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古い電装品のリスクとPDM

旧車のライトが暗かったりセルが勢いよく回らない。と、感じた場合、いくつも可能性があります。
※「HIDやLED、レーザーと違ってハロゲンが暗すぎる!」…は、仕様であり故障ではありません。

古い配線や接点の劣化で電気抵抗が増し、ライトが暗くなるだけではなく配線が過熱して…という経年劣化は、配線の引き直しをすることで解決できます。

弊社で推奨するMoTeC PDMは、配線引き直しの際にリレーやヒューズボックスを廃し、接点を減らしたシンプル化できるため、単に引き直すだけではなく「トラブルの可能性を減らす事が出来る」という物ですが、実はそれ以外にもPDMを使うべき理由があります。

製造から何十年も経った「劣化した電気配線」をミルスペックワイヤーで引き直しても、その先に製造から何十年も経った「劣化した電装品」が付いていませんか?

すべての電装品を現代化するのは難しいので、古い電装品を使用するのは仕方がありません。ネットオークションで安く買える間は、壊れたら交換すれば良いと考える人も多いと思います。

それ自体は問題ありませんが、中古部品は「単に壊れる寸前」のハズレ品や「プロの手で修復」されたアタリ品だけではなく、「素人修理で発火寸前」など経歴が一切不明のジャンクパーツが混ざっている可能性もゼロではありません。

そんな素性の知れない電装品でも、接続して「動く」「動かない」程度の確認しかできない場合が多いと思いますが、MoTeC PDMを使えばそれ以上の事が判ります。

まず大前提として、電装品は古くなると徐々に消費電流が増えます。これは仕方がない事ですが、ここで驚くほどの超大電流が消費されているとなれば話は別です。

PDMには設定以上の電流でシャットダウンするヒューズ機能があります。一般的なヒューズのような10A、15A…のような規格品ではないので、それぞれ接続している機器が消費する電流に合わせてシャットダウン電圧を設定することができます。
まさに古い電装品の見張り番。

純正新品よりも消費電流が増えた古い部品も、現代化して低消費電流になった部品も、それぞれ最適値に設定できる事がMoTeC PDMの強みです。

さらに、MoTeC ディスプレイロガーを装着している車両の場合は、PDMに接続している電装品それぞれの消費電流を「すべてロギング」したり「画面に表示」も可能です。

このような機能はレースカーや実験車だけの物ではありません。街乗りの車輌で普段からチェックする事は無いと思いますが、「何かあった際に主治医が検診して直ぐに病気を特定できるようになる」という事は、原因を特定できず何ヶ月も修理工場から戻ってこない…という旧車にありがちな問題の解消にも繋がるのです。

これからMoTeC PDMを使ってみたいとお考えの整備工場、チューニングショップ、カスタムショップなどの業者様、自分で配線作業をやってみたいアマチュアメカニック様、御質問を頂ければ判りやすく説明させて頂きますので、ぜひ御相談ください。

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