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好事家

「好事家のみなさん、こんにちは!」という挨拶から始まる、とあるYouTuberさんの動画をたまたま発見し、その方のうますぎる解説にどハマりし、いつの間にかほとんどの動画を見漁ってしまった結果、耽美な世界に招かれつつあります。
(急にどうした。)

高校生くらいのときに、夢野久作という作家の書いた小説、『ドグラ・マグラ』をたまたま本屋で発見したことがある。
文庫本だったけど、衝撃的な表紙に驚いて手に取ったものの、裏表紙に書かれた、「本書を読破した者は、必ず一度は精神に異常を来たす」という文章にビビり散らかして購入には至らなかった。

ほとんど忘れかけていた、つい最近、そのYouTuberさんのお話の中に度々その作者名とタイトルが登場するもので……ちょっと読みたくなって来ている。と言うか、解説がうますぎて、あの話を聞いていたら読みたくならない訳がないと思う。
とりあえず、夢野久作の別の小説、「少女地獄」は買った。

そのYouTuberさん、BLの歴史についても軽く説明して下さっていて、「なるほど。私がBL界隈に苦手意識があるのはそのせいか。」と動画の内容で伝えたいだろう事とは一切関係ない事を感じた。
それと同時に、「現実世界で起こる同性愛に対しては嫌悪感といったものは抱かないけど、BLやGLに関連した作品に違和感を抱いていたのは、心理描写に関係なく唐突に描かれる性行為のシーンがとにかく嫌だったのかもしれないな。」と思うに至った。
(心理描写が丁寧な同性愛作品があるのは知ってるし、異性愛の作品でも唐突に性行為の描写が登場するとのがあるのは分かってるけど、どうしても一番最初に抱いた苦手意識は完全に払拭できない。)
(同性愛・異性愛に限らず、どんな恋愛描写のある作品でも、意味なく描かれるラブシーンは苦手だし、原作にないのに、ドラマや映画で謎に盛り込まれる恋愛的な描写は嫌い。)
(という言い訳を残しておく。)

話が逸れて来た。
そうではない。読みたい本の話をしている。
精神の脆いときに「ドグラ・マグラ」は危険かも知れない。精神が安定しているときに読もうと思う。

もし、高校生のあの時に迷うことなく購入して読んでいたらどうなっていただろう。
精神崩壊していたか、あのYouTuberさんがお話しているような耽美な世界に私も迷い込んでいたかもしれない。
あのYouTuberさんの知識量と、その守備範囲の広さは感心する。おそらく、自分の興味関心のある界隈から派生して、そこに関係するものも全部調べて来たのだろうけど、それを覚えておけることがすごい。知識量や記憶力もだけど、それを他者に伝えるためにはかなり賢くないと難しいと思うんだ。
あの方は本当にすごい。

「少女地獄」、読み終わったら感想を書くかも知れない。精神は崩壊しないようにしたい。

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