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近所の潰れそうな電気屋に、お金を握りしめた老人たちが長蛇の列をなす怪談があるんだが
こんにちは。ぶたおです。うちの近所の怪現象です。
そうなんですよ。誰も利用してない町の電気屋ってのが、どの町にも一つや二つあるじゃないですか。ショールームも何もあったもんじゃないという狭小な店舗で、メインは工務店的な現場仕事がメインなのかな?っていう、いかにも昭和なナショナルとかパナソニックとかの看板かかってるそういう関係の店(うちは関西で、しかも松下電器=パナソニックのお膝元の京阪沿線なので特に?)。
そんな普段は、誰の注目も集まらない店がですよ。年のうち何回かかはどえらい大行列になることが発生しはじめたんです。それもただの大行列ではなくて、周辺のブロックの裏側まで列が伸びてるという、ほんととんでもないレベルで。並んでるのは主に年寄りで、みんな万札を握りしめて並んでいるんだから、ただならぬ不穏な何かを感じます。
「もしもし、ちょっとお尋ねしますけど、これは一体……?」
と聞ければ良いんですけど、聞きたい欲求に駆られたりもしましたけど、今のところは聞かずに過ごしてきました。なんかネタバレというか、聞いてしまうとつまらない真相がありそうで。普段は目立たない電気屋が、唐突に闇の活動をはじめたみたいで、なんか勝手にゾワゾワしてたんですよね。
でも、今回は行列を眺めててうっかりピンときてしまった。もしかしたら、これを読んでる方の何人かは「それってあれじゃない?」と、ピンときてる鋭い人がいるかもしれません。あなたの地域にもあるかもしれませんね。そうなんです。それです。みんながお金を握りしめて並んでるということは、なんかの金券的なものへの交換じゃ無いかと。わりと列の進む速度も早めなんですよね。しかもみんな三万円とか定額の現金を、何かにすばやく引き換えてる雰囲気がある。
なんかそんな地域の商品券ってあったような?
検索したらすぐに出てきました。噂に聞く地域のプレミアム商品券ってやつでした。その商品券の引き換え場所というやつが、この区域ではこの電気屋さんになってたんですね。うちの市だと5000円買うと5500円分になるらしいです。いうたら10%しかお得にならないけど、ちょうど消費税ぶんではあります。
何も無いよりは得ではありますが、「それでこんな長蛇の列なる!?」ってくらい長蛇の列になってましたので、みんなの気持ちとしては、どうせスーパーとかで食料品など買い物するぶんで消費税とられるなら、先にお金を積んででも引き換えしとこうってことなんでしょうね…。
自分はこの手の商品券については、どうせそんなお得じゃないだろうとタカを括って、全くチェックしてなかったんですが、みなさん熱心にチェックして買ってたんですよね。市民の切実な思いを見たとともに、増税や物価高でなんともならない現実を、自治体単位でカバーしようとしてるという息苦しさも知りました。
これつまりそういうことやんなあ?消費税を無しにしたらスマートに解決やねんけど、国は絶対にやらへんから、地域でこういう疑似的な救済策でなんとかしてるんですよ。この長大な列は、消費税10%という重税に苦しんでる人が具現化されたものといっていい。そういうことが起きてるとは何も知らずにいました。
もちろん僕自身、そんなお金に関して余裕があるわけでもなく、はっきりいって今年から収入が減ってしまい苦しいんですが、地域券の類は生活スタイル的にあんまりお得に感じなくて、昔からノーチェックだったのです。でも政治家たちは、庶民がなんとか10%浮かそうとして、めちゃくちゃ並んでるとか、もっと知らんやろし、知りたくもないやろね…。
これこそがリアルな実話怪談というやつではないでしょうか。こんなんで消費税をさらに増税したらどうなります?トランプ批判してる場合じゃないですよ。日本政府もなかなかにヤバいですよ🙀