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山口と山崎が語る 2023年サンクスイベントの見どころ

山崎:サンクスイベントはとにかく毎回ドラマが生まれますよね。
もの作りのドラマだったりとか、ヒューマンドラマだったりとか。

山口:うん。

山崎:何か覚えてるドラマとかある過去の?

山口:そうですね、やっぱりモルシェドが初来日したときかな。

山崎:「いつか日本に行く夢が叶いました」って言ってたよね。
僕もよく覚えていて、めちゃくちゃ涙したし、途上国の職人の夢をみんなで叶えてあげたっていう一体感をお客さまとすごい感じましたよね。

山口:そうですね、思いましたね。

山崎:やっぱり職人が日本に来ることの、工場側から見たインパクトってすごいよね。

山口:いつも職人って作っている人だけれども「お客さんに直接会いに行ける」っていうことの大きさを工場で聞くようになって。だから今もイベントを続けてるんだと思います。

代表兼デザイナーの山口絵理子

山崎:それでいうと、今回のテーマ「Our Dream」は来日する人物を選ぶうえでポイントでしたよね?
ムンナという人物でね。マザーハウスのことをよく知ってる人はご存じかもしれないけど、初めて聞きましたっていう人も多いんじゃないかな。

山口:そうですね。肩書きで言うとヘルパー、お手伝いさんなんだけど、350人を支えています。

山崎:7RULESを見てくださった方はね、赤ひげって呼ばれていた彼がムンナです。たぶんリアルに会ったら感動するんじゃないかな。
国(バングラデシュ)から出たことないんだよね?

副社長の山崎大祐

山口:そうですね。
田舎に暮らしていて、それから首都のダッカに出てきて。もうずっとその後はダッカにあるマトリゴール工場で生活してるので。
田舎に帰るのが1年の中でたぶん一番ビッグなイベントだと思うんだよね。

山崎:長い付き合いで、もう18年。

山口:自分にとっては本当に特別な存在なんです。
だからお客様の目の前で一緒にステージの上に立ったらちょっと。。進行が滞らないように頑張ります(笑)

山崎:無理でしょう(笑)

山口:想像つかないよ。何が起こるのかね。

初来日するムンナと職人のモルシェド

ムンナは人生の夢として、ネパールに行ってみたいなって言ってたの。
せめて隣の国は見てみたいって。
まさか自分が日本に行けると思ってなかったから。

人生ずっと生きていく中で「海外を見てみたい」っていう気持ちってすごい普遍的にあるよね、って思ったぐらいから、みんなの夢とかみんなの人生の何かクライマックスみたいなものをやっぱり作りたいなという気持ちがあって。
日本に連れてったらどうなるかなって。
そのあたりからちょっとイメージするようになりました。

山崎:彼は山口さんを支えてくれた、本当に1人目の人。

山口:そうです。

山崎:まだ創業する前に山口さんのお手伝いをしてくれたりとか、現地にいてくれたんだもんね。
日本に行くって伝えた瞬間どうだった?

山口:最初はたぶんね、100パーセント真面目に受け止めてなかったんじゃないかな。
「またまたマダムが冗談言ってるよ」みたいな感じだったんだよね。
※山口は工場のスタッフからマダムと呼ばれています

山崎:人って想像つかないことが起こりすぎると、たぶんそうなっちゃうんだろうね。

山口:言い方を結構気をつけなきゃって思って、一対一で面と向かって「行くよ」みたいなことじゃない方がいいなと思って自然体で言ったんですよ。

作業しながら「ムンナ。次、日本行こうか」みたいな感じで言ったんだよね。
そしたら「はいはいマダム。嬉しいこと言ってくれてありがとう。いつか行けたらね」みたいな。
そんな感じでなんか流されちゃって。

すごい人生のプレゼントをしようと思ったのに、軽く流された!と思ってついイラっとしちゃって(笑)
「ムンナ、本当だよ!だから、ちゃんと真面目に聞いて!」
「パスポートないんでしょ?ちゃんと準備しなきゃいけないんだよ!」って言ったんですよ。

山崎:そしたら?

山口:そしたら少し静かになって。

それで、横でやり取りを全部見ていたモルシェドが全てをムンナに解説したわけ。
「マダムはこういう気持ちで君に言ってるんだよ」
「初めての海外、初めての日本で、お客様のために行くんだよ」
みたいなことを全部説明してくれて。

それでようやく
「田舎にパスポートを作りに行くんですか?」って。少し理解し始めたなって。

例えばさ、普通の職人だったら日本に行くよって言ったら顔真っ赤にして、やった!ってなるのよ。
そうじゃなかった。まだリアリティがない。

山崎:本当に思ってなかったんだ。もう今は理解してる?

