第2回TAB大会を終えて -ヴィクトリーロードについての解説-
こんばんは。もっちです。
第2回TAB大会、改めてお疲れ様でした。僕は最終コースとして「ヴィクトリーロード」を制作いたしました。まだご覧になられていない方はぜひ1度ご覧いただければと思います。
とにかく面白い大会になって良かったです!自分自身このような企画に携わることが初めてで、開始直前は色々不安や緊張もありましたが、始まってみれば終始楽しかったです。
そーりあさんの優勝ももちろん嬉しいですが、Syoさんが最終コースまで到達し、クリアまでやっていただいたこと、チョコさんも後日配信でクリアまでやっていただき、持ち味である粘りの部分を当日中に見れたことも嬉しく思います。第3回もどうやら企画されているらしいので、非常に楽しみです。
自分以外のコースで言うと、ホイミンさんのコースが特に盛り上がりましたね。秒数が減るのに合わせて「ドーン、ドーン」って音がするという演出が、緊張を煽るような感じがして最高でした。自分はコース進捗を見ていて、他のコースは大体知っていると思っていたので、こういった部分でも魅せられるのは凄いと思いました。
前置きはこれくらいにして本題に入りたいと思います。今回のnoteでは、私もっちが「ヴィクトリーロード」をどのように制作したのかについて述べていきたいと思います。コースについて言語化できる機会もなかなかないと思うので...
マリオメーカーをあまり知らない方からすると、何を言っているか分からない内容になっているかもしれませんが、ご了承くださいm(_ _)m
1.ヴィクトリーロードの制作に至るまで
このコースはとにかくコンセプトを決めるのに非常に時間がかかりました。りょうまさんからお誘いを頂いて、まず前回大会のコースを見返すことから始めました。特に最終コースであるたかちゃんさんの「オールドファッション」に関しては、構成が今まで見たコースの中でも群を抜いて上手いと思っていたため、生半可なコースを出すことはできないと腹をくくりました。
またコンセプトを決めるにあたって、何かしら参加者の方に関連性のあるものにしたいな〜とも思っていたため、チョコさんのマリオメーカー1のコースの1つである「ベルコンロード」をリスペクトしたいと考え、"ベルコンコース"をコンセプトとしました。タイトルも自然に被せることができたので良かったです。
マリオメーカー2になってからは、ベルコンは端の方の加速判定がなくなり、降りながら加速することが出来なくなりました。
そのせいか流行り廃りなのか、マリオメーカー2になってからはほとんどベルコンコースを見ることもなくなりました。
ですが、こういったところに目をつけることこそ僕のコンセプトの決め方です。あまりやらないことをやろうとすることで、制作のモチベーションを上げています。
2.制作の裏話
ここからは「ヴィクトリーロード」制作の裏話について述べていきたいと思います。全部について話すと大変な量になるので、要所だけにします。
まず制作期間ですが、初期案が完成するまでは大体1ヶ月程度です。表面(1面と3面)は比較的すぐできましたが、裏面(2面)の調整にかなりの時間を費やしました。
1面
ここから各面についてピックアップして述べていきます。1面は初期案から大きく変わった部分が1つあります。それがこちら。
さすがになめてました。企画コースを作ったことがないので本当に加減を知りません。皆さん、企画コースは冷静に作りましょう。
1面は最終的にかなり安定する面になったと思います。構成としても最初が比較的簡単になって良かったです。
2面
続いて2面です。2面はバネを端まで使い続けるということを念頭に置いて制作していました。先ほども調整に時間を費やしたと述べましたが、バネを持っていく影響もあり、主に2箇所苦戦しました。
1つ目は、トゲメットをバネに投げるのに合わせることです。最終的にはオンオフでトゲメットを止めつつ、ドッスンでオンオフを発動させるようにしました。
ちなみにオンオフで制御しているとはいっても、トゲメットは動き続けているので、実は微妙にズレることがあります。ここのズレを最小限に抑えるのが、まあ難しい。
最終的にはシーソーに横バネを乗せてオンオフ発動後すぐにバネに当たって加速するようにしました。そうなっていると思います(?)
正直ここはベルコンに乗る時間でタイミングが違ったり、バネの投げる場所で若干のズレが生じたりして、完璧な調整は無理そうでした。
テスターや参加者の方々のプレイを見る限りでは、そんなに悪い調整ではなさそうかなと思いました。何とかなって良かった...
2つ目はバネに乗せたあと踏むところの調整です。実はここの調整が1番難しかったです。1時期クラウンにしたり、色々と試行錯誤しましたがなかなか決まりませんでした。
この箇所の難しいところは、バネだけ先に通す必要があり、マリオが引っかからないようにトゲメットを止めておく必要があるというところです。
最終的には、トゲメットが来るタイミングにだけオンオフを作動させて、マリオが引っかからないようにすぐまたオンオフを変えるという機構に変えました。
これ、我ながらかなりいい機構になりました。
(今気づいたけど上の氷柱単体で置いてるのあまりにも不自然すぎる)
3面にもありますが、下の部分を空ける(装飾をしない)という発想は、ぱらそるさんの「躍動する生命」というコースの裏面の3段の部分に何も置かないというところから来ています。
またトゲメットやワンワンとともにスピンで降りて踏むという発想は、のいじーさんの「天極」というコースのラストから来ています。
ただ「天極」は空中で踏んでいるかつ、トゲメットが追いついてきているため、かっこよさが段違いですね。
3面
最後に3面です。完成度が1番高い割に制作が1~2日しかかかってません。フィーバータイムです。
個人的にはここがお気に入りです。最初でも言いましたが、ベルコンは降りる時の加速がつきませんが、ドクロリフトだと加速がつくので入れてみました。
また投げたボムを跳ねさせた音符に頭をぶつけているのも、こだわりポイントです。
また、やはりこのコースで特筆すべきはこのギミックではないでしょうか。このコースの作り始めでもあります。こういうギミックを思いついたときこそ制作が楽しくなるときですね。
もともと裏面の最初とかに入れようとしてましたが、これよりいいギミックがなかったので最後に持ってきました。ウケが良くて嬉しかったです。
小ネタ
コースサムネについてですが、もともと僕がチョコさんとそーりあさんの2人と勘違いしていたり、たーこうきさんが参加する予定だったりということがあったため、結構変わりました。
チョコさん…🍫
そーりあさん…🦑+ウェンディ
Syoさん…🐢(コメント欄に現れるとき、この絵文字をよく使っていた)地上スキンの牛です。これ伝わる人数人しかいません。たーこうきさん…Twitterの固定ツイートのコース
50コインにパラソルを付けると、ちょっと金メダルみたいに見えませんか?🥇僕はそう思いました。
終わりに
ということでヴィクトリーロードについて解説してきましたがいかがでしたでしょうか。普段コースを作っているときにどんなことを考えているかが少しでも伝われば嬉しいです。
正直初期案の段階では、難易度が高すぎて没も覚悟していましたが、そこから今の状態まで直すようにアドバイスしていただき、さらに修正したコースを通してもらうという作業もしていただきました。こうして公開できたのも運営の方々のおかげです。
こういった大型企画に参加できたことは、自分のコース制作の幅を広げるためにも、貴重な経験になったと思います。ありがとうございました。
最近かなり短いスパンでコースを出している私ですが、実は短編コースをもう1つ出す予定があります。ぜひお楽しみに...