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研修を受け続けるイミ

ConoCoでは、年に複数回、
外部の講師の先生に保育環境や保育内容、
子どもの発達の研修に来ていただいています。

朝の登園から半日ほど保育を見ていただき、
保育者の動きや子どもへのかかわり、
環境の構成のしかたなどをみっちりご指導いただくのです。

そんな話をすると、
「毎年毎年同じ先生に同じような研修をしてもらって、
意味があるんですか?」
と質問されることがあります。

でも、私は毎年やることにこそ、
意味があると思っています。

マンネリ思考をリフレッシュする

青空に矢印

毎日同じ空間にいる同じメンバーだけでものごとを考えていると、
かならず煮詰まります。
考え方もだんだんマンネリ化してくるもの。

快適に整えたはずの部屋も、
ずっと窓を閉め切っていれば空気がよどんでくるのといっしょで、
窓をあけて外からの風を通してあげる必要があります。

それが外部講師にあたるのです。

いつのまにか煮詰まってしまっている保育に
外部の先生の客観的な目線を入れる。
そのたびに新たな気づきがあり、
新たな解決策が見つかったりするのです。

いつのまにか大人都合の保育になるのを防止する

ConoCoでは、Believe & Waitを掲げて
子ども主体の保育をおこなうようにしています。

ですが、悲しいかな人間は楽な方に流れてしまう生き物。
気づかないうちにいつのまにか大人が効率よく動けるように、
大人都合のかかわりをしてしまっていたり、
大人都合の判断をしてしまっていたりするのです。

そして内部にいたら、
意外とそんな状態に陥っていることに
気づけなかったりもするのです。

その点外部の先生は、
わたしたちが気づかぬうちに陥っている大人都合保育や、
無意識におこなっている大人都合判断にすぐに気づいてくれます。

指摘をいただくたびに、
保育はもっともっと子ども主体に作っていくことができるんだ、
と深く感じ入っています。

おなじ子どもはひとりとしていない、
おなじ保育もひとつとしてない

セミナー風景

保育のセオリーなんておなじなんだし、
一度聴いたら十分じゃないの?

そう思われる方もいるかもしれません。

でも子どもは日々成長していきます。
成長にしたがって課題となることも変わります。
そして園には毎年、新しい子どもがやってくるのです。
新しい子には、その子に対してのかかわりがまた必要になってきます。

あたりまえのことですが、ついつい見逃してしまいがちなこと。

ひとりとしておなじ子どもはいないし、
その一人ひとりの子どもの数だけ必要なかかわり方、保育があるのです。

経験と知識豊かな外部の先生方の力をお借りして、
一人ひとりの子どものためのかかわりについて熟考する。

毎年毎年そのための機会を確保することが、
その子のためだけのオーダーメイドな保育を確立するためには
不可欠なのです。

保育園は「人」がいのち

保育園、とくに規模の小さな園では、
外部の先生を入れて定期的に研修をおこなうことは
財政的にもなかなかの負担です。

でも、保育園は「人」こそがすべて。
保育のクオリティは、
毎日の保育を実践してくれる保育者にかかっているのです。

そこへの投資は、
けっして惜しんではならないと考えています。

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