山口:もちろん!
だからこの前バングラデシュに出張に行ったとき「ムンナ、準備はどう?」って聞いたら、
「洋服これ買った!」って。
日本で着るやつをわざわざ工場に持ってきてたわけ。

「これはどうですか?」
「これよりもパンジャビ※がいいですか?」みたいなことになって。
※バングラデシュなど南アジアの民族衣装
「明日は違うの着てくるね♪」だって。
すごい楽しみにしていてかわいかった(笑)。

山崎:なるほど、そんなになんだね。
すごい大きなギフトになったね。
さらに、今回は職人のモルシェドも来日する?

山口:そうですね。
モルシェドはもう5回目ぐらいの来日になるんだけど、やっぱり実演をするっていうのが今回のイベントで一番楽しみなんですよね。
イベントの中でライブで何かをつくります。彼の技術が反映される。

山崎:お披露目される瞬間があるんですよね。

山口:やっぱりモルシェドは話すことより手を動かすのを見てもらいたいっていうことで。
以前本店で一度やったんですよね。
彼は話したことより、お客様の前で自分が切ったり縫ったりしたことの方が記憶に残ってるみたいで、そのときの写真が彼のフェイスブックのポートレートになってるくらい。
自分が一番かっこいいのは作ってるときだ、って自負があるんでしょうね。

山崎:そうなんだ。さすが職人だね。

山口:物作りに興味ある人は「こうやって作ってるんだ」っていうのをぜひ見に来てもらいたいです。ちょっと思い出の商品を作ってみようかなと思ってます。

山崎:もう考えてることがあるわけですね。

▼サンクスイベント2023 スペシャルサイトはこちら
https://info.motherhouse.co.jp/event-campaign/thanks/

それ以外にも、マザーハウス全体のお話をするプログラムでは各ブランドのリーダーにも登場してもらって、未来の展望を話していきたいと思っています。
サンクスイベントって、マザーハウスのことをほとんど知らない人も楽しめるようになってるんですよ。

例えばですね、今回はカレーパンあるんです。さらにチョコパンもイベント限定で登場します。
ランチ時だったり、ちょっと小腹がすいた時にカレーパンやチョコレートパンをぜひ食べていただきたい。
ちなみにもう食べました?

山口:すごい美味しかった!食べましたよ家で。

山崎:そうそう。マザーハウス出身の方がつくったカレーパンの専門店があってね。
カレーパンの大家みたいなインド人の方に監修してもらっているという。
今回会場で揚げるんですよ。できたてのカレーパンが食べられます。
チョコレートパンはここでしか食べられないです。
やっぱほら、食って重要ですよね。

パンは東京会場のみとなります

さらに、リトルマザーハウスも新作がでます。
イロドリチョコレートの定番味が変わるんですよ。
色は変わらないんだけど味が変わるんです。

山口:そうなんだ。

山崎:サンクスイベント会場で先行お披露目になります。
だからチョコレート好きの人にはちょっとたまらない。
パンもいいけどチョコレートもぜひ食べ比べてほしいですね。

山口:なるほどなるほど。

山崎:あとねやっぱり物作りですね。DIYとかもあって。

山口:何があるんですか。

山崎:まずはいつも大人気のショッピングバックのDIY。今回は自分でレザーを自由な形に切ってつけられるようになってます。子どもたちも楽しみやすい。
他にもオリジナルレザートレイやチャームづくりを体験できます。
僕もやったこと何度もあるんですけど、DIYは楽しいんで。

山口:モルシェドにも空き時間には会場をフラフラしてもらえたらいいなと思ってます。

山崎:銀座は1~3階が全部マザーハウスの貸し切りなので、全部マザーハウスのプログラムです。

山口:サンクスイベントって、ファンの人しか来ちゃいけないんじゃないかって思われがちなんですが、ふらっと来ても楽しいです。
銀座っていう場所柄もありますし、大阪もNU茶屋の中心部でやるんでね。
全部見ますって人もいれば、1個だけ申し込んでおいて、あとはもうカレーパンとかDIYとかお店をふらっとしながら楽しんでもいいです。
あと、山口さんももちろん登場するんですよね?

山口:オールコンテンツ参加します。

山崎:僕ももちろん朝からね、この日はもうマザーハウスの主要スタッフみんないますんで。
最近マザーハウスのお店やイベントに行ってなかったな、っていうお客さまとかも覗きに来てもらえたら嬉しいです。

山口:昨日ネパールと国際会議してたんですけど、ネパールとかスリランカとかインドとか、今回は来日参加できない生産国の職人たちもすごく楽しみにしてるみたいです。新商品とか見せたいって。
ぜひジュエリーとかストールとかにご興味のある方も来てほしいです。

山崎:はい、ありがとうございます。
では皆さん、ぜひ東京と大阪の中心地で今年はやりますんで、ぜひ遊びに来てもらえたら嬉しいなと思います。

山口:よろしくお願いします。お待ちしています。


サンクスイベントの詳細や、チケットのお申し込みは以下のページからご覧いただけます。
https://info.motherhouse.co.jp/event-campaign/thanks/

読んでいただいてありがとうございました!マザーハウスをもっといろいろな角度から楽しんでいただける毎日の出来事を、生産地やお店からお届けしていきます!