「ゲームと動画三昧だった息子が、自分から数学の勉強を始めて、3年ぶりに学校にも行き始めました」｜ 中曽根陽子の今月の探究 2024年4月
こんにちは。
中曽根陽子です。
4月1日のメールレターをお届けします。
タイトルの言葉は、ウェルビーイング子育て実践講座2期に参加されたみゆっちさんからいただいた報告です。
いやー嬉しかったです。
小学6年生から学校に通えなくなり、中学校にもなかなか通えず、11月に講座が始まった頃には、昼夜逆転の生活を送っていた息子さんです。
それがこの5ヶ月で何が起こったのでしょう。
ウェルビーイング子育て講座は、発達脳科学やポジティブ心理学のエビデンスをベースに、心と体と親子関係を整える方法をお伝えしています。
初回には必ず睡眠と脳の発達の関係をお話しするのですが、みゆっちさんは「早寝、早起き、朝ごはんが、一番大事ということを、改めて伺って、最初、あー…我が家の子供たちは、もう幼児期を過ぎているからなー・・・と諦めそうになりましたが、『脳には可塑性がある』と言ってくださったおかげで、だとしたら、あきらめずに、私にも、まだできることがあるのかも、と思えるようになりました」と話してくださいました。
そうです。脳は生涯にわたり変化し続ける能力があり、いつからでも、何才からでも成長するんです。
でも、無理やり「早く寝なさい」と言ってもうまくは行きません。
みゆっちさんも、息子さんの昼夜逆転の生活をすぐに変えることはできませんでした。
いや、変えようとはしなかったと言った方が正しいでしょう。
では、どうしたのでしょう。
ひたすら、息子さんのできているところを見つけて、伝えて、感謝する、ということを続けられたのです。
その結果、5ヶ月の間に、息子さんは部屋から出て料理を作るようになり、部屋を片付けて机の上にスペースができ、少しずつ昼間起きている時間が増え、まさに薄皮を剥ぐように変わっていったそうです。
そして3月になり、ついに「将来、物理学を勉強したいから、今は、中１数学の教科書の問題を全部解く」と言って、自ら中１の教科書を1ページずつ解き始めたのです。
５ヶ月前にそんな日が来ると誰が想像でできたでしょうか。
この報告を聞いて心震えました。
そして思ったのは、息子さんの心のコップの水が満たされてきたんだなということです。
小さい頃から、できないところをできるようにするのが親の役目だと思われていたというみゆっちさん。
きっとそう思われている方は多いと思います。でも、そのアプローチは、「自分はできない」という刷り込みをすることにもなりかねません。
もしかしたら、息子さんもそんな気持ちになっていたのかもしれません。
講座では、自己肯定感には２種類あるということをお話しするのですが、「まさに、息子が幼稚園、小学生の頃に自分がしていた声かけは、条件付き自己肯定感を育てる声かけになっていたことに気づいた。」と話してくださいました。
でも、今のみゆっちさんは違います。
焦って変えようという気持ちを手放し、条件をつけずに、目の前の息子さんの状態をそのまま受け入れ、できているところを見つけたらそれを伝えることを続けられた。
その結果、ついに３学期最後の3日間、息子さんは自分の意思で学校に行きました。
そして、「やっぱ、 ちゃんと寝ることって、 大事なんだな」という言葉も出たそうです！
学校に行けるようになったことももちろん嬉しいけれど、息子さんが自分で決めて動き始めたことに本当の価値がある。
私はそう思いました。
そして、その原動力になったのは、間違いなく母であるみゆっちさんです。
「見守る」って口で言うほど簡単ではありません。でもそれをやり遂げられたみゆっちさん。その間のリアルをブログで綴られています。
ぜひお読みください。
https://ameblo.jp/hongkong2021/
PS. みゆっちさんが受講されたウェルビーイング子育て講座は、さらにブラッシュアップして、今秋以降に開講する予定です。
みゆっちさんから、こんなメッセージをいただきました。
「本当は、楽しく子育てをしたいのに、ついつい、子どものできていないところを見つけてしまって、ガミガミ、チクチクと、子どもに小言を言ってしまい、こんな自分は良くないと、自分を責めてしまうような、まじめで頑張り屋のお母さん。
お子さんのことが大事で、大好きで、だからこそ、つい、子どものことをかまい過ぎてしまう、心配し過ぎてしまうようなお母さんにピッタリの講座です。」
お楽しみに！
これまでの講座の様子は、こちらからご覧いただけます。https://note.com/motherquest/m/m814d9111f3e8
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