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自転車を車にぶつけてしまったこと
2020年4月 息子の小学校の入学式前日に事件は起きました。
日曜日、昼食を食べた後から外で声がして飛び出し、ご近所さんとずっと遊んでいました。補助輪がはずれて間もない息子は、みなが器用にアパートの駐車場内を自転車でぐるぐるまわって遊んでいるのを見ていたので、すぐにみなで乗り回し楽しそうにしていたのです。
私は翌日の入学式に向けて14時から美容室だったので一人で行くのに家をあけ、帰ってきて明日の準備のためにコートのアイロンがけをしていました。
自転車に空気を入れてくると外に出て行った夫がまもなく、「ちょっとよっと」と血相を変えて私を呼び、下の家の会社の車に息子が自転車でぶつかったというのです。
ぶつかった瞬間、そこの家のご主人がすごい剣幕で息子に怒鳴りつけてるのを見た夫は慌てて私に言いにきたのでした。
二人で階下に謝りに行きました。みんなで話してると同級生の子がそこの家の子もうちの車にぶつかったことあるよと何度も言っていて、子供がしたことだからとそこのご主人も許してくれました。
が、他の車にぶつかったら大変と、うちはうちのルールを作りました。
車ないときならいいけど、基本的にアパートの前で自転車に乗るのは禁止としました。
それからまた夕方、ご近所さんとアパート前で遊んでいて、様子をみるとまたみんなで自転車に乗ってるので、ママも近くにいたため、私は勇気を出して我が家で決めたルールを伝えてみました。
が、そこの家ではこどもが遊びたがるのを阻止するのは難しいという感じでした。
ぶつけられた家も我が家もアパート前では自転車は禁止というルールにしたのですが、一軒だけOKにしていたので、そこの子たちはその後ものっていました。息子も乗りたがり、ないたこともありましたが、守りとおしました。
このとき、みんなが禁止にしてるんだからそこの家も禁止にすればいいのにと私は不満に思いました。
誰かが自転車に乗りだすとみなが乗りたがるのは当然です。
でも、相手の思いを尊重するということを私はこのとき学びました。
相手には相手の都合、事情があり、それをわたしがとやかく言うことはできないということに気づきました。
そのうち息子も家では禁止なんだと受け入れてくれ、そこの家庭の兄弟たちが自転車にのっていても見守りながら遊ぶようになっていきました。
親子共々、成長させてもらってるなーと感じた瞬間でした。