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【絵本レビュー】『花のすきなおおかみ』ーこんなに反響があるなんて!ーやさしさは強さになる(中低学年)

おんなの子おおかみウルと、おとこの子おおかみルーフの、心温まる物語 きむらゆういち=文 葉祥明=絵

「良かった!好き!」の声がたくさん届いた

最初は「ハッピーエンドでちょっときれいすぎるかな?」と心配もありましたが、子どもたちは素直に物語を受け止めていました。どの学校、どの学年からもたくさんの感想が届きました。
自分を認めてくれる人がいることの安心感、自分たちの気持ちを大切にして生きる姿、ひたすら待ち続けるウルの思い、そして同じ気持ちを持つ仲間の存在—— そうした要素が、子どもたちの心に響いたのだと思います。

花を愛するおおかみの物語

お花が好きなおおかみの女の子のウル。そこに同じようにお花が好きなおおかみの男の子のルーフと出会う。
いじめっ子たちはお花をお世話することをからかう。皆にバカにされても二人はお花の世話をしていた。
僕たちはまちがっているわけじゃない。どうどうとしてればいい」

好きなものを好きと言える世の中であって欲しい

ルーフはイジメッコに追い立てられ崖から落ちてしまう。いつまで経っても帰ってこない。
もう直ぐ春がくる ウルはルーフを待ち続け、やがて季節は春になり…

仲間のために頑張るって素敵!

仲間外れでも大丈夫!

春になって丘に行ってみると、ルーフが現れた。元気で帰ってきたのだ。 そこには、ルーフがずっとウルのために内緒で準備していたハートのお花畑が広がっていた。

仲間を想う心が咲かせる、やさしさの花

ハートのお花畑に感動

子供はやさしいお話が好き

やっぱり、子どもは優しいお話が好きなのですね。あどけなく、まっすぐな心で物語に共感し、素直に受け入れる姿に、こちらの心も温かくなりました。

子供達の感想から
4年生 
仲間のためにがんばること、仲間はずれにされても気にしない、と言うことがすてきだと思った。
「おおかみのくせに」と言われても好きなものは好きと言えることがすてきです。
いちばん好きな話でした。 なぜかというと、花でハートのアートを描くのがすてきだったからです
一番よかったのは、ルーフがかえってきたところです。うれしかったです。
3年生
なかまにバカにされても気にしないというところとなかまのためにがんばるというところがすてきだなと思いました。ルーフが落ちてしまったけど、最後に生きていてよかったです。
ルーフがハートを作るところがすきです。
ルーフはハートのお花畑をウルに作ってあげてよかった。
花がきれいだったし、がけからおちても、さいかいできたところがすごくいと思いました。
2年生
ウルとルーフがいじめられてかわいそうだったし、ルーフは谷ぞこにおちてかわいそうだったけど、ウルもルーフを春までまっていてとてもすてきだと思いました。 
ルーフはいじめられて、がけに落とされてかわいそうだと思ったけど、ウルもルーフをさいごまでずっとまっていて、すてきだと思った。
さいごはウルがいちばん好きだった花の畑に出会えて、一番心に残りました。
はなればなれになったけど会えたからいい話だった。    
仲間外れにされてかわいそうだったけど、とちゅうからともだちができてうれしかったです。
春においでよと言ってがんばってのぼるところが心に残りました。
1年生
お花のハートにかんどうした。さいごのハートのかたちの花がすごかった
男のおおかみがしんだとおもったら生きていてかんどうしました
さいごで会えてよかったです。おおかみがなかよしでよかったです
おおかみが生きていてうれしかった
おおかみが花がすきなところがよかったです。


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