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ハンターハンター38巻読んだ

最新刊が出そうな雰囲気になると全巻読み返す、でお馴染みのHUNTER×HUNTER。
読み返すと毎回クロロのキャラデザの変わりっぷりにウケる。

このクロロちょっとダースモールっぽい


全編好きなんだけど、何回読み返してもやっぱりグリードアイランド編がいちばん好き。

調整ミスって早く読みすぎたせいで前巻は3回くらい読んでしまった。てか読んでると普通にわけわからなくなる。登場人物多いし(王子、護衛のハンター、従者、母親、マフィア、、旅団、下部組織、その他)、それぞれの関係性と思惑がぐちゃぐちゃに入り乱れて混乱する。意図的にここまでわかりづらい設定と多すぎる登場人物で描いてるんだろうから頑張って理解する。今頑張ってるのはマフィアの関係性。やばい。

何年か前に書店で配ってた継承戦の関係性図、めっちゃありがたくて今でも使ってる。最近あんまり継承戦絡んでこなくて実用性ないけど、基本的に継承戦ベースで物語が進んでるから頭の整理には役に立つ。この冊子、アップデートしてマフィアと旅団の関係性図とかあったら喜ぶ人めっちゃいると思う。

今回はとにかく旅団の過去。これに尽きる。「結成」の3話はまじでおもろすぎる。全てはここから始まった、的なストーリーはそこまでのれないんだけど、これは格別だった。今まで白と黒の冷徹な集団にに感じてたが、彩り豊かになった様に見える。旅団にここまで感情移入できるなんて思わなかった。読んできて良かったと心の底から思った。

罪と悪人の描き方が本当に上手いなと思う。旅団が世界に対する冷徹さに隠れてここまで仲間想いだとは思わなかったし、大事な人の死が原動力になって人を殺しまくるのとかめっちゃのれる。過去なんて描かれず、今までの残虐さとクレイジーさとスマートさと仲間に淡白な旅団でいいよ、という人はいるかもだけど。
この過去が描かれたおかげでヨークシン編のウボォーへの鎮魂歌とノブナガの怒りとパクノダの想いにも改めてグッとくるし、物語が深く見える。けど読者はクラピカの信念と過去も知っているから胸が張り裂けそうになる。
少年マンガでここまで誠実に、面白く、悪について描いてる作品はないんじゃないか。

この過去編を読んだら、ゴンがコムギを治すピトーと対峙するシーンを思い出したので読み返す。
死ぬほど憎い相手にも大切な人がいて、それを知ったゴンの表情とか、一瞬でもピトーと感情移入したゴンの表情とか、ゴンのカイトへの想いとか、覚悟を決めたゴンの表情、全部好き。感情の往復がすごすぎる。もう全然うまく言葉にできない。諦める。何回読んでも言葉にできない感情が胸に渦巻く。

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