

次に逆質問について。私がこの時意識していたことは「質問内容を変えないこと」である。どうゆうこと?と思われるだろうが、まず相手に語らせるとはどうゆうことかを考えてほしい。好きなことや頑張ってきたことに人は語りたくなるものである。また、語れば語るほど人は気持ちよくなるものだ。しかしその武勇伝を語っていた時、急に話題が変わるとムズムズしないだろうか?私はこの心理をつつくのである。面接官に武勇伝を語らせ、最後まで話題を変えず相手に話し続けさせる。そうすれば面接官は気持ち良くなり、私への印象はかなり残るはずである。しかし、裏を返せば私が知りたい内容は一つも得られない。だが、知りたい内容など内定をとってから聞けば良い。

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ここまで長くなってしまったが、就活は頑張ったから報われるものではない。よく手応えあったのに、と嘆く声があるが、それは自分が語って気持ち良くなっただけではないだろうか?会社が求める人材をしっかり理解してるだろうか?

就活は企業との恋愛ゲームである。自分を魅力的に思ってもらうことが内定への道筋なのである。基本的に上記の行動をすれば簡単に内定が取れる。

グループディスカッションや戦略コンサルの攻略はまた別であるため、後日書いていきたい。乞うご期待。