見出し画像

電車内で騒がしい子どもに悩む親は子どもに考える機会を常日頃から与え続けるべき

これは私が子供らに対し実践している方法なのですが、親以外の大人が注意してくれる機会というのはそうそうなく、あったとしても感情的になっているため攻撃性が強く、子どもはびっくりするし、親は防衛反応により冷静さが欠けてしまうかもしれません。

私自身、身体が大きく私を知らない他人から見た第一印象は「でかい、怖い」であるため、子どもが注意される機会も他の親御さんよりも少ないかなと予想しています。

しかしながら、私は怒られる機会を待つのではなく自発的に「このままだと怒られる。人に迷惑をかける」と気づかせるようにしています。

子どもが騒がしいのは電車内も外と変わらないから

子どもは公園・家・児童館・電車・バス・車、全て同じ空間であり、いずれも違いのないものだと思っているような行動をします。

故に子どもが騒がしくなるのは当たり前だと、まずは理解するところから始めてみましょう。

「電車に乗ったら静かにする」という公共の大人が暗黙に定めたルールは、子どもには言われただけでは理解が難しすぎるのです。

それよりも外の景色による感情爆発、友達と一緒にいることの没頭、眠気や嫌なことなど自我のほうが勝っているためです。

理解できれば突発的な感情高まりはあれど、すぐに収まる

なぜ静かにしなければいけないのか?何故騒いではダメなのか?誰が迷惑なのか?迷惑をかけることは何故ダメなのか?が理解できれば、子どもはルールとその理由が繋がり、ルールを守るような行動をしてくれます。

しかしながら、子どもなので、景色で大好きなキャラを見つけたり、友達と遊んでて感情が高まりすぎて、突発的な感情の高まりにより声が大きくなったりすることはあると思います。が、親が少し教えてあげればすぐに気づき、声のトーンは小さくなります。

気づくための3つのメソッド

私は次の3つのメソッドを常日頃から同時に使うことで子どもが自分で気づきやすいように意識しています。

それは子どもが電車の中で騒がしい場合、次のように質問しています。

「電車の中でうるさいのは◯◯だよ。周りの人たちを見て、何してる?本読んでる人もいれば、携帯見てる人、寝ている人もいるね。聞こえないけどお隣さんと何か話してる人達もいるね。そんな中、◯◯が大きな声出したら、その人達はどうなる?どう感じると思う?どうすればいいか教えて」

小さいうちはこれを分解して対話的に質問と回答を繰り返しています。ある程度年がいくとこれを1回で伝えてます。

この質問には次の3つのメソッドが入っています。

情報のインプット(情報を与える)

まず、理解しようにも何を理解するのか?そもそも子どもの中には情報不足が起きています。周りの人達がいるという情報を教え、どういう人達がいるのか見るようにきっかけを与えています。

情報を処理する(自分で考えさせる)

得た情報を元に自分が今さっきまで騒がしくしてた場合に、周りの人達がどういう感情に陥るのか考えさせるようにしてます。小さいうちは知らなくて導け出せないので、教えたりしています。

例えば「人に迷惑をかけたらダメ」を知らないと導き出すことはできません。

情報のアウトプット(親に教える)

最後に考えて出た答えに対して、どうするべきか正しい行動は何かを口に出して親に教えるようにします。

この3つのメソッドが学習においての記憶定着しやすい基本ロジックと似ていると思います。「黒板と先生の話を聞き(input)、頭で考え理解して(process)、自分の頭と言葉でノートに書く(output)」という正しいノートの取り方もこのメソッドを使ってますね。

大事なのはこの環境を繰り返すこと

この方法を読んで「よし!これやろう!」と思って試しても、

まず大人しく子どもが親の話を聞きません。

なので日常的に小さなこともチャンスと捉え、悪いことをしてたら情報を与えるようにしています。

一番やりやすいのは自宅での食事中のマナーが教えやすいかと思います。

「なぜ、食事中は行儀が悪いとダメなのか?」

食事のマナーは食卓を囲む全ての人が楽しく美味しい食事を堪能できるためがベースとなっているので、電車内のマナーと似ていると思います。

このマナーをinput/process/outputを意識して躾けてみてはどうでしょうか。