ダイアモンドinワイングラスができるまで2
前回は「製品ブランド名」が出来たきっかけを書きました。
今回は製品として完成したサンプルが出来るまでを書いていきます。
弊社の「ダイアモンドinワイングラス」シリーズの特徴は、
一度グラスの中に想いのこもったダイアモンドを取り出して、新しい製品に作り直せるところです。
現在、ワイングラスに入れたダイアモンドはお客様の記念日に合わせてエンゲージリングとマリッジリングやハーフエタニティリングなどにしていただくことが出来ます。
ステムとボウル部分のバランスの取り方、ステムとボウル部分の空洞に液体を入れるようになった出来事、ダイアモンドの品質やサイズの決めかた、などをお伝えしていきます。
単純にワイングラスの中にダイアモンドを入れて完成であればさほど、難しい技術ではありません。
弊社のコンセプト「永遠普遍なダイアモンドに想いを込めて大切な方にプレゼントし受け継いでいく」を実現するためには緻密な準備が必要でした。
<最も試行錯誤した所3つ>
① ステムとボウル部分の空洞のサイズ
② ステムとボウル部分の空洞に液体を入れる
③ ダイアモンドの品質サイズからリングへ
上記、3つがグラスを製品として完成するまでに最も悩んだ箇所です。
① ステムとボウル部分の空洞のサイズ
実はこの空洞のサイズは最初から今のサイズだったわけではありません。
手作りなので多少の大きさの誤差はありますが、ある基準があります。
ダイアモンドをワイングラスから取り出したあとボウルとステム部分が別れた状態になってしまいます。
そのままワイングラスに戻すことは可能ですが、これまで弊社でお作りしていただいた想いでのあるお品物をまたワイングラスに込め直して、新たにお使いいただきたいと思い空洞のサイズを決めました。
② ステムとボウル部分の空洞に液体を入れる
この空洞部分はダイアモンドのみではじめは何も入れる予定はありませんでした。
試作型の1号が出来た時、信頼できる方、何名がお話をお伺いしたところ、改良したほうが良いとのアドバイスを頂いきました。
冷静になってグラスを見るとやはり、審美的に物足りません。
スノードームのようにボウルの中でダイアモンドが漂う方がキレイだと考え色々、体に無害な液体を揃えて試しました。
液体(グリセリン)とダイアモンドのサイズがもっともよくなるバランスが見つかるまでコツコツ、実験を重ね、今の形に落ち着きました。
③ ダイアモンドの品質サイズからリングへ
現在、エンゲージリング、マリッジリング、エタニティリング
最も気を付けたところはやはりダイアモンドのサイズと品質です。
「高品質なジュエリーの本質」https://note.com/mothers_diamond/n/n19d569b4e6caに書いた内容に合うダイアモンドをアソートするだけでも難易度は高いです。
そのアソートに加えて、ワイングラスの中でキレイに漂うサイズが求められます。
そしてダイアモンドの形だけでなく、ダイアモンドの内包物の少なさも重要です。
ワイングラスをボウルとステムに分ける際、ダイアモンドの内包物が大きいまたは多いとダイアモンドが割れてしまうことがありました。
そのためにワイングラスを分ける工程に耐えられるClarityをVS1以上の品質のみアソートするようにしています。
ゆくゆくはワイングラスからマリッジリングやハーフエタニティに形を変えることから逆算してダイアモンドのアソートをしっかり丁寧にすることがもっとも重要です。
キャストで作成しているのでサイズが合わないと使うことが出来ません。
サイズの難しさについては「エンゲージリングとマリッジリング 竹内さん」の後半部分をご覧ください。
今回、①と③を決めるに辺り、何度も一緒に打ち合わせに快く応じていただいた、加工所さんと作家さんには心から感謝しています。
弊社の「ダイアモンドinワイングラス」のシリーズをお選びになる際は、将来のことも一緒にご想像いただきながらお選びになっていただけると幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
2024年11月5日
MOTHER’s DIAMOND
BRAND MANAGER