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「HID」の電気配線

5アンペアのライトも8アンペアのモーターも、スイッチを入れた瞬間だけは3~5倍の電流を消費する、突入電流という現象が発生します。

MoTeC PDMのアンペア設定やミルスペックワイヤーの太さは、突入電流で瞬間的に流れる大電流を意識する必要は不要。一般的な電気製品と同様、定格電流に合わせれば問題ないのですが、例外が存在します。それが「HID」です。

HIDが純正装着されている車両を所有した事があれば御存知だと思いますが、HIDはロービームだけで、ハイビームはHIDではなくハロゲン灯です。

HIDは明るさが自慢ですが、スイッチONで直ぐに光りが安定しません。ジワジワと明るくなり、10秒ほど強い光を発した後、安定した明るさになります。このためパッシングのような瞬間的な点滅には向かず、ハイビームにはハロゲン灯が使われているのです。

HIDはハロゲンと比較して低消費電力な製品が多いのですが、一般的に1秒未満で終わる突入電流が「10秒近く持続する」のが、電気配線的には厳しい。

弊社では定格電流5Aで使用する際は、2倍の10Aに対応するミルスペックワイヤーを推奨していますが、HIDの突入電流では4倍の20Aを10秒間通すことになるため、より太い配線の使用を推奨します。

今どき新規でHIDに変更するケースは少ないと思いますが、HID装着車両の配線引き直し、後々ハロゲンからHIDに変更する可能性がある車輌の配線引き直しの際は、大電流を想定した太さの配線を選択しましょう。


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