もっと速く!もっと速く!!

あいかわらず1日中研修だったが、1日中眠くて眠くて仕方がなかった。日曜の夜は休日の延長という気分にどうしても支配され、つい夜更かしをしてしまう。しかし、夜更かしという言葉を前の私なら「朝方まで起きていること」の意味で使っていたが今では「日付が変わるまで起きていること」として認識し、使っていることを言い訳として述べておく。自分自身にしか分からない成長を実感して心地よい気分である。
そんな言い訳をしても2時に寝て6時半に起きていては日中どうしても眠い。たまらず寝てしまう瞬間もあり、寝ている間も賃金が発生することに少し清々しさを覚えるがすぐに反省する。今日こそは早く寝る、と誓う。

研修を終える17時にその日学んだことや感想などを日誌に書くのだが、他人の分も閲覧できるので全員分の日誌に目を通してみる。
自分が1行で済ませた講義に対して、隣の人が5行書いていたりする。同じ講義を同じ時間と空間で受けた同世代の同性が自分と全く違う感想や興味を抱くことを知り、自分と相手が違うことを生々しく実感する。属性や見た目でカテゴライズされることに反発しているつもりでも、その内側にいると箱の中にいる他人と自分の境界が曖昧になっていけない。

平日は会社に行って研修を受けて帰宅。ご飯を食べて寝るだけなので、日記に書くことがないように思える。毎日同じ時間と習慣の繰り返しのように思える。しかし確かに毎日異なる時間の過ごし方をしていて、気分や出会ったもの、読んでいる本など当たり前だが昨日と今日は全く違う。そんな日々のあらゆるグラデーションをこうして文章にして可視化しておきたいと思う。日記は今日1日の出来事を書くのではない。今まで生きてきた時間+その日の24時間を書くのだ。
3月、ある個人経営の本屋さんに毎週通った。小さい売り場面積に本がぎゅうぎゅうに詰まっている好きな空間だ。毎回全部の棚をくまなく見る。先週全く興味がなかった本が、今日はなぜかとびきり輝いて見えたりする。自分が変化していることを本に教えてもらう。そんなことが気分や考え、聴きたい音楽などあらゆる事象に対して起こっているはずだ。それを実感したい。見逃したくない。


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