新感覚！解決しないミステリー小説ロンドの旅 Part2ソナタの旅 Chap4アンカッシュの事件

14.命脈

　"プラン"はそうやって届くんですね。初めて知りました。その時何か気になったことはありますか？

　今でも覚えているわ。その紙から感じた"オーラ"を。言葉で表現するのは難しいわね。悪魔、不気味、不吉、恐怖…いや"漆黒の何か"とでも言っておこうかしら。

　"オーラ"…ですか。

ソナタには"オーラ"と聞いて思い当たる節がある過去何回か"漆黒の何か"を感じたことがあり、それは正に"オーラ"だ。いずれも異なる人物から感じたのだが"プランナー"の正体へと繋がる唯一の手掛かりであり、同時にソナタの次のアクションが決まった。

　ええ。私が協力できるのはこれだけ。じゃあ怖い人に捕まる前に行くわ。

　ダメです。私たちから少しでも離れたら貴女は殺されます。

　私"たち"？

　はい。周りに私の仲間が待機しています。自首をする気ならボディガードとして警察署まで同行させますよ。

　…聞きたいことはたくさんあるけど深入りするなと女の勘が言っているわ。私まだ死にたくないからお願いできるかしら。

　喜んで♫罪を償ってまた美味しい料理やお酒をこの国や世界の人々に振る舞ってほしいです。その時は私もぜひお邪魔します！

　あはは。分かったわ。ありがとう。

　そういうことだから、あとはよろしくね。あの"姉弟"のほうも頼んだわよ。私は"オーラ"を追うわ。

ソナタはオーナーとの会話中ずっと通信をしていた旧友に向けてメッセージを投げかけた。

　おいおい。それはできないねぇ。彼女のボディガードと"姉弟"は赤縁メガネたちに任せて俺はお前と同行するよぉ。これ以上ソナタ1人動いたら、本当に殺されるからねぇ。

　…そうね。当分まだ殺られる訳にはいかないからお願いするわ。やられっぱなしは私の性に合わない。これから反撃開始よ！！

　　よぉし、じゃあ行こうかぁ！！

ソナタと旧友はお互いを鼓舞し、"プランナー"の正体を暴くため動き出した。今回もソナタ自身の手では"解決しない"事件となったがあとは仲間たちに託し、やるべきことをやろう。

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