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皆で怪我をした猫の捕獲大作戦!10人でネットを持って大捕り物 〜後編

病気でなかったらいいけど・・・・

 捕獲した日はとりあえずネットを外して2段ゲージにいれて置こうということにしました。ネットはビリビリにはさみで切り、猫が逃げないようにゲージに入れました。捕獲した猫は緊張しているようで固まっていました。明日病院へ行くので水だけを入れてみんな帰ることに。もちろんノミダニ駆除をして、今いた人たちは除菌をして帰ってもらいました。

 翌日、洗濯ネットに入れて動物病院に連れて行きました。猫はとても大人しくて血液検査と怪我の状況を見てもらいました。怪我と思っていたのは皮膚病でした。血が出ていたのに皮膚病とは?と驚きましたが薬を飲ませることになりました。血液検査とウイルス検査をしたら白血病が陽性でした。ガリガリに痩せていたので発症しているでしょうとの事です。「マザールーフには保護猫がいっぱいいるのに・・・」と驚愕し、白血病の猫は初めてでどうすればいいのかと胸がドキドキしました。

 マザールーフに帰ってから隔離をする部屋を作り、世話は決まった一人がすること、その部屋に入った人は必ず除菌をして部屋を出ること、ビニールの手袋をしてご飯や排拙物の世話をすること、などを決めました。捕獲を依頼した方に状況を説明すると、引き取ってくださる方は自宅に猫がいるので白血病の猫は引き取れないと断られたということでした。やっぱりマザールーフに置くことになりました。もちろん引き続き里親さんを探してもらうようお願いしました。

 もちろん医療費は出していただきました。しかし、白血病となると引き取ってくださる方は激減することは事実です。どうすればいいのか?と胸が痛くなりました。マザールーフには虚弱なリクちゃんがいます。エイズのマオちゃんとラディッシュくんもいます。猫たちは十数匹います。今は2部屋に分かれていますが「この子はどうなるんだろう?」と思いながら毎日お世話をしています。ガリガリに痩せているのでまず元気にしようと、高栄養な食べ物をあげることにしました。

 ご飯の種類は寄付などがあるので助かりました。総合栄養食のちゅ~るに薬をいれて、ご飯は高栄養の缶詰を食べさせ、カリカリも入れて食べるようにさせました。食べない時は口に強制的に入れて食べる癖をつけさせようと頑張りました。


お陰様でガリガリだった猫も少しふっくらしてきました。白血病でも優しい里親さんが見つかると信じて・・・

 保護してもう3週間が過ぎようとしています。やっと皮膚病の傷も改善してきました。あと少しでキレイになります。しかしまた発症するかもしれないそうです。でも皮膚病はお薬を飲ませればまた回復します。白血病は発症しているのでどうなるのかは分かりません。

 しかし今は肉付きも良くふっくらしてきました。しかし、この猫は良く食べるので安心していると、ご飯の種類が変わると食べなくなってしまいます。好きなものはどれなのかを探して手で口に持って行って食べさせて少しずつ食べるようにしています。3週間の間に2度も食べなくなりました。これからもまたどうなるかわかりませんが、もっと体調がよくなって人に馴れるようにして、病気でも良いので最後まで家族として愛情を注いでくださる方に出会って幸せになったらいいなーと思っています。

 白血病は発症しても2年から5年は生存する可能性が高いそうです。この猫も最初は飼われていたと思われます。体を触っても嫌がらないし口の周りを拭いてキレイにしても嫌がらずにジッとしています。でも、たまに猫パンチが飛んでくることもあるので用心が必要です。少しずつ距離を縮めて信頼を勝ち取り安心してくれるように頑張ってお世話をしています。

 シャム猫の様に白くて奇麗でブルーアイの“とわちゃん”(永遠に幸せになるようにと名付けてもらいました)は、強い運を持っているので優しい里親さんを探して幸せになってもらいたいと思っています。

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