
「え、保育園って選べるの?」
あなたは、お子さんの保育園や幼稚園、託児施設をどう選びますか?
もしくは、もう入園、または卒園されていたら、過去にどう選びましたか?
わたしは育児と保育園とのかかわりを始めてから12年。
振り返ってみたら、1人目育児の時、
保育園選びの仕方は、全然、分からなかったんです。
どんなふうに探したかっていうと「家の近くで、とにかく入れるところ」。
だって、育児の仕方も、子どもの育ちも右も左も分からない。
おまけに市内は待機児童が全国トップレベルでいっぱい。
たまたま、出会った園が、
今から考えても良い園だったので、本当にラッキーだったと思います。
以来、12年。
引っ越しもあったので4人分、20園以上、見学しました。
20園のうち、定期、一時預かり合わせて8園に通わせましたが、
最終的に、「ここしかない」という、ひとつの園にたどり着きました。
園によって、子どもの表情が全然違う。
園って、たとえ認可園でも、園によって、
子どもの表情が全然違うんですよ。
担任の保育士さんによって、
園長によって、
子どもの集団の仲の良さも、遊び方も、制作物も、けっこう違うんです。
この原因は、園の保育方針、経営方針。
保育士さんのかかわり、やる気にも影響します。
結果として、巡り巡って、それらは子どもたちの発達に影響するんですよね。。。。
「どこでもいいから保育園、入れたい」っていうの、欲がなさすぎです
でも。
いまって、多くの方が「とにかく入れるところ」で選びますよね。
だって、そもそも「入れない」から。
そこなんですよ。
「どこでもいいから保育園、入れたい」っていうの、みんな、欲低すぎだとおもいません?
「子どもが幸せになるいい保育をしてくれる園に入りたい」という欲、
わたしたち、本来、持っていてもよくないですか?
最初の園から動かないから、その園の保育が「すべて」になる。肯定も否定もしにくい。
かなり卑近な例だしちゃますけど、
たとえば海外旅行中、喫茶店に入りたいなと思っても、
どこの喫茶店でもいいわけじゃないですよね?。
こだわりのコーヒーを、
落ち着いた雰囲気で、ゆっくり旅情を味わえるといいなぁ…とか考えますよね。
でも、人気の観光地。
どこの喫茶店も満席で、とにかく入れるところに入った。
「今一つ」な感じだけど、入れたから仕方ない。
結局、その国でその喫茶店しか入らなかったら、
あなたのその国の喫茶店のスタンダードは、「今一つ」な評価になってしまいますね。
実は隣に、全然めだたないけど、もっと居心地のいい喫茶店があったんだけど、気付かなかった…ならもったいない。
喫茶店なら一度きり。だけど、保育園は長くて6年も通います。
「親といるとき並に、もしくはいるとき以上に幸せにしてくれる保育園」なら最高じゃない?
本来、だいじなお子さんを預ける場所です。
「今一つ」なところより、
「私といるとき並に、もしくはいるとき以上に幸せにしてくれる保育園」だったら、最高じゃないですか?
それ、わたしたち、もっともっと、欲張っていいんですよ。
だって、子どもたちは、次世代を担うんです。
幼年期の幸福感は、その子たちの才能の伸びを大きく左右します。
ノーベル経済学賞をとったジェームズ・J・ヘックマン教授の「幼年期の経済学」(東洋経済新報社、2015年)で議論されていますが、幼年期の福祉現場こそ、政府の投資どころなんです。最小投資で最大効果を得られる場所なんです。(私の場合は、幼年期よりももっと前、妊娠中からが、一番、投資どころだと考えています。この話は、また後日に)。
「保育園も、選べなくても、選びませんか?」
そういうわけで、
まずは、お母さんお父さんに伝えたい。
「保育園って、園によって質が違うんです。
家電選びよりも、しっかり、選んでいいんですよ」
ということをお伝えしたいのです。
「保育園、入れないから選べない。でも、『選べなくても、選べ』ってどういうこと?」
「選べなくても、選ぶのが大切な、保育園選び」
タイトルにもしている、このお話。序盤だけで長くなりましたので次回に。
※実は「絶対に後悔しない保育園の選び方(前編、後編)」という記事を準備しています。請うご期待♡