【スト6】隙間産業キャラクターを選ぶことの魅力
格闘ゲームをプレイする際、どのキャラクターを選ぶかは多くのプレイヤーが最初に直面する大きな決断の一つです。主人公キャラクターや見た目が好みのキャラクター、性能的に優れたキャラクターを選ぶ人が多い中、筆者は「人があまり選ばなそうなキャラクター」を基準に選ぶことが多いです。いわゆる「隙間産業キャラクター」を選ぶスタイルです。
「それって得なの？」と思う方もいるかもしれませんが、筆者はむしろこの選択が自分に合っていると感じています。今回は、その理由や隙間産業キャラクターを選ぶことで得られるメリットについてお話ししたいと思います。
1. 調べ物を自分からする習慣が身につく
格闘ゲームで人気キャラクターを選ぶことには、明らかなメリットがあります。攻略情報がすでに豊富に出回っているため、コンボや戦術を簡単に学べます。そのキャラクターを使いこなすための「地図」が用意されているような感覚です。強キャラであれば、最新の調整やメタゲームの動きも注目されやすいため、情報の更新も速いです。
しかし、隙間産業キャラクター、つまり使用人口が少ないキャラクターを選ぶと、状況は大きく異なります。ネット上で情報を探しても数が少なく、攻略が十分に進んでいないことが多いです。そのため、自分で研究し、情報を集め、実際に試してみる必要があります。
このプロセスは確かに手間がかかりますが、プレイヤー自身に「調べる力」を養わせます。例えば、新しいコンボを発見したり、相手の行動に対する効果的な連携を考えたりといった応用力が鍛えられます。この能力は、他のキャラクターを使う際にも応用可能であり、キャラ対策を考える力もつきます。ただ受け取るだけではなく、自分で考えた攻略は深く記憶に残り、勝率アップにも繋がります。
情報を消費する側から、情報を発信する側へ――隙間産業キャラを選ぶことで、このような成長を感じることができるのです。
2. 対戦相手から一目置かれる存在になれる
隙間産業キャラクターを選ぶもう一つの魅力は、対戦相手にとって「お山の大将」として注目されやすい点です。「お山の大将」というとネガティブな印象を持たれるかもしれませんが、ここではポジティブな意味で解釈してください。
使用人口が少ないキャラクターは、対戦する機会が限られるため、多くのプレイヤーにとって対策が不十分であることが多いです。そのため、隙間産業キャラクターを極めることで、「このキャラの対策をしたいなら、この人と戦おう」と他のプレイヤーから指名されることが増えます。
また、キャラ対策が進んでいない分、意表を突いた戦法で勝つことができるのも利点です。対戦相手が普段対処していない動きを繰り出せるため、心理戦で優位に立つことができるのです。さらに、同キャラ使い同士の交流が深まりやすいのも特徴です。使用人口が少ないからこそ、同キャラ使いが情報交換を行ったり、一緒に研究を進めたりする場面が増えるのです。
このような環境で「このキャラクターといえばこの人」と認知されることは、プレイヤーとしてのやりがいに繋がります。特に大会や配信で活躍すると、自分だけのプレイスタイルが注目される可能性も高くなります。
3. プレイの楽しみが広がる
隙間産業キャラクターを使うことで得られるのは、対戦相手からの注目や攻略力の向上だけではありません。何よりも「ゲームを楽しむ」という本質的な部分が大きく変わります。
多くの人が使う人気キャラクターでは、どうしても他のプレイヤーと比較されがちです。「あの人の方がコンボが上手い」「有名プレイヤーと同じ動きができない」といったプレッシャーを感じることもあります。しかし、隙間産業キャラであれば、自分だけのプレイスタイルを追求する余地が大きく、他人と同じである必要がありません。
また、キャラ選択における「マイナー好き」な感覚がプレイヤーの個性を際立たせます。格闘ゲームのコミュニティにおいて、自分の選択がユニークであることは、それだけで話題性につながります。どのゲームにも隙間産業キャラを愛するプレイヤーが一定数いるため、交流のきっかけにもなるのです。
まとめ
格闘ゲームにおいて隙間産業キャラクターを選ぶことは、単なるマイナー嗜好ではなく、多くのメリットが存在します。
自ら情報を調べる力が身につく
対戦相手に一目置かれる存在になれる
ゲームを楽しむ視点が広がる
もちろん、強キャラや人気キャラを使うことにもそれなりの利点があります。しかし、自分だけのキャラクターを極めることで得られる楽しさや成長は、何物にも代えがたいものです。
もしあなたが次のキャラクター選びに迷っているのであれば、隙間産業キャラクターに挑戦してみてはいかがでしょうか？ あなたの選択が、思いもよらない新たな楽しさや可能性を広げてくれるかもしれませんよ。
完