Our Skyyオープニングテーマ「เสียดาย (Sia dai)」について(改)「SANAMLUANG CONNECTS 03」

『Our Skyy オープニングテーマ　「เสียดาย(SiaDai)」KSとバード・トンチャイについて その３』と言うタイトルで以前にも書いた記事ですが、全面改訂に近いのであえて別記事にしました。バード・トンチャイ、Bodyslum、Season Fiveの「シア・ダイ」についてです。歌詞については前回記事をご覧ください。なぜこんなにこの曲にこだわっているか…。前回記事を書いた頃、TwitterでOur Skyyのオープニング版の「シア・ダイ」がお好きだとおっしゃる方が居て、音源を探したんですが詳しいことは分かりませんでした。分からないことを放っておいたら気持ち悪いので調査し始めたのがきっかけです。

ここに載せているジャケット写真はすべて私が集めたCDをスキャンしたものです。前回との違いは手元に資料がある！ということです。

このシングルCD、ジャケットには「ฟังกันก่อน（まず聴くように)」と書いてあり、曲名が書いてありませんが、実はバード・トンチャイの「เสียดาย Sia Dai(残念だ)」と「เธอ...ผู้ไม่แพ้ Tur...Poo Mai Pae（きみは強いひと）」の2曲が収録されています。Discogsによると、このシングルはもとは発行年不明のレコードだと書いてあります。このシングルは後にMGAがCD化してジャケットデザインもブラッシュアップし、150バーツで発売したもののようです。
「シア・ダイ」が収録されているアルバムは1994年の「ธ.ธง (THOR.THONG) 」です。
P’Birdと女性コーラスにより、軽やかかつ爽やかに歌われています。

Bodyslamの「シア・ダイ」は原曲に比べてロック色が強く、歌声は優しいですがワイルドな曲調です。MVでは人相の悪い緑のウサギがギターをかき鳴らしますが、女性コーラスではなく男性コーラスでとんがったギターサウンドが特徴です。

こちらの2018.6.12発売の企画アルバム「พี่น้องร้องเพลงพี่เบิร์ด Pee Nong Rong Pleng Pee Bird（兄弟姉妹が歌うP’Bird）」に収録されています。こちらはGMM-GRAMMYの所属アーティストによるバード・トンチャイ・カバーアルバムです。ほかにはペック・パリットチョーク、25Hours、Peacemaker、Bie Sukrit、Sek Loso、Big Assなどスターが大勢参加しています。このアルバムに関してはまた後日書きたいと思っています。

BodyslamはToon（ボーカル・リズムギター）、Yod（リードギター）、Pid（ベース）、Chad（ドラム）、Ohm（キーボード）のロックバンド。2002年に現在の形のバンドになってから7枚のアルバムをリリースしています。

５U（Season Five）の「シア・ダイ」は、ご存知のとおりOur Skyyのオープニングに採用されています。

ついに入手しました！

Season Fiveは2009年に結成された、Ek（テノール）、J（テノール）、Jak（バリトン）、Pao（バス）の4人組アカペラコーラスグループ。
現在はMEレコード所属となっています。彼らの情報はFacebookで知ることができます。

今回彼らの「シア・ダイ」が収録されたアルバム「SANAMLUANG CONNECTS 03」を一年近くかかって、この度晴れて入手いたしました！執念です！世界中のオンラインショップを定期的に見回っていましたが、なんとサワディーショップさん（日本）で見つけました！欲しかった別のCDが入荷していたのでついでに何かめぼしいものがないか片っ端から見ていたら「MIX」のページにあったのです！年季を感じるくたびれ感が良いですね！

印象的な女性コーラスで爽やかに始まるSeason Fiveの「シア・ダイ」。アレンジは原曲に近いですが、バード・トンチャイの歌声とは違った優しい男性コーラスです。

SANAMLUANG CONNECTS 03　2007.9.22リリース
SANAMLUANG MUSIC所属アーティストによる*NOKIA5700のためのカバーアルバム。（*NOKIA5700については前回記事をご覧ください）
「SANAMLUANG CONNECTS 03」というアルバムは*SANAMLUANG MUSIC所属アーティストが、タイPOPSのパイオニア、ター・レワットの「สมปองน้องสมชาย」(1986)や、ダンス音楽のナット・ミリア「รักไม่ช่วยอะไร」(2006)などGMM-GRAMMYの大御所アーティストの名曲をカバーしたアルバムです。バード・トンチャイの曲は１２曲中４曲選ばれています。どこかで聞いたことのある曲を若者らしい感性でアレンジしていて、とても意欲的なアルバムです。当時Season Fiveはこのレーベルの所属だったので参加していたようです。
*SANAM LUANG MUSICは2005年に設立されたGMM-GRAMMYの子会社でポップスを中心としたレコードレーベル。2014年にこのレーベルはいったん解散しています。現在はอพาร์ตเมนต์คุณป้า、Vitamin D from The Sun、โคตรยิ้ม、Clockwork Motionless、Zee (ซี เวหยุทธ์)、Blues Tapeらが所属しています。

公式MVが無いものはリンクは貼っていませんが、オリジナルもカバーもYouTubeにすべて音源があります。興味のある方は調べてみてください。

1. ไหน（Nan）-SUPERSUB
　レオ・プットのカバー
2. ด้วยรักและผูกพัน（Duay ruk lae pook pun）-SLUR
　バード・トンチャイのカバー
3. รักไม่ช่วยอะไร（Ruk mai chuay arai）-MOON
　ナット・ミリアのカバー
4. ยามเมื่อลมพัดหวน（Yarm muer lom pud huan）-LEMON SOUP
　POTATOのカバー
5. เสียดาย（Sia Dai）-5U
　バード・トンチャイのカバー
6. หมั่นคอยดูแลและรักษาดวงใจ（Mun koi doo lae Lae ruk sa duang jai ）
　-MUZU
　バード・トンチャイのカバー
7. นิยามรัก（Niyarm ruk）
　-บอล จารุลักษณ์（Ball Jaruluck）+กิ กิรตรา（ Ki Kirata）
　Nuvoのカバー
8. คนไม่มีแฟน（Khon mai mee fan ）
　-ก้อย รัชวิน วงศ์วิริยะ（Koi Ratchawin Wongwiriya）
　バード・トンチャイのカバー
9. เป็นอย่างงี้ตั้งแต่เกิดเลย（ Pen yarng nee tung tae kerd luey）-LITTLE WERK
　Nuvoのカバー
10. สมปองน้องสมชาย（Sompong nong Somchai）-EXOTIC PERCUSSION
　ター・レワットのカバー
11. เอาไปเลย（Aow pai luey）-AZN&SUBURBIAN
　Microのカバー
12. กุมภาพันธ์（ Kum-pa-pun）-KID INSANE
　ピーター・コープ・ディレンダルのカバー

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というわけでついに揃った３つの「シア・ダイ」。それぞれに異なった魅力があります。今回、「SANAMLUANG CONNECTS 03」をついに入手したので約束通り記事を改訂しました。