片思いの幸せな仕舞い方。
インスタを開く、
その一瞬、心臓が止まりそうになった。
昔好きだった人が、営業しているカフェをリニューアルオープンしたらしい。
その宣伝のリール動画。
そこに使われていた音楽は、片思いをしていた頃の私が彼に教えたものだった。
「店内BGMに似合う、おしゃれで歌詞のない音楽ないかな〜」
そんな話題が出た時、私が「この人の音楽良いよ〜」と教えた人の音楽が流れていた。
その会話をしたのはもう5年も前だ。
歳も離れていたし、全く恋愛対象として見られていなかったので何の発展もなかった。
何より向こうが引っ越して、物理的な距離が離れてしまったので友達としても疎遠になってしまった。
(私あるある🥹)
就活の相談にのってもらったり、くだらない話を沢山したり、私の中で向こうの存在は大きいけど、
私は向こうに何も残せていないよなぁと思っていたけど、
あの時教えた音楽は、5年経った今でも彼の中に生きていることが分かって、とても嬉しくなった。
☕️🌷
「恋は雨上がりのように」という映画がある。
女子高校生がファミレス(バイト先)のおじさん店長に恋する話。
恋愛的な前進はない、けど高校生の一生懸命な姿を見て、夢を諦めていた店長はもう一度前を向く。
私はこの映画がすごく好きだ。
恋愛としてハッピーエンドにならなくても、好きな人に自分から放った「何か」が残り、それがその人の今後に影響していく。
片思いの最高の終わり方を描いていると思う。
今回の私の体験は、たった一曲の音楽だけど、
「恋は雨上がりのように」の世界が重なったような幸せな体験だった。