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「リスニング教材をやっているんですけれど、なかなか聞き取れる様になりません。」


「リスニング教材をやっているんですけれど、なかなか聞き取れる様になりません。」
という相談を受けまして、こちらについての解説になるんですけれども
そもそもまず、ゆっくり言って分からないのに、当然、早く言っても分かりませんので
「ご自身のスピードに合った形でやって頂く」と言うのがポイントになります。

こちらを動画でご覧になりたい方はこちら
【No230】生徒さんの相談 どうやったらリスニング力が上がるのか?

はっきり言ってしまうと、私もリスニングは物凄く苦労したんですね。
昔、カナダの語学学校に行っていたんですけれどもESL(English as a Second Language)スクールで始めは「会話」と「リスニング」このクラスを8週間取っていたんです。

午前中だけですね9時~12時の2コマだけ受けて、お昼ご飯を食べて帰ると。
フルタイムの方もいらっしゃるんですけれども、私はお金の関係でパートタイムで実質カナダにいて、語学学校に行っていたのは、この8週間だけなんです。
それも午前中だけ。あとは実地と、カンバセーションクラブを活用して学んだんですけれども。
その時、やはり英語のリスニングが全然上がらなかったんです。

それで、相談しに行ったんですね。このビデオを何回もご覧になっている方はご存知だと思うんですけど、私はこっち(左の)耳が聞こえないんです。


左耳が聞こえないので、例えば、両目は見えるんですけど、両目で見る時と片眼で見る時ってやっぱりちょっと違うじゃないですか。
ですので同じ様に両耳で聞こえるのと、片耳で聞こえるのとでは周波数の関係があって、だから聞き取れないんじゃないかって、こういう風に思ったんですね。

で、結論から言うと、全然関係なくて、気にしなくて結構なんですね。
でもなかなか伸びなかったんですね。一般的には伸びないでそのまま終わってしまう。
クラスのレベルが上がらないでそのままになってしまうんですね。
で、その時に、どういう風にやっていたか。例えば、色々ありますけれども
「What’s going on?」とか、何百回聞いても分からなければ答えられないわけですから
見てみると「What’s」「going」「on?」なわけですね。これが分かった上でもう1回聞くんですね。「What’s going on?」そうすると、最初よりは聞き取れているんですよ。
大体はですね。だから最初よりも聞き取れているので、これでもう実力が上がっているという事になるんですね。



これ、ダイエットも英会話も、物凄くシンプルなんですね。
私は、いつもダイエットの話をさせて頂くんですね。
例えば、食事制限をして太ることがあるかっていう事なんですよ。
食事制限をして太る。食べないで太る。あり得ないですよね。
食べなかったら痩せるわけですよ。毎日、適度な運動をして太るっていう事もないですよね。
物事はすごくシンプルなんです。だからもう答えは出ていて、カロリー消費をして食べる物を制限すれば痩せるって決まっているわけですよ。

なのに結局「何とか式」とか「何々しながら」とか皆さん結局、人間は楽な方向に行くんですね。
以前、私が義兄に言われたんですけれども、英語の本を出すのに「これだけ一生懸命やれば英語は伸びます」と言う本を出しても誰も買わない訳です。


何故かと言ったら、当たり前な訳じゃないですか。「一生懸命勉強したら頭が良くなります」と言う本は、誰も買わない訳です。
だから「これだけやれば」とか、こういう様な「そうなの?本当なの??」と言う方が、タイトルとしては良い訳です。

よく「7時間で3年分の英会話を習得する」とかありますけれども


「1週間で出来るようになります」とか「1週間で3年分の英会話が学べます」とか、これが本当に出来るんだったら、学校に行く必要はないです。
わざわざ1週間で出来ることを3年掛けてやる必要ないわけですよ。
だからこれは、真に受けてはいけないという事なんです。良いですか。真に受けちゃダメですからね。

結局、
近道はないという事なんです。これが結論なんですね。近道はないんですね。
「聞き流しながら」とか「これだけやれば」とか騙され過ぎです、はっきり言って。


私たちは大人なんですから、その辺は、あくまでも「キャッチコピーだ」と言う風に思って頂きたいんですね。
これは、頭の悪い方がと言ったら語弊があるかも知れませんが、頭の悪い方が騙される、騙されるつもりはないんですけれども、引っかかっているわけですね。


じゃあどうしたらいいかという事なんですけれども「魔法はない」訳ですね。

魔法はなくて、近道も無いんです。
だって実際、私がカナダに行ってESLスクール・語学学校に、8週間行ってて、それでもなかなか上達しなかったなって実感だったんですよ。
だってそもそもカナダですからね。良いですか。語学学校も英語環境・学校以外の環境も
英語環境ですよ。その状態で8週間やって、それでもなかなか「ん?」っていう感じで上達したっていう感じはなかったです。


それなのに週1回ただちょっと来ただけで、何もしなければ、これで上達を実感するという方がおかしいんですよ。
じゃあ私が上達を実感したのはいつか?という話なんですけれども、その後でした因みに。
8週間の後ですね。まぁ6週間7週間、それなりにやっていましたからね。

