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ゲームマーケットに初出展した時の話
2024年11月16日の土曜日、ゲームマーケット2024秋に初出展しました。
サークル名は【ぼうしや】
販売したゲームは【MOOON】
これはその時の記録です。
⒈宣伝活動
人生初のボードゲーム製作。
知名度ゼロからのスタートだったので、事前の宣伝が重要だと考えていました。
マーケティングの知識も経験も無いので、インターネット上に先人が残した記事を読み漁り、自分ができるものは片っぱしから実践。
以下、効果があったと思う順番に紹介します。(個人の感想です)
プレゼントキャンペーン
どれだけ購入に繋がったのかは不明ですが、Xのインプレッションは断トツで伸びたので、定量的に効果ありと判定。当選したにも関わらず、追加で1個ご購入いただいた方もいらっしゃいました。感謝。
取り置き予約
宣伝というよりも「もしかしたら1個も売れないかもしれない」という不安を払拭するための精神安定剤として必要なものでした。ご予約いただいた皆さんのお陰で僕は今生きています。
デザイナーズノート
けっこう読んでいただけたので書いて良かったです。僕自身がボードゲームの製作秘話や体験談を読むのが好きなので、もっとみんなも書いてほしい。
Xの宣伝ポスト
カードの紹介をしたりイラストを描いたり試行錯誤してみましたが、あまり手応えは感じられませんでした。まだ何の実績もない無名のサークルなので、これから時間をかけて育てていく必要があるのでしょう。そんな中でもいいねやリポストしてくれた皆さんのお陰で僕は今生きています。
公式サイトのブログ
PV数が見れないので定かではないですが、ほとんど読まれていない気がします。開催1週間前ぐらいから記事の数が増え、投稿から1〜2時間経つとトップページの新着から消えるし、そもそも直前はサイト自体が重くて開けないし。悲しい。
⒉設営
いよいよゲームマーケット当日。
ゲームの製作や宣伝はひとりで行いましたが、当日は別の界隈で知り合った飲み友達2名に手伝ってもらいました。
ひとりは、スターウォーズ大好きなプログラマー。
(以下、ジェダイとする)
もうひとりは、1歳半の子を持つ営業マン。
(以下、営業マンとする)
営業マンは家庭の都合で午後から参戦となったため、ジェダイと8時半ごろに会場入りして設営開始。既設の長机に布を掛けてPOPを並べるだけの簡単レイアウトなので、1時間も掛からずに設営完了。
のぼりのポール(ゴールド)とマスコットキャラクターの人形(レッドニーくん)はジェダイが作ってくれました。フォースのちからってすげー。
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![](https://assets.st-note.com/img/1731905780-ntfMZJbqdNQC4PS0T1WcDlEs.jpg?width=1200)
⒊開幕と静寂
11時のベルが鳴り、いよいよゲームマーケット2024秋が開幕しました。
入場は2段階に分かれていて、11時に早期入場のお客さん、12時に一般入場のお客さんというシステムになっています。
前日のイメトレでは早くもここで人だかりができていたのですが、現実は残酷でした。目の前を高速でお客さんが通り過ぎて行きます。ジェダイと引き攣った笑顔で声掛けをしましたが、誰も足を止めない。目も留めない。
一人だけ外国の方が足を止めていただき、興味深そうにPOPを見ていましたが、「Nice」と一言だけ残して去って行きました。あの時「Thank you」と言えなかったことを後悔しています。
この時、ゲーム製作に没頭していた7ヶ月の日々が走馬灯のように頭の中を駆け巡っていました。そして、最悪の結末を覚悟しました。このまま引き攣った笑顔で7時間を過ごし、僕のゲームマーケットは終わるのだと。
⒋夜明け
11時半ごろ、2人目の来訪者が現れました。
きっとこの人も「Nice」と言って去って行くんだろうと思っていたら、なんとご予約いただいた方でした。
「記念すべき最初のお客さまです」とお伝えしたところ、「面白そうなゲームなのに」と言っていただいたことを僕は一生忘れません。
そこから少しずつ客足が増え始め、12時の一般入場が始まると一時的に2人では回せないぐらいの接客に追われる状況になりました。
今回「試遊あり」のプランで出展したんですが、試遊で1人拘束されると他の接客は全て1人で対応することになるので、2人では厳しいことがわかりました。最低でも3人は必要で、4人いると余裕をもって対応できるでしょう。
「1個も売れない」という最悪の状況は免れましたが、ここで別の不安が頭をよぎります。
あと6時間も体力がもつのだろうか。
1年前、別のイベントに運営として参加した時、長時間立ちっぱなしで足を攣ってしまったジェダイの姿が脳裏に蘇りました。
⒌営業マン
ヒーローは遅れてやってくる。
僕とジェダイの命の灯火が潰えようとしていたその時、営業マンが到着しました。あと30分遅かったら、本当にダメだったかもしれません。
営業マンは、水とリポビタンDを買ってきてくれました。事前に用意していた水はだいぶ前に飲み干してしまい喉がカラカラだったので、非常に有り難かったです。水分は多めに準備するようにしましょう。
ここから3人で回していくことになるのですが、営業マンが持ち前の営業トークでお客さんを呼び込み、僕とジェダイで試遊orお会計という黄金のトライアングルフォーメーションが完成しました。
「ゲームマーケットの売れ行きは事前の宣伝で決まる」という話を聞いたことがあるんですが、僕達のような無名のサークルには全く当てはまらなくて、むしろ当日どれだけお客さんを呼び込めるかに懸かっていると感じました。
15時ごろに目標としていた数は売れたので、少しペースを緩めても良いかなと思ったのですが、営業マンは「まだいける、まだいける」と呪文のように繰り返していました。
ジェダイは「このあとのビールは絶対に美味い」と言っていました。
僕は良い友達に恵まれて幸せだなと思いました。
⒍至福
少しだけ自慢になりますが、昔から尊敬していたゲームデザイナーの方に【MOOON】を遊んでいただけたのが本日のハイライト。これだけでも出展して良かったと思いました。ちなみにゲームは僕が勝ちました。
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⒎閉幕
16時ごろから徐々に客足が緩やかになっていき、18時に閉幕。終わってしまえばあっという間の7時間でした。
ご購入いただいた方、応援していただいた方、「Nice」と言っていただいた方、そしてゲームマーケット運営の方、全ての方に感謝しています。
![](https://assets.st-note.com/img/1731911277-skmOR9LdVoASMieH57h02x3I.jpg?width=1200)
⒏あとがき
目標にしていた数の1.5倍ぐらい売れたので、個人的にはこれ以上ない結果になったと思っています。フォースの力とプロの営業力を目の当たりにした1日でした。
この経験を踏まえて、次回のゲームマーケットにも出展したいと考えています。
評判次第では【MOOON】の拡張版を作りたいと思っているので、もし今後【MOOON】を遊んでいただく機会があれば、感想など教えていただけると嬉しいです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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