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4つの子宮疾患を同時に患った話し。
こんばんは。
今日は、前回の自己紹介の後の続きみたいな感じで、自分が経験した病気のことをお話ししたいと思います。
女性特有の、こういう話を書いていいのか…
迷ったんですけど…生理不順や、過多月経、不正出血がある女性で「大丈夫かな?」と受診をせず過ごしている方がいたら、ぜひきちんと定期的に受診をしてほしい。自分の体を大事にしてほしい。という思いがあり…
書くことにしました。よろしくお願いします。
私は4年前、4つの子宮疾患をほぼ同時に患いました。
ほぼ…と言うのは、次から次へと病気が発覚していったからです。
最初は子宮頸管ポリープ。
次は、子宮分娩ともいわれている内膜下筋腫。
そして、子宮内膜異型増殖症。
それから、子宮体癌。
子宮頸管ポリープ自体は、病気というほどでもなく、診察を受け内診をしている時に麻酔もなく処置出来ました。
そもそも、なんで私が婦人科を受診したのか。
この後はまずそこからお話ししていかないと…と思います。
私は、ずっと生理不順で。
生理が来たり来なかったりは普通。
来たらきたで出血量が多かったり、終わらずずっと出血が続いていたり。
かと思えば、極端に量が少なかったり…
本当に不安定でした。
そんな私が初めて婦人科を受診したのは、中学3年の終わり。
量の多い生理が1ヶ月以上止まらなかった時です。
心配した母が連れて行ってくれました。
この時に初めての内診を経験。
恥ずかしさより、原因が知りたい気持ちの方が大きかったです。
結局、ホルモンバランスが悪いのと、受験のストレスだろうということでした。
その後も、相変わらずの不順な生理が続いていたので、定期的に婦人科を受診していました。
そんな中、30歳を過ぎたころからキチンと毎月生理が来るようになりました。
あ~良かった!とすっかり安心していたのですが・・・
40歳を過ぎたころから、生理以外の不正出血が来るようになり…
久しぶりの婦人科受診。
その度に、子宮頸がんの検査をしましたが異常なし。
そんな状態が何年も続いていたあるときから、不正出血が止まらなくなりました。
少量ではあるものの、ずっと血が出るのです。
もう、本当にストレスと不安でいっぱいでした。
そんな状態から、生理自体の出血量が異常に増えていき・・・
ネットで調べた病院へ行き、子宮頚管ポリープだと言われ処置してもらいました。
長い生理不順で、初めて原因がありホッとしたのですが・・・
「ポリープが原因だとしても、出血量が多すぎるから、他にも原因があるかも知れません。またもし出血したら受診に来てください」
と・・・
その後は出血はなく、久しぶりにストレスから解放されていたのですが、2週間くらいしてからまた出血があり・・・
再度、受診。
すると、内診を終えた先生がなにやら重い雰囲気で私にこう言いました。
「子宮分娩が見つかりました。内膜下筋腫ともいうのですが・・・」
と私にどんな病気なのかを説明してくれたあと、
「うちでは手に負えないので、日赤病院へ行って診てもらって下さい」
と、紹介状を書いてくれ、動揺してる私に看護士さんがとてもやさしく予約の取り方を説明してくれました。
今までの人生で、プチ不調はあっても、健康診断はいつも異常なしだった私。この時はまるで人ごとのようにただ信じられませんでした。
そして、日赤病院を受診。
とても話しやすく、安心できる女の先生でした。
下半身麻酔で、子宮から出てしまっている筋腫だけを採る簡単な手術で大丈夫でしょうと。
一泊二日の入院をし、手術。
その後は出血も治まり、ほっとした気分で術後検診へ行ったのですが・・・
あっけらかんとした、気さくな先生が、まじめな顔で待っていました。
「採取した筋腫を術後病理検査に出したところ・・・」
「子宮内膜異型増殖症」というのが見付かったと・・・
先生はとても慌てていました。
子宮内膜増殖症なら、ほぼ心配することはないそうなのですが、
異型
がついてしまうと、癌になる確率がとても高くなると。
この先子供を持つ事を考えてるか聞かれました。
私は、自分の年齢もあるし、子供を持つ環境でもなかったので、考えてませんと答えました。
先生は、なら、なるべく早いうちに子宮を全摘したほうがいい。ご家族と相談して連絡くださいと言いました。
さっきも言いましたが、今までの人生で健康診断はいつも異常なし。先生の診察も「はい、異常なしですね。」で終わっていた私。
今回の術後の診察も、そうやってあっさり終わって帰ってこれる。
100%そう思って気楽に病院へ行ったのに・・・
先生の話を聞きながら頭が真っ白になり。
これは現実なの? 私の体に癌? どれくらいで癌になっちゃうんだろう・・・
もう、受け入れたくない現実が頭の中いっぱいでした。
それからはもう、そのことばかり考えてしまう毎日で。
家族とも相談し、手術をしてもらうことにしました。
そして、先生にそう電話をし、姉に付き添ってもらい手術前の説明を受けに受診。
私は手術への不安から、なるべく遅くなるよう手術日を決めたかったのですが、先生が焦っていて「早くしたほうがいい。」と。その先生の様子を見てこれはただ事ではないな…と感じました。
先生がもうすでに手術室に無理を言って、手術室を開けてもらっていたからです。
それから手術までは、2週間くらいでした。
人生初の全身麻酔と開腹手術。
その先生じゃなければ、他の病院を探したり、内視鏡で採れる先生を探したりしていたかもしれません。
約10日間の入院をして、退院後の受診でそんなことしなくてよかったと思い知らされました。
病名が「子宮内膜異型増殖症」から「子宮体癌」に変わっていたからです。
手術するまでのわずかな間でもう、癌細胞へ変わっていました。
もし、他の病院や先生を探していたら、もっと期間が開いてしまって癌細胞が他にも増殖していたかもしれないので・・・
今でも先生には感謝の気持ちでいっぱいです。
手術前の検査では、癌細胞は見つからなかったので卵巣を残してくれたのですが、癌に変わっていたので今でも定期受診に通っています。
最初の内膜下筋腫から、わずか3か月の間のお話です。
この3か月間は、不安からくるストレスと、HSPという気質が重なり軽いパニック障害のような症状や、全身に痛みが出たりしていました。
身体中がズキズキ痛くて起きれなかったり、電車やトンネルの中で息が出来なくなったり吐き気がしたり。美容院でシャンプー中、顔にかけられた布でも苦しくなりました。
ストッキングをはいただけで、その繊維の刺激で肌がかゆくなったりもして。もう私は、普通の生活は出来ないのかなと・・・
朝、普通に起きて仕事に行ったり家事をしたり。ご飯が美味しいと思ったり。人に会ったり。
そんなことが出来るのがどれだけありがたいことなのか。
毎日動ける。不調もなく一日が終われる。
平凡な毎日が過ごせる幸せ。
病気をしてから、そんな当たり前の「奇跡」に気付くことが出来ました。
今の自分がいるのは、そう「奇跡」なんです。
なので私はいま、何事もなく自分や大切な人の一日が終わるだけで幸せです。
こんな大げさに思うのは、病気の後に大切な存在を亡くしたからかもしれません。
そのこともまた、書きたいと思っています。
長い文章、読んでくれた方、見つけてくれた方、本当にありがとうございます。
同じ症状がある方は、ぜひ恥ずかしがらず婦人科を受診してください。
私みたいになる前に・・・