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プライバシーに配慮したオムツ交換を

前回はオムツ交換を毎回おなじ場所でするようにしていることについて書きましたが、今回の内容はそれにも関係してきます。

子どものプライバシーを尊重する

ConoCoでは子どもたちが見通しをもつことで
安心して日常をおくることができるように、
毎回かならずきまった場所でオムツ交換をすることを大切にしています。
それと同時に気をつけていることが、
オムツ交換をするときに
ちゃんと子どものプライバシーを尊重するようにしてあげることです。

オムツを交換するところに
視線をさえぎるためのパーテーションを置いたり、
大勢でいっせいにトイレに行くのではなく、
個別でさそうようにするのです。

「あなたは大切」というメッセージと「恥」の概念

オムツ交換スキンシップ

このように排泄というとても私的な行為や体の大切なところを
衆目にさらされることのないように配慮してあげること。

これは生まれたときから
「 あなたは大切な存在だよ 」
「 誰からも大切に扱われるべき存在だよ 」
というメッセージをしっかりと子どもに伝えることなのです。

また、将来にわたって健全な社会生活を営むための
適切な「 恥 」の概念を育むためでもあります。

自分のことを大切な存在だと思える子は
自分で自分の心や体を大切に扱うことができますし、
それは病気や犯罪から自分を守ることにもつながります。

自分のことを大切に思えるからこそ、
他者の存在も同じように大切に感じることができますし、
大切に扱うことができるという面もあります。

健全な「恥」の感情は社会生活に必要

そして「 恥 」というと
一般的にはネガティブなことのように捉えられがちだと思うのですが、
恥ずかしいことをちゃんと「 恥ずかしい 」と思えることは
実は人が成長していくうえでとても大切なこと。

この「 恥ずかしい 」という感情がないと、
誰から叱られたとしても
「 だから?」
「 なにが悪いの?」
と心に響くことがありません。

「 より良い自分でいたい 」と行動変容することもありません。

いきすぎた「 恥 」の感情は足かせとなり負担となってしまいますが、
「 恥 」という感情は人間がより良く生きようとするためにも、
秩序ある集団のなかで人と協力しあって生きるためにも
必要な感情なのです。

大人の意識が大切

オムツ交換という非常に無防備な場面を
しっかりと他者から守られながら、
「 ここは大切なところだから、きれいにしようね 」
「 人から見られないようにしようね 」
「 お尻を出したままだと恥ずかしいよ 」
そんな風に声をかけてもらうことで、
こうした「 恥ずかしい 」という概念は育まれていきます。

自分のことを大切な存在だと思えることも、
適切な「 恥 」の感情を持てることも
社会で生きていくためにとても重要なことなのです。

赤ちゃんだしわからないだろうとか、
小さいからまだまだそんなこと関係ないとか思われるかもしれませんが、
人としての慎みや健全な恥の概念というものは
育つ環境に大きく影響されながら育まれていくもの。

人目にさらされないようにしたり、言葉をかけたりと、
ちょっとしたことのように感じられるかもしれませんが、
この積みかさねと大人の意識の持ちようが重要なのです。

小さい頃から大人がしっかりと意識して、
環境を整えてあげたいものです。

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