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ほん

いやはや熱海くんのこと

noteを開くのが久しぶりすぎて文章を書きはじめるまでに5分くらいかかってしまった。前回が4月とかで自分でもすこしひく。もう少し頑張ろうと思う。でも楽しさの前に頑張ろうが立っちゃうとそれだけで続かなそうだし、かといって頑張りがゼロでも続く気がしないし、なかなか難しい。うまく折り合いを付けられれば続く気がする。
今週は、いやはや熱海くんのことをずっと考えていた。登場人物たちの関西弁がうつるくらいに。
あらすじは、学年1美形の高校1年生の熱海くんはとにかく女子からモテる。女子みんながぽーっとなる。でも、熱海くんは熱海くんで惚れっぽくて、男の人が好き。だから、それぞれの片思いが一方通行になっちゃう。熱海くんは「僕の顔が良いばっかりに、、、」とか言うちょっと天然というか、ぽやーっと日々を生きているような男の子で、その友だちとか家族とかの日常を描く漫画です。ずっとこの漫画が描く日常の中にずっと浸っていたいと思う漫画です。


とにかくゆったりとした余白がとことん心地よい作品だなあと思う。3話で、熱海くんが綿野くんを視線で追いかけているとき、国島さん(自分の方がだいぶ年上なのに”さん”付けしてしまうのはなぜかしら)が声をかけるシーン。良さが全部詰まっているなと思う。時間があり余る高校生のぼんやりとした時間と余白をこの上なくうまく、気持ちよく描いている。別にあの頃に戻りたいと的なノスタルジーをこの作品で語りたいわけじゃなくて、こういう、高校生の日常ものを読むときによくあるあの頃の自分を思い出してエモくなるなんてこともなくて、自分とは一切切り離された時間の中で、登場人物たちが余白の中を生きている心地よさをじんわりと感じる。人の生活をのぞき見している感覚というか?ちょっと違うか。


自分との対比はまったくないわけじゃなく、あり余る時間を過ごす人たちを見ていると、自分の時間的余裕のなさについて思う。労働へのネガキャンではないけど、時間が限られるというのはその終わりを意識してしまうということで。家から帰ってきて寝るまでの時間あとどれくらいだなーとか、1時間は本読みたいから何時にはお風呂入んなきゃだなーとか、無意識に終わりを感じてしまって窮屈に感じる。(やっぱりネガキャンじゃん)それはいま会社に入りたてで気持ちに余裕がないからとかもありそうだけど。


でも、日常をそうやって過ごしていると、たまにある余白がとことん楽しくって心地良くって最高に思える瞬間がご褒美としてもらえるときがある。例えば、友だちと座敷のある喫茶店でコーヒーを飲みながらおしゃべりしながらダラけていたら、外がゲリラ豪雨になって「しょうがないからもうちょっとゆっくりしよっか」って言って、もう一杯コーヒーを頼んでしゃべるともなくゆったりとまどろんでいるときとか。かなり具体的!
そういうご褒美に遭遇すると、時間が有り余っていたときよりも新鮮に楽しめてとても良い。だから仕事を頑張ろうとは微塵も思わないけれど、頑張ってよかったなと思うのです。やっぱりネガキャンじゃなかった。
いまはとにかくいやはや熱海くんの3巻の発売が待ち遠しい。8月9日要チェックです。

お供にinstant CytronのChange This Worldを聴くと最高です。


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