『僕はセンスがない⑤』
タッチーです。
今日は高校時代のバレーの話をしていきます。
僕は人生で初めてチームプレイを経験したのです。
僕は集団で何かすることが人生であまりなかったんです。
その理由は別な時にお話し致します。
バレーボールは初めてやるスポーツでした。
ど素人が本気でやったらどこまで伸びるのだろうか
とワクワクがいっぱいでした。
当然のことながら
周りは小学校のころからずっとやってきた猛者ばかり。
たとえ初心者でも中学はソフトテニス、野球、サッカーでエースとして活躍していたエリート達が同期でした。
はっきり言って絶望を感じます。
僕は腰を故障して回復したばかりです。
体はあまり鍛えられていません。
「これはやばいな」と一瞬で悟りました。
バレーのセンスは皆無。
スタートしているのに終了のアラームが鳴り響く感覚に襲われました。
そう。
「僕はバレーのセンスがない」
でも大丈夫です。
僕は努力の天才ですから。
オーバーハンドレシーブ、
アンダーハンドレシーブ
サーブレシーブ
スパイク
の四つでバレーは作られています。
感のいい方ならもう分かってしまいますね。
そうです。
一つ一つのレベルを上げれば上手くなります。
ここに気がついたらあとは単純にですよね?
上手くなるまで全てをこなせばいいんです。
ただ問題が一つありました。
環境と時間がなかったんです。
さあ、困った。
どうしよう。
ここで見つけたのです。
体育館裏は誰も使って無かったのです。
僕の高校は強いわけではなかったので
朝練はなかったです。
ここからが快進撃のスタート。
朝5時に起きて6時半まで勉強をし
7時から8時10分まで体育館裏で永遠に壁あて
を始めました。
ボールを打つスパイクをしてどこに跳ね返るかわからないボールをひたすらに落とさないようにレシーブ。
これを半年続けていったら
周りのエース、エリート達と張り合うことができるまでに成長しました。
なんならボール捌きは僕の方が上で
果てしない時間をボールコントロールに費やした僕は
ある意味無双してました。
まあ汚いいい方をすればもて遊び、手のひらでコロコロ転がして楽しんでました(笑)
ボールコントロールだけでいったら経験者よりも僕が上。
僕に敵うのは県選抜レベルのスーパーエリートでした。
ちなみに彼は大学にスポーツ推薦でいくほどです。
まあ経験者からしたらムカつくと思います(笑)
ど素人のセンスないやつが
知らない間にパワーアップしていて
自分が遊ばれてるんですから。
しかも、一つだけでも叶わないと思い知るんです。
そりゃ面白くないですよね。
なので向こうはパワーで反撃してきました。
もちろん僕はやられるがままです。
しかし3日後、攻略できたのです。
それはなぜか?
僕は努力の天才だと思い込んでます。
ほんとはただのお馬鹿さんなんですが。笑
相手の癖、角度、パワーを全て計算して
ポジション取りを確実に合わせていきました。
こう考えると気持ち悪いですよね。。
ど素人に3日後に攻略されなんて。
僕はひたすら観察をしました。
ずっと見学だったのです。
なぜなら、三日間練習試合。
相手はずっと出てたんですから。
僕はベンチから食い込むようにやられた相手だけを観察していたのです。
攻略した日、流石に嫌われました笑笑
もうお前とはパスをしないと。
あ、ちなみに経験者の先輩です笑
この時の僕は相当性格が悪くなっていましたね笑
もう人の悔しい顔を見るのが楽しくてたまらなかったんです。
まあ嫌いな先輩達を黙らせるにはバレーで勝つしかできないですからね。
そんな時問題が発生したのです。
腰をまた故障。
動くことをドクターから辞めるように言われました。
ここからが地獄の始まりです。
痛みが治るまで二週間が経ちました。
なんということでしょう。
まったくボールの感覚がないのです。
まるで初めて触れたかのように。
この時はかなり悔しかったことを覚えています。
そこから半年後
2年続けてきたバレーを三年生に上がるタイミングで辞めることにしました。
腰の治療に専念したのです。
3ヶ月かかりました。
その後、近くの社会人バレーボールをちっちゃくやり、
上手く出来ずにゆっくりとバレーをして
専門学校の勉強に専念するようになり
バレーから手を引きました。
このように、センスがない僕は
努力だけで経験者を倒すことができたのです。
センスがなくても経験者より上にいけることを
証明したのでした。
正しい努力は嘘をつかない。
これだけははっきり言えます。
また会いましょう。