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ベスト・オブ・ネパールを求めて~標高4,000mの秘境・ムスタンへの旅(1)
こんにちは。
ストール開発担当の牛留です。
ようやく少しずつ朝晩涼しい日が増えてきて、秋らしくなってきましたね。
秋といえばストールの秋!笑
少しずつ涼しくなってきて、首元のおしゃれが楽しめるわくわくする季節。ということで、マザーハウスのお店には、今年もネパールからたくさんの新作が届いています。
どれも職人たちとこだわって開発した大切なプロダクトばかりなのですが、今年はその中でも1つ、ひと際思い入れのあるプロダクトがあります。
それは、今月10/18に発売になった「ネパール カシミヤ グラデーション ストール」です。
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その特徴は名前の通り「ネパールのカシミヤを使っていること」
カシミヤのストールはこれまでもお届けしてきましたが、今回初めて「ネパール製糸のカシミヤ」を用いています。
マザーハウスは、その土地で生まれた素材をつかい、現地の職人の技術によってモノづくりを行うことにこだわっています。
ただ、ネパールは、国土の大半が山岳地帯の厳しい自然環境で、未だに停電が当たり前、というくらいインフラも整っていません。インドと中国という大きな産業大国に囲まれた内陸国で、自国の産業が生まれにくくもあります。
そんなネパールのモノづくりで最も難しいことの1つが、ストールの素材の元となる、糸を作ること(=製糸)でした。
毎年毎年、何かネパールでトライできる、ネパールだからこそトライすべき素材はないか探り続けてきたある日、工場長のスーマンが1枚の生地サンプルを見せてくれました。
スーマンの工場は、2011年にはじめてグラデーションストールの開発を一緒にしたことがきっかけでパートナーになり、以来、マザーハウスのモノづくりを大きく担ってくれています。
元々染め職人だったスーマンは、冗談を言ったり周りを楽しく巻き込むチャーミングな人ですが、モノづくりへの姿勢はとても真摯で、常に新しい技術・デザインにトライをしてくれます。
「実はネパール産のカシミヤ糸を作るプロジェクトが始まったんだ」
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手元にはとっても素朴だけれど、柔らかな自然の風合いが残った、手紡ぎのカシミヤ糸の生地がありました。
「僕たちは自分たちのしているモノづくりに誇りを持っている。
織だって、染めだって、毎年毎年新しいチャレンジをして、僕らができるベストを毎年更新しているつもりだ。
でも素材だけは、海外の糸の輸入に頼っていることが本当に悔しかったんだ。
モノづくりだけじゃなくて、ネパールという国自体をあきらめて国外で仕事をしている友達もたくさんいる。でも、僕はネパールだからできるモノづくりをあきらめたくない。
だから、今回のプロジェクトに参加したんだ」
スーマンの思いに胸をうたれ、私も一緒にこのネパール製糸のカシミヤを使ったストールの開発を始めました。
今回のプロジェクトは、スーマンの工場だけでなくネパール国内の60近くの工場が共同出資をして進めている、まさにネパール待望の夢のプロジェクト。
ネパールの秘境とも呼ばれる「ムスタン」という標高4,000mの地で、
カシミヤ山羊を育て、
山羊からとれたカシミヤの原毛を、
ネパール中心部のカトマンズまで車で3日かけて届け、
最終的に職人の女性たちが手紡ぎで糸に仕上げています。
果てしない時間と、人の手を経て届くこのカシミヤ糸。
実はその源流である「ムスタン」に、私も行けることになりました。
その中でも「ローマンタン」と呼ばれる私たちの活動の中心地は、1992年まで外国人が足を踏み入れることが許されなかった、まさに秘境の地。
空路は不安定ですぐ風や天候で飛行機が飛ばなくなるので、今回は全行程が陸路。首都カトマンズからポカラ、ジョムソンを経由しながら3日間、車で計約23時間を移動します。
そんな土地で育つカシミヤ山羊たちに、はじめて会いに行ってきました。
少しお時間いただいてしまいますが、その渡航記をお届けしたいと思います。
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どちらからでもご視聴いただけるので、
(イベントは終了しました)