生活が下手
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この「生活はできそう?」というのは
たいてい「仕事はどう?食って行けそう?」という意味の質問として使われていることは
知っているのだけれども、
生活そのものが下手な自分にも刺さる歌詞だ。
生活すらままならない状態では計画を立てても上手くいくはずがなく、
それも当てはまりがちだ。
Syrup16gの曲に初めて出会ったのは、おそらく去年の上半期だ。
いつだったか、どの曲が一番最初だったのか、
残念ながら分からない。
元気がない時期のことを後から思い出せなくなる傾向があるので、
YouTubeのプレイリストやTwitter、GoogleKeepなどを外部メモリのように使っていて(音楽サブスクはまだお試しで渡り歩いている)、
Syrup16gのことは運良くそういった記録に残っていたので
この秋ちょっと元気になってから再会することができた。
この「生活」という曲に関しては
もっと早く知りたかった気もするし、
前から知っていたような気もする。
どちらせよ、元気な時に聴いてしっかり憶えられてよかった。
最初に強く心を掴まれたのはこのフレーズだった。
人間は脳がバグると
悲しくないのに涙が出たり、
悲しいのに涙が出なかったりする。
つらいときも同様だ。
そのことを知っている人の書く詞だと思った。
しかし「心なんて一生不安さ」というのは
どうせ一生変わらないという風にも捉えられてしまうような書き方で
まるでネガティブ思考にも見えると思うのだけれど
なぜか伝わってくるポジティビティに励まされる。
単体で見たらめちゃくちゃ怖い言い回しだと思う。
でも初見から全く怖くなかった。
そうじゃない。
逆説的に、そんな問いはナンセンスだと言っているように聴こえる。
本当にタイミングの妙ってあるな、と思った。
己の存在価値についてちょうど吹っ切れた後にこの曲を聴いたのだ。
ちゃんと良い意味での吹っ切れである。
そんな問いはナンセンスだと心から信じられるようになったのは
ひょっとすると過去に一度この曲を聴いているおかげかもしれないのだが、そこは迷宮入りだ。
もしいきなりこんなことを言われたら響かない自信があるし
これだけだったら無責任な励ましの言葉だとさえ思ってしまう程度には
傷つきながら人生を送ってきたのだが、
この曲の中でこの一行だけわかりやすくポジティブなせいか光って見えてくるし
素直に受け止められるのは、それまでの流れから
気休めの慰めじゃない根拠を感じられて説得力があるからだろう。
サウンドの話もしたい。
ここすきポイントは幾つもあるが特に
この「思い出せないや いや」の余韻の感じ。
そして、
(この倒置法めいた歌詞も好きだ)
ここは何回も繰り返されていて正に目覚ましっぽさがある。
だんだん音程が変わり、歌い方にも変化がある様子は
寝ぼけた頭で目覚ましの音を迷惑に思ってイライラしてくるあの感覚を思い出させられた。
あまり良い記憶ではないのだが、今となっては懐かしいと冷静に思い出せる。
もう一つ思い出す光景があって、
鳴りっぱなした目覚ましが時間切れで止まっていて、停止スイッチは押されていないという状態。
こっちの方が圧倒的に多い。スマホを使うようになってからもある。
睡眠と起床に関する傾向と対策もまたいつか書きたい。
昨日とずいぶん毛色が違うって?
口調こそ違いますが、どちらも同じテンションで書いてます。
別に毎日記事を出そうと決めているわけではないので
一日空けても良かったんですが、
毎日複数の書きかけ記事を並行して進めていくうちに一つは完成する
という状況が続いて、このようになっています。
明日も投稿するかもしれないし、しないかもしれません。
──おしまい──