具体的に何をやったかという事なんですけれども、これは非常にシンプルで繰り返し聞いて、TOEICとかだったらリスニングの問題があったらやるんですよ。
「やる・回答する・間違える」で、この後なんですよ。間違って、見直しをして「もう1回聞いて」下さい。良いですか。ディクテーションも同じです。
3回、5回と聞いて、書きとっていくんですね。書き取った後に、もう1回見直しをするという事なんです。
そうすると、最初と最後で若干ですけど、聞き取れる様になると思うんですね。


自分の言えることしか聞き取れません

自分の言えることしか聞き取れない。良いですか。例えば、私が昔あったのは「What ※%$#♡※÷〇?」って言われてね。
「は??」ってなる訳ですよ。何のこっちゃって事ですね。早過ぎて分からない。
結局、分からないから聞きましたね。「What are you going to do when you go home tonight?」
まぁこう言っていたんですね。「家帰って何やりますか?」と言う意味なんですがこれはもう教えてもらいました。あまりにも早くて分からなかったので。
それを聞いた上でもう一度、聞いてみて下さい。「What are you going to do when you go home tonight?」


そしたら、最初よりは聞き取れる様になっている筈なんですよ。まぁなっていなくても良いです。これを繰り返して下さい。そしたら聞き取れる様になってくるんですね。徐々にですよ。良いですか。徐々にですからね。全部じゃないですよ。ここ勘違いされる方多いんで。徐々に聞き取れる様になる。


つまり、全て一緒なんですよ。周りの方が話せない方が多いから難しいって思っているんですね。


だから逆に言えば周りの方が話せる方が多かったら、出来るのが当たり前って思いますよね。この「思い込み」も非常に重要です。
私が昔、カナダに行った時、「私は日本語と英語しか話せません」と、こういう言い方をする人がいたんですね。なんでかって言うと、カナダはフランス語もあるからなんです。
だから英語は出来て当たり前なんですよ。英語は出来て当たり前なんです。
そんな難しくありませんから。難しいって思い込んでいるだけです。
「英語は出来て当たり前」「英語は難しいと思い込んでいるだけ」これだけですからね。
思い込んでいるだけです。だから、その証拠に講演活動をする時に「この会場の中で英語を話せる方はいますか?」と言うと、殆どの方が手が挙がりません。1人とか。今、統計を取っているんですけれども50人に1人位の割合です。


50人に1人ですよ。2%ですよね。ところが「この中で泳げる方いますか?」と言うと、
まぁまぁ手が挙がる訳ですよ。で、その方に「オリンピック出ましたか?」って聞くと
「出てない」っていう訳ですね。じゃあ、この「泳げるようになります」「泳げます」って言うのは、どれ位をもってか?ていうのは、これは多分25mとか50mプールが泳げたら、もう「泳げた」と言う様な解釈なんですね。

ところが英語の場合だと、何故か「英語が出来る=ネイティブ並み」こんな風になる訳ですね。何故かって言うのは分かっていて、周りに外国人が少ないからなんですね。
良いですか。日本人の周りは日本人じゃないですか。いくら「国際化」とは言っても。だから日本なんですね。縦社会であり、細かい話をするとメンタルの部分に突入していくんですけれども。


今回、リスニングのこういった話をしたのが、ゆっくり言っても分からないから早い言葉が分からないんですね。だから徐々に慣らしていくと。
それと同時に、1回見直すという事をやって頂きたいと思います。
例えば「What are you going to do when you go home tonight?」どうですか?できました?
さっきと同じですよ。「What are you going to do when you go home tonight?」こう言いましたね。だけどこれは多分、今の方が最初に比べたら聞き取れているんじゃないかなと思うんですね。と言う事はどういう事かと言うと、これでリスニング力は上がっているか下がっているかと言ったら、当然これは「上がっている」と言う事なんですね。宜しいでしょうか。
そんなに難しく考えなくて良いです。


あともう1つです。「すぐに結果は出ません」と言う事です。ここだけ言っておきます。



私が1年間カナダでやっていて結構、稀なタイプですので皆、こんな感じじゃないです。
じゃあどうしたかと言うと「何となくのらりくらり普通に過ごして話せるようになった」ではないんですね。やっぱりそれなりにやっていますので。
なので、それなりにやると。

だから本当に行きくつ所は何かというと「そこまでしてでもやりたくはない」こうなるんですよね。だから8割の方が出来なくて2割の方ができるんです。
これすべての事に関して言えますからね。厳しい言い方ですけど。ダイエットとかもそうです。何でもそうです。だからノウハウはもうあるんですよ。
そこまでやるかどうかなんですけれども「そこまでしてもやりたいか?」と言う事なんです。
ここの熱意・情熱がある方のみが出来るようになると。覚えておいて下さい。
本人の選択ですから一番重要なのは。本人がやらなければ、私がやる訳ではありませんから。これは全ての事に言えますので覚えておいて下さい。


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