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【早朝作曲】祖国朝活 回顧録 #3

 猫を2匹飼ってるんですけど、このまえ暗闇に猫の眼光が輝いていたので「可愛いなぁ〜」とか思って見ていたら、水の補給を訴えて点滅してる加湿器の光でした。

 どうも、祖国で鍵盤を担当しているヲクヤマです。朝活も今回(2月16日)で3回目を迎えまして、朝5時起きにも慣れてきたなと思ったのも束の間、今回は色々とイレギュラーな事態が起こりましたね。

 ギター伊藤が、僕の40回のモーニングコール攻撃にも負けず昼まで寝続けたり、ボーカルAnisoninさんが骨折(!?)していたり。というわけで、ギター不在の3人体制ではあったものの今回も非常に手応えのある楽曲が生まれたので、早速紹介していきましょう。


祖国朝活#3(2月16日)について

<参加メンバー> 左からAnisonin(Vo)、ヲクヤマ(Key)、加藤(Ba)

第2回の配信アーカイブはこちら↓


 今回はいっちゃん(ギター伊藤)不在の編成だったので楽曲にアソビを持たせることが難しく、最初の20分ほどは僕がギターを弾いたり、加藤くんが鍵盤を弾いたりと試行錯誤しながら進行していきましたが、なかなかに難航しました。

お互いにしっくりこないまま、ただ「まぁまぁまぁ」と濁すヲクヤマと加藤

楽曲①「セメント吾郎〜逃走中〜」

 その後結局ヲクヤマが鍵盤、加藤くんがギターというスタイルに落ち着きますが、直ぐに加藤くんが良い感じのリフを発明します。北欧感があり、アンビエント/シューゲイザー/ノイズミュージックあたりに向かえそうな、針葉樹が立ち並ぶ湖の辺りのような。

 先日の朝活で作曲した曲からのクロスフェードで入ったら良いのではという加藤くんの天才的な発案を元に、イメージをより深く共有しながらイントロ→Aメロ→Bメロと流れが完成。

 こういったタイプの楽曲に激しい展開は不要なので、AメロとBメロを繰り返していこうということになり、一旦コード進行編は終わりメロディー作成へ。

「違うメロディー全員歌うとか良さそう」という天才発想をかますAnisonin

 Aメロのメロディーがふわっと固まっていく中、Anisoninさんが3人が全員別のメロディーを歌うというアイデアを発案。実際にやってみると、めちゃくちゃ良い感じ!

 それを受けて「各々のメロディーを最初は楽器で演奏して、それがどんどん声に変わっていく」という、これまた天才的なアイデアを加藤くんが発案。

 配信内ではうまく咀嚼できておらず頑なに声のメロと楽器のメロは分けた方がいいと主張しているヲクヤマですが、記事を書きながら配信を見返してたら最高のアイデアだと思えてきたので、是非これも試してみたい!

 Bメロはメロディーに加えて最後にリタルダンドすることも決まって、より楽曲の輪郭が鮮明に。

リタルダンド(ritardando イタリア語)は、音楽の速度標語の一であり、テンポを次第に落としてゆく表現方法を指す。

出典:Wikipedia

 という感じで、わずか30分足らずで楽曲の核が完成。天才か?
仮タイトルも無事「セメント吾郎〜逃走中〜」に決定し、この曲の制作は一旦ここで終了。

ヲクヤマのネーミングセンスに感嘆する加藤とAnisonin

楽曲②「バラミエ」

 セメント吾郎〜逃走中〜が一段落して談笑している最中、加藤くんが「持ってきたフレーズがあるんですけど…」と、はにかみながらギターを弾き始めます。

 これが、めちゃくちゃ良いんだ。窓越しの街と、遠くに見える海のさざめき。聴き終わった途端、僕とAnisoninさんは「めっちゃ良い!」とハモりました。加藤先生によるコード進行講座を受講し、僕が完璧にマスターしたところでようやく楽曲制作がスタート。

はにかむ加藤くん

 ヲクヤマと加藤くん、Aメロの4コード目に別のコードに旅立ちたくなります。いろいろと模索する中、加藤くんが良さげな航路を発見。その後の道のりを二人で話し合いつつ展開していきます。

 Bメロは加藤くん発案のコード進行の形がめちゃくちゃ綺麗だったので、その形を維持したまま全音転調するという、祖国っぽいアプローチを決行。結果、潮風感マシマシにすることができました。記事書いてて思ったけど、アコーディオンとか入れたら面白そうだなぁ、どうですか?

 Bメロの出だしはとても良い感じなので、イントロ最初のコード(E/F#)に戻るための道筋を探っていきます。戻り方はE/F#に向かってF#/G#から半音ずつ下がっていくことに決まったので、次はそのF#/G#に向けてどうするかを決めていく。こんな風に、音楽は時に感覚的に、時に数学的に作っていくのが楽しいんですよね。わかる。

あまりの楽曲の良さに思わず「天才しかいねぇな・・・」と呟くヲクヤマ

 Bメロのコード進行も無事決まり、そのあとの展開をなんとなく演奏。この先も同じ展開はせず、一方通行でコードが進行するような楽曲にしていくのはどうかと提案したところ、加藤くんが誂え向きなマイナーシックスの海を持ってきてくれました。ありがたいですね。次のセクションをワンコードで進行することに決めたところで、時間も迫っていたのでメロディー作成へ。 

ポルタメントのアイデアに「おっしゃれ〜」の瞬間

 イントロにも歌を乗せることが決まり3人でメロディーを検討。ふと良メロが降ってきたので歌ってみたら見事採用。Aメロへの繋ぎは加藤くん案のポルタメントで落ちていくことに決定。おっしゃれ〜。

ポルタメント (portamento) は、ある音から別の音に移る際に、滑らかに徐々に音程を変えながら移る演奏技法である。旋律を情感豊かに歌うために使用される。

出典:Wikipedia

 なんと、ここで終了の時刻(9:00)に。しかし、次に予定のあるAnisoninさんが30分くらいならいけるということで、30分のロスタイムへ突入!

 延長後すぐ、フックとなるポルタメントを多用した加藤くん案のおしゃれなAメロのメロディーが完成。Bメロの歌い出しを加藤くんが発明し、それを僕が広げる形で歌ってみるとAnisoninさんから「薔薇見える」とのお褒めの言葉を頂戴しました。これが仮タイトル「バラミエ」の由来ですね。

 しかし1つの曲でも違う人間が部分部分で細かくメロディーを決めてるの、なかなか面白いですよね。一人じゃ成し得ない素敵なこと。

「バラミエ」誕生の瞬間

 その後、良いメロディーが生まれたのでそれに引っ張られる形でBメロのコード進行を少し修正。さらに、次の間奏(イントロっぽいことをしている箇所)にも歌を入れることが決まり、繋ぎをめちゃくちゃ考えます。

 この頃にはもうみんな疲れてるから、1つのセクションを片付けるのにもめちゃくちゃ時間掛かってました。休憩って大事。

Anisonin「朝から頭使いすぎて脳が痩せちゃう〜〜〜」

 時間は掛かったけど、なんとかここまでのメロディーが完成!この時点で時刻は9:20だったので、最後に通し演奏(うろ覚え)してこの日の朝活は終了。

 お疲れ様でした!


最後に

 ということで、祖国朝活#3のまとめでした。いかがでしたか?僕は慣れない長文を打つのに疲れました。現在時刻は朝の5:18。今日が朝活ある日じゃなくて本当によかったです。

 朝活配信やnoteを始めたのは、楽曲ができていく過程を皆さんにも楽しんでもらうため(あと少しでもバンドの収入を増やすため)なので、この記事もそんな風に受け取ってもらえていたら嬉しいです。次回はデモ音源付きの記事(有料含む)になる予定なので、そちらも是非購読してもらえればと思います。

 ここまで読んでいただいてありがとうございました!
 あ、よければ祖国のYouTubeチャンネル登録やサブスク視聴もよろしくお願いします!

【3月スケジュール】

ライブ

日程:3月10日(日)
場所:吉祥寺 Planet K

【ロードショー -Day2-】
ACT:Enel / Gum Girl / SLOWBOAT / 祖国 / 宇宙団 / アンネイ / 純情マゼラン

ADV¥2,900 / DOOR¥3,400
STUDENT¥1,400
OPEN TBA / START TBA

チケット予約:https://tiget.net/events/299306
上記リンクもしくは、下記のアドレスまで「枚数+お名前」を明記の上、ご連絡ください。
motherlandband2023@gmail.com133410

朝活

日程:3月16日(金)
時間:AM6:30~9:00 ※時間は前後する可能性ございます。

↓生配信チャンネルはこちら↓

次回公開予定の記事

3/9:【制作経過報告】「終わってる終末(仮題)」について(音源あり)書き手→Anisonin